
Vol.216 マンションの管理費・修繕積立金は安い方がいい?
マンションの管理費・修繕積立金は安い方がいい?
― 賢いマンション購入・売却のためのチェックポイント ―
マンションを購入するときに、価格と同じくらい気になるのが毎月
「少しでも安い方が嬉しい」
そう思う方も多いはずですが、実は安ければ安いほど良いとは限ら
今回は、マンション購入者・売却者の双方に向けて、
■管理費・修繕積立金とは何か
■高すぎても低すぎても困る理由
■賢い判断のポイント
まで、プロの目線でわかりやすく解説します。
1. 管理費・修繕積立金の基本
▼ 1-1. 管理費とは
管理費とは、マンションの共用部分の維持管理や清掃、
例:エントランス、廊下、エレベーター、ゴミ置き場、
共用設備を維持するために不可欠です。
▼ 1-2. 修繕積立金とは
修繕積立金は、将来の大規模修繕や改修に備えて積み立てるお金で
例:外壁の塗装や屋根の補修、エレベーターの更新などに使用するストックする費用
長期的にマンションの資産価値を維持するために必要です。
ポイント:管理費は「毎月の維持費」、修繕積立金は「
2. 安すぎる管理費・修繕積立金のリスク
▼ 2-1. 共用部分の管理が不十分になる
廊下やエレベーターの清掃が行き届かない
外構や庭の手入れが滞る
結果としてマンションの印象や資産価値が下がる可能性
▼ 2-2. 将来の修繕費が急増する可能性
修繕積立金が少ないと、大規模修繕時に臨時徴収が発生することが
数十万円~
▼ 2-3. 売却時に不利になる場合がある
買主は「修繕積立金が少ないマンション=
マンション全体の管理状態が悪いと、売却価格に影響
3. 高すぎる管理費・修繕積立金のデメリット
▼ 3-1. 毎月の負担が重くなる
家計に占める割合が増える
ローン返済と合わせて支出が大きくなると、
▼ 3-2. 過剰な積立は不要な場合も
修繕積立金が必要以上に高いと、購入者が敬遠する場合あり
買う側は月々の負担額を見て総合判断することが大切
▼ 3-3. 管理会社の選定や運営効率が関係する
高額でも、
逆に高額でも管理が杜撰だと不満の原因に
4. 賢い判断のポイント
▼ 4-1. 月額の目安を知る
管理費:6,000円〜20,000円程度(
修繕積立金:5,000円〜20,000円程度
目安を知っておくと、極端に安すぎる・
▼ 4-2. 長期修繕計画(修繕積立計画表)を確認
「何年後にどのくらい修繕が必要か」が書かれた計画書
修繕積立金が適正かどうかを判断する重要な資料
▼ 4-3. 管理組合の運営状況をチェック
定期総会の議事録や決算書を確認
未納やトラブルが多いと、修繕や管理に影響することも
▼ 4-4. 将来の値上げリスクも考慮
修繕積立金は将来的に増額される可能性がある
計画的に資金を準備することが安心
5. 売却時の視点:管理費・修繕積立金が価格に与える影響
▼ 5-1. 買主が気にするポイント
月額負担が大きすぎないか
修繕積立金が少なく将来負担が発生しないか
管理状態が良好かどうか
▼ 5-2. 売主としての対応
適正な管理費・修繕積立金で、マンション全体の管理状況を明確に
長期修繕計画や過去の修繕履歴を資料として提供
信頼度が上がり、買主の安心感につながる
▼ 5-3. 価格交渉への影響
管理費・修繕積立金が高すぎる場合、
適正価格で維持管理されている物件は、売却しやすくなる傾向があ
6. ケース別の考え方
▼ ケース1:築浅マンションで修繕積立金が安い
将来の修繕費を計画的に積み立てられていない場合、後々負担増
購入者は将来上がる事必須と考えるべき
▼ ケース2:築古マンションで管理費が高め
管理費に共用設備の維持・清掃費が含まれている場合は安心
長期修繕計画がしっかりしているか確認
▼ ケース3:高級マンションで共用施設が充実
プール、ジム、ラウンジなどがあると管理費は高くなる
ライフスタイルに合っていれば納得できる費用
7. 安い方が良いとは限らない!
■管理費・修繕積立金は、適正額であることが重要
■安すぎると、管理不十分や将来の臨時徴収リスク
■高すぎると、家計負担や売却時の不利要因に
■購入前は月額負担だけでなく、長期修繕計画や管理組合の運営状況
つまり、管理費・修繕積立金は「安い方が良い」
記:ファイナンシャルプランナー 菊池