
Vol.357 永遠の課題!専任媒介 vs 一般媒介
自分の家を売るとき、不動産屋が本当に動いてくれるのはどっち?
─ 不動産会社の“本音”で語る、売却成功の媒介契約 ─
結論
不動産会社が本気で動くのは「専任媒介」。
一般媒介は“売れたらラッキー”程度の扱いになりやすい。
これはキレイごと抜きの現実です。
なぜなら、不動産会社は 「確実に自社が仲介手数料を得られる契約」を優先して動くから。
専任媒介 → 自社が売主を独占できる
一般媒介 → 他社に取られる可能性が高い
だから、営業マンの“本気度”が変わるのです。
【基礎】専任媒介と一般媒介の違いをまず整理する
①『専任媒介』あなたの家の売却を1社だけに任せる契約
売主が依頼できる会社:1社のみ
レインズ登録:義務(7日以内)
業務報告:2週間に1回
他社が買主を連れてきてもOK(共同仲介)
②「一般媒介」複数の不動産会社に同時に依頼できる契約
売主が依頼できる会社:複数可能
レインズ登録:義務なし
業務報告:義務なし
他社に取られるリスクが高い
ざっくり言うと…
専任媒介 → 不動産会社が本気で動く契約
一般媒介 → 売主は自由だが、不動産会社は本気になりにくい契約
【本題】不動産会社が“本気で動く”のはどっち?
→ 答え:圧倒的に「専任媒介」
理由①:専任は「手数料が確実に入る」から
不動産会社はビジネスです。
専任媒介 → 100%自社が売主側の手数料を得られる
一般媒介 → 他社に取られる可能性が高い
営業マンの心理としては、
「一般媒介は頑張っても他社に取られるかもしれない。専任なら確実に成果になるから優先しよう。」
ビジネスとしては当然の動きです。
理由②:専任は「広告費をかけやすい」
専任媒介なら、不動産会社は積極的に広告を打ちます。
SUUMO・HOME’S・アットホーム・自社サイト・SNS広告
一般媒介だと…「広告費をかけても他社に取られるかも」と考え、広告を控える傾向が強いのです。
理由③:専任は「売主とのコミュニケーションが密」
専任媒介では、2週間に1回の報告義務があります。
レインズ登録義務・価格調整の相談・内見フィードバックなど、
売主との距離が近くなるため、売却活動が進みやすいのも現実です。
理由④:一般媒介は“情報が分散”して売れにくい
一般媒介は複数社がバラバラに動くため、
■価格の統一ができない
■情報が混乱する
■他社が勝手に値下げして掲載する
■売主が管理できない
結果として、市場で“売れ残り物件”扱いされることもあるんです。
【比較】専任媒介 vs 一般媒介の“本音のメリット・デメリット”
『専任媒介』のメリット
■不動産会社が本気で動く
■広告が充実
■売却活動が管理しやすい
■価格調整がスムーズ
■売却スピードが早い傾向
『専任媒介』のデメリット
■1社に任せるため、会社選びを間違えると危険
■他社に依頼できない
「一般媒介」のメリット
■複数社に依頼できる
■営業マンを競争させられる
■自由度が高い
「一般媒介」のデメリット
■不動産会社が本気になりにくい
■広告が弱い
■情報が分散して売れにくい
■売主が管理しきれない
【向き・不向き】あなたはどっちの契約が合っている?
ー専任媒介が向いている人ー
■早く売りたい
■不動産会社にしっかり動いてほしい
■売却が初めてで不安
■価格調整を相談しながら進めたい
■物件が人気エリアではない
ー一般媒介が向いている人ー
■自分で積極的に管理できる
■人気エリアで売れる見込みが高い
■複数社を競争させたい
■不動産会社を信用していない
【実務での最適解】「専任媒介で3~6ヶ月」+「ダメなら一般媒介」が最強
実務ではこの流れが最も成功率が高くもあります。
まず専任媒介で本気の売却活動をしてもらい、反応が悪ければ一般媒介に切り替える。
これは、専任の“本気”と、一般の“自由度”を両取りできるもの。
ただし、相応に時間がかかるので、計画は慎重に。
色々と言ってはおりますが、価格も重要な部分。
適正価格で販売する事が前提ですので、市場よりも高値では専任だろうが一般だろうがお話になりません。
高く売りたい気持ちは良く分かりますが、買い手は出来るだけ安く買いたいのです。
頭と尻尾はくれてやれ
理解できる方はスムーズに、結果として成功と言える可能性は高まります。
記:宅地建物取引士 原田