
Vol.304 深夜、誰もいないはずの部屋から聞こえる音の正体
深夜、誰もいないはずの部屋から聞こえる音の正体
~「怖い話」で終わらない、不動産目線のリアルな話~
夜中、静かな部屋でふと耳に入る「パキ…パキ…」という音。
「誰もいないはずなのに、なぜか隣の部屋から物音がする」
そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
ですが、結論から言えば、多くの場合はきちんとした理由がある“
今回は、「深夜の謎の音」の正体と、
1.深夜の音の正体① 建物が動く音
実は住宅は、常に少しずつ動いています。
パキッ、コツン、ミシッ
こうした音は、建物の温度変化による伸縮が原因であることが多い
昼間は太陽で温められた建物が、夜になると冷えていきます。
すると、木材や鉄骨がわずかに収縮し、
木造住宅や築年数の古い家、天井裏や壁の中などでは比較的よく聞こえます。
これは決して珍しいことではなく、建築の世界ではごく普通の現象
2.深夜の音の正体② 水道や配管の音
もう一つよくあるのが配管の音です。
マンションなどでは、隣の部屋や上の階、共用配管を通じて音が伝わることがあります。
トイレを流す音だったりお風呂の排水音、給湯器の動作など、
夜は周囲が静かなので、昼間は気にならない音でも意外と大きく聞こえることがあり、
壁や天井を伝って、思わぬ場所から音が聞こえることもあります。
3.深夜の音の正体③ 上の階の生活音
マンションやアパートでは、上階の歩く音、椅子を引く音、ドアの開閉などが、
下の階に響くことがあります。
特に夜は静かなので、「誰か歩いている…?」、「こんな時間に?」と感じることがあります。
実際には、上の階の住人がトイレに行ったり、夜勤から帰宅したり、
夜型の生活というだけのケースも多いのです。
4.深夜の音の正体④ 外からの音
意外と多いのが外部の音です。
風で揺れる看板や木の枝、電線、雨どいなどが原因で音が発生することがあります。
また、動物などの動物が屋根やベランダに来ることもあります。
異常にあからさまに音がする場合、天井に動物が住み着いている可能性、疑って下さい。
5.音が気になる人におすすめの物件
音が気になる方には、次のような物件がおすすめです。
鉄筋コンクリート造→最も遮音性が高い傾向があります。
最上階→上階の音がないため安心です。
角部屋→隣接する住戸が少ないため音のリスクが減ります。
【実は「音」も不動産の価値】
音環境も非常に重要な要素です。
静かな住宅地は人気があり、価格にも影響することがあります。
逆に、騒音が多い・生活音トラブルが多い物件は、売却や賃貸でも苦労することがあります。
【物件選びは「昼だけで判断しない」】
内見は多くの場合、昼間に行われます。
ですが、夜になると交通量や人通り、音は大きく変わります。
できれば、夕方〜夜の時間帯にも周辺を歩いてみると、よりリアルな生活環境が見えてきます。
日本の気候は四季を通じ、温寒の差が一年を通して巡ってきます。
すると、建物に使われている建材は、伸び縮みが発生してしまいます。
とはいえ、住まいは毎日過ごす大切な場所。
音の環境は、住み心地に大きく影響します。
「夜中に音がする」
これは異常ではなく、正常なこと。
もちろん、原因が動物だったり、……だったりはあると思います。
気になって仕方がないと言う方は、各関係にお問合せを。
ひとまず、安心して頂いて大丈夫な割合は80%以上です。
記:ライフプランナー 武井