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Vol.207 不動産買取?仲介との違いについて。

不動産にかかわるノウハウ

買取と仲介の違いを現場に立つ人間が徹底比較

― 安くなるだけじゃない!買取のメリットも知って賢く売る ―



「家を売りたいけど、買取と仲介、どっちがいいんだろう…」



不動産売却を検討している人にとって、この疑問は非常に多いです。


正直に言えば、買取は仲介より価格が安くなるのが一般的です。



でも、それだけで毛嫌いするのはもったいない!



条件や状況によっては、買取のほうがスムーズで安心なケースも多いからです。



今回は、不動産のプロが、


買取と仲介の違い


それぞれのメリット・デメリット


どんな人にどちらが向いているか?



を徹底解説します。売主の立場でも、買主の立場でも役立つ内容です。




1. 不動産売却の選択肢は大きく2つ


住宅を売るとき、基本的には次の2種類の方法があります。


仲介売却(一般媒介・専任媒介)


買取(不動産会社が直接買い取る)



【仲介売却とは?】


仲介売却は、一般的な不動産売却方法です。


不動産会社が「あなたの家を市場に出して、買主を探す」スタイルです。


■売主は市場価格で売れる可能性が高い

買主と直接やり取りするため、価格交渉が発生する

売却期間は平均3~6か月(場合によっては1年以上)


仲介売却のメリットは、最終的な売却価格が高くなる可能性があることです。


デメリットは、売却までに時間がかかる・内覧対応や広告費が必要な点です。



【買取とは?】

買取は、不動産会社があなたの家を直接買い取る方法です。


売却価格は仲介より低めに設定されますが、売却期間が短く、条件次第では非常にスムーズに取引できます。


不動産会社が直接買うので、買主探しは不要

契約後最短1~2週間で現金化できる場合も

内覧や広告活動は不要


メリットはスピードと安心感、デメリットは売却価格が相場より低くなる点です。




2. 仲介と買取の価格比較


一般的な相場感は以下の通りです。



売却方法価格の目安   期間の目安
仲介売却      相場に近い・高く売れる可能性あり    数か月~半年以上
買取  相場の70~80%程度が多い    1~2週間~1か月

「買取は安い」と聞くと敬遠されがちですが、“時間や手間、リスクを減らす代わりの価格”と考えると納得感があります。


3. 仲介のメリット・デメリット

 仲介のメリット

相場に近い価格で売れる可能性が高い
複数の買主が競合すると、希望価格以上で売れることもあります。

市場動向に合わせて販売戦略が立てられる
時期や広告方法を工夫できるため、最終価格のコントロールがしやすいです。

売却後も柔軟な対応が可能
引渡し時期の調整や条件交渉など、柔軟に対応できます。


▼ 仲介のデメリット

売却までに時間がかかる
買主が現れるまで、長期間待つ必要がある場合があります。

内覧や準備に手間がかかる
掃除や整理整頓、家具配置の工夫など、生活の負担が増えます。

契約が成立しないリスクもある
買主が見つからなかったり、条件交渉がこじれたりするケースも。



4. 買取のメリット・デメリット

▽ 買取のメリット
売却がスピーディー
買主探し不要で、契約から現金化まで短期間で完了。

内覧や掃除の手間が少ない
家の生活感や小さな傷も、買主(不動産会社)は気にしません。

売却リスクを最小化できる
契約不成立の心配がほぼなく、計画的な住み替えが可能。

ローン残債や次の住まいへの資金計画が立てやすい
契約が早く確定するため、安心して次の住宅購入に進めます。


▼ 買取のデメリット

売却価格は相場より低くなる
仲介売却より20~30%程度安くなるケースが多い。

価格交渉はほぼ不可
不動産会社が査定した価格での取引になることが多い。

タイミングによっては損に感じる場合がある
相場が上昇傾向にある場合、買取価格では利益を取り損ねることも。



5. どちらを選ぶべきか?プロの目線

結論は、売却の目的や状況によって選ぶべき方法が変わるということです。

 仲介が向いている人

高く売ることを最優先にしたい
売却まで時間の余裕がある
内覧対応や広告に協力できる
物件が人気エリア、築浅で買主がつきやすい

 買取が向いている人

早く売却して現金化したい
次の住まいの計画が決まっている
売却中の内覧対応が難しい
物件に傷や経年劣化がある
市場価格より多少安くてもリスクを避けたい


6. 買取を毛嫌いする必要はない理由

多くの人が「買取=安くなるから損」と考えますが、実はメリットが多く、状況によっては最も合理的な選択です。


■短期間で確実に売れる

住みながらでも手間が少ない

瑕疵や小さな傷も気にしない

ローン返済や次の住まいへの計画が立てやすい


つまり、売主のライフスタイルや目的によっては、“買取の方が得”になることもあるのです。




7. 仲介と買取を組み合わせる戦略もあり


場合によっては、仲介と買取を併用する戦略も有効です。


一定期間仲介で売却を試み、買主が現れなければ買取に切り替える

高値での販売は狙いつつ、最低保証として買取価格を設定する


この方法は、売却リスクと価格を両立させるプロ向けの戦略です。




8. 売却を成功させるためのポイント


物件の価値を正確に査定する

構造、築年数、立地、設備の状態などをプロに確認

売却目的・スケジュールを明確にする

高く売るのか、早く現金化するのか

仲介・買取の両方を視野に入れる

状況に応じて柔軟に戦略を切り替える

信頼できる不動産会社に相談する

市場動向、買主の心理、資金計画まで総合的にアドバイス




9. 買取と仲介、正しい選択で売却成功


仲介:高く売りたい・時間に余裕がある・物件が人気なら最適

買取:早く売りたい・内覧対応が難しい・傷や経年劣化がある場合に最適


買取は安くなる分リスク回避やスピードに優れており、状況次第では賢い選択です。


仲介と買取の違いを理解し、自分の目的に合った戦略を立てることが、売却成功の最大のポイントです。




当社では、仲介売却・買取のどちらも対応可能です。


「高く売りたいけど時間がかかるのは不安」

「早く現金化したいが、なるべく損は避けたい」


そんな悩みに合わせて、最適な売却プランをご提案します。


買取や仲介のメリット・デメリットを比較した上で、あなたにぴったりの方法を一緒に考えましょう。



記:宅地建物取引士  原田


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