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Vol.208 事故物件の売り方・告知義務について

不動産にかかわるノウハウ

事故物件の売り方・告知義務について知る

― 知らなきゃ損!安全に売るためのポイント徹底解説 ―



「事故物件を売りたいけど、どうやって告知すればいいの?」


「告知義務って、どこまで説明する必要があるの?」


不動産を売却する際、事故物件(自殺・他殺・火災などがあった住宅)の場合は、法律上の告知義務が発生します


この告知義務を知らずに売却すると、トラブルや損害賠償リスクにつながることも。



今回は、事故物件の売り方・告知義務・価格設定・売却戦略まで、プロが徹底解説します。

売主・買主双方にとって安心できる内容です。




1. 事故物件とは?まず定義を押さえよう


事故物件とは、一般的に次のような住宅を指します。


〇自殺・他殺があった住宅

火災・事故死があった住宅

不審死や事件・事故の現場となった住宅


法律上の定義は明確ではありませんが、不動産業界では「心理的瑕疵物件」と呼ばれることが多いです。


心理的瑕疵とは、居住者が事故や事件などを理由に心理的抵抗を感じる可能性がある物件を指します。




2. 告知義務とは?売主が知っておくべきこと


事故物件を売却する場合、売主には告知義務が発生します。



【告知義務の基本ポイント】


〇瑕疵の内容を正確に伝えること

自殺や他殺、火災など事故があった事実

発生時期や状況(入居者死亡、事故原因など)


不動産会社への報告も義務

仲介売却の場合、告知内容を仲介会社に正確に伝える

仲介会社は広告や説明の際、買主に伝える


口頭だけでなく書面での説明が基本

契約書や重要事項説明書に記載して、トラブル防止



ここで誤解しやすいポイント

「事故物件を隠せば高く売れるのでは?」

→ 違法行為となり、後で買主から損害賠償請求を受ける可能性があります。




3. 告知義務がある期間は?


告知義務には明確な期間の上限はありません。


一般的に不動産業界では、心理的瑕疵が消えない限り告知義務が継すると考えられています。


事件・事故の内容や買主の心理によって、築年数に関わらず告知が必要な場合があります。



▼ 実務上の目安


自殺・他殺:発生から10~20年は告知が推奨

火災・建物被害:再建築後も心理的瑕疵として告知される場合あり




4. 事故物件の売却価格はどうなる?


事故物件は心理的瑕疵があるため、通常の相場より安くなることが多いです。


一般的には相場の70~90%程度


事件や事故の種類、規模、立地、築年数などで減額幅が変動



ただし、価格が安い=買い手がつかないというわけではありません


適切に告知・情報提供すれば、購入希望者は十分見つかります。




5. 事故物件を売るときの具体的手順


▼ ステップ1:不動産会社に相談

事故物件の売却経験が豊富な不動産会社を選びましょう。

■告知義務の範囲を正確にアドバイス

売却戦略(仲介・買取)を提案


▼ ステップ2:告知内容を整理

事故の種類・発生日時・原因・被害状況

修繕やリフォームの履歴

保険加入や補修内容


▼ ステップ3:価格設定

相場より多少安めに設定

事故の内容に応じて柔軟に調整

価格交渉に備える


▼ ステップ4:仲介・買取の選択

仲介売却:買主を探し、高値売却を狙う

買取:短期間で現金化、内覧負担を最小化




6. 仲介と買取、事故物件ならどっちが有利?


事故物件は心理的瑕疵があるため、売却スピードやリスクを考えると、買取も選択肢として有効です。


▽仲介売却のメリット

相場に近い価格で売れる可能性がある

リフォームや広告戦略で価値向上が可能


▼ 仲介売却のデメリット

内覧対応が大変

買主が心理的瑕疵を嫌がり、売却期間が長くなる場合あり



 買取のメリット

迅速に売却できる

内覧や広告対応の負担がほぼない

瑕疵担保責任リスクを抑えられる


▼ 買取のデメリット

相場より価格は低め

高値売却のチャンスは少ない



ポイント買取は価格が安くなる分、手間やリスクを減らせるメリットがあります。


事故物件は、売却スピードや安全性を重視する場合、買取も有効な選択肢です。




7. 告知義務を守るための注意点


正確に伝える

小さな事実でも隠すと後でトラブルになる可能性があります。


書面で残す

重要事項説明書や契約書に明記して、証拠として残す


不動産会社の指示に従う

事故物件売却の経験がある会社なら、心理的瑕疵の説明方法や広告表現もアドバイスしてくれます


価格交渉に柔軟に対応

安全な売却のため、相場よりやや低めの設定を検討




8. 事故物件でも買主は見つかる!


事故物件は特殊ですが、買主は必ずいます


・安く買いたい人

・リフォーム前提で購入する人

・投資用・賃貸用として購入する人


重要なのは、告知義務を正しく守り、安心感を提供することです。


隠したりごまかすと、契約後に損害賠償リスクが発生するため、誠実な対応が求められます。




9. 売却を成功させるプロのアドバイス


売却方法の選定:仲介と買取を比較し、目的に合った方法を選ぶ

告知の整理:事故内容を正確に整理して、不動産会社と共有

価格戦略:事故物件相場を把握し、適切な価格で売却

安心感の演出リフォーム履歴やクリーニング状況を提示して信頼度をアップ



当社では、事故物件の売却経験豊富なスタッフがサポートします。


買主への説明や契約書作成、広告戦略まで総合的に対応可能です。




10. 事故物件の売却は知識と戦略が命


事故物件は売りにくいイメージがありますが、正しい知識と戦略があれば安心して売却可能です。


告知義務を正確に守ること

仲介・買取のどちらが向いているかを判断

価格設定や内覧対応を工夫する


この3点を押さえることで、事故物件でもスムーズかつ安全に売却できます。



「事故物件だから売れない」と諦める必要はありません。


プロのサポートを受けることで、安心して売却し、次のステップに進むことができます。



記:宅地建物取引士 原田


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