Vol.313 不安で買えない人の心理の画像

Vol.313 不安で買えない人の心理

不動産のタイミング

不安で買えない人の心理

〜100件見ても決められない人がハマる“見えない落とし穴”〜



家探しをしていると、こんな方に出会うことがあります。


・すでに何十件も内見している
・条件もかなり明確
・知識も豊富


それなのに、なかなか決断できない。



中には、「100件以上見ても決められない」という方も実際にいらっしゃいます。



そしてその状態が続くと、次第に「良い物件を探す」→「欠点を探す」となります。


いわゆる“あら探し”の状態に。



この状態になったら、もう買うのを止めましょう。


少し時間を置いた方がいいです。



今回は、不動産会社の現場から見た「不安で買えない人の心理」について、


リアルにお話ししていきます。




1.なぜ人は不安で動けなくなるのか


まず前提として、不動産は非常に大きな買い物です。


・何千万円という金額
・長期の住宅ローン
・生活の拠点になる場所


これだけ条件が揃えば、「失敗したくない」という気持ちが強くなるのは当然です。


むしろ正常な反応。



しかし、この「失敗したくない」が強くなりすぎると、


「絶対に失敗しない物件を探す」という思考に変わります。


闇の世界へようこそ。



【100件見ても決められない理由】


不動産会社の視点で見ると、100件見ても決められない方には共通点があります。


それは、「判断基準が曖昧」ということです。


例えば、


・広い方がいい
・駅に近い方がいい
・安い方がいい
・新しい方がいい


これらはすべて正しいですが、優先順位が決まっていない状態です。


そのため、どの物件を見ても「良いけど何か違う」となってしまいます。




2.「あら探しモード」に入る瞬間


物件を見続けていくと、あるタイミングで心理が変わります。


それが、「あら探しモード」です。


最初は「良いところを探す」だったのが、いつの間にか「ダメなところを探す」に変わります。



・ここ、ちょっと狭い
・日当たりが気になる
・隣が気になる
・音が気になる


もちろん重要なポイントですが、問題はすべての物件にダメ出しができてしまう状態になることです。




3.完璧な物件は存在しない


ここで一つ、はっきりお伝えします。100点満点の物件は存在しません。


どんな物件にも、メリットやデメリットがあります。


それにも関わらず、「完璧」を求めてしまうと、永遠に決められないという状態になります。



【不安の正体は「情報不足」ではない】


多くの方は、「もっと調べれば安心できる」と思っています。


しかし実際には、情報が増えるほど不安も増えることがあります。


・比較対象が増える
・気になる点が増える
・判断が難しくなる


結果として、決断が遠のくのです。



大根やニンジンを買うのとはわけが違う!とよく言うあのワード。


いえ、一緒なんです。


ただ違うのは、経験しているか否か



大根やニンジンは、何度も買って、良い状態も悪い状態も見ている。


ただ、家は買ったことない。


ずっと買えない人は、ずっと買ってこなかった人なんですね。



価格が高いからなんて言い訳。


当たり前なんですもの。家が高いなんて。土地にするまで、建物建てるまでに


どこにどの金額がかかっているかを紐解けば、なおさら、そりゃそうだよねぇってなります。



大根やニンジンは安いけど、家は高い。


そんな事言っている時点で、一生賃貸でどうぞ、が本音です。




4.決められる人との違い


では、決められる人は何が違うのでしょうか?


それは、「割り切り」ができることです。


例えば、


・駅から少し遠いけど静か
・築年数は古いけど広い
・価格は高いけど立地が良い


こうしたトレードオフを理解し、「これでいい」と決められる人が購入に進みます。



【不安を減らすための考え方】


不安で動けない場合、次の視点を持つことが重要です。


①優先順位を決める


・絶対に譲れない条件
・妥協できる条件


これを明確にします。



②70点でOKと考える


100点を目指すのではなく、「70点なら合格」と考えることで、判断がしやすくなります。


人間も同じです。


あなたの旦那や奥さんは、見た目も性格も行動も考え方も100点ですか?



③未来をイメージする


その物件での生活を想像できるかどうか?これは非常に重要な判断基準です。




5.不動産会社が感じる「危険な状態」


「このままだと買えなくなるな」と感じるお客様は、


・条件がどんどん増える
・見る物件が増え続ける
・決断基準が変わる


こうした状態です。


これは、迷いが深くなっているサイン



【実は一番のリスクは「買わないこと」】


ここで少し視点を変えてみます。


多くの方は「買って失敗するリスク」を考えます。


しかし、もう一つあります。


それは、「買わないリスク」です。


・家賃を払い続ける
・良い物件を逃す
・価格が上がる


こうした機会損失も存在します。



【不動産会社としての本音】


正直に言うと、「この方はもう少しで決められるのに…」と思う場面はよくあります。


あと一歩、「覚悟」が足りない状態です。



不動産は最終的に、感情と決断が必要です。


理屈も大事ですが、理屈を超えるものが無いと、探すだけ無駄です。


それが、夢のマイホーム。



夢なんですから。


理屈なんてどうだっていい。


じゃないですか???




家探しは、「完璧な物件を見つけること」ではありません。


「納得できる選択をすること」です。



もし今、


・物件を見すぎて分からなくなっている
・何を基準に決めればいいか分からない


という状態であれば、一度立ち止まってみてください。


そして、「自分は何を大事にしたいのか?」を整理してみてください。


それが見えたとき、あなたはきっと“買う側の人”に変わる瞬間を迎えます。



私たちとしては、その一歩を無理に押すのではなく、


納得して踏み出せる状態を作ることが役割だと考えています。



迷っている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。


その不安には、必ず整理できる「理由」があります。



粗治療としては、不動産会社で働くこと。


イッパツで、買えます。



記:宅地建物取引士 原田

”不動産のタイミング”おすすめ記事

  • Vol.322  実際に“即決する人”はどんな人か?の画像

    Vol.322 実際に“即決する人”はどんな人か?

    不動産のタイミング

  • Vol.317  コレ!って決める瞬間!何が起こっているのか?の画像

    Vol.317 コレ!って決める瞬間!何が起こっているのか?

    不動産のタイミング

  • Vol.235 賃貸vs購入に終止符を打つ!打つ!!打つ!!!の画像

    Vol.235 賃貸vs購入に終止符を打つ!打つ!!打つ!!!

    不動産のタイミング

  • Vol.182  戸建の屋根や外壁、ベランダの修繕するタイミングってどう?の画像

    Vol.182 戸建の屋根や外壁、ベランダの修繕するタイミングってどう?

    不動産のタイミング

  • Vol.171  売却中の価格を下げるタイミングの画像

    Vol.171 売却中の価格を下げるタイミング

    不動産のタイミング

  • Vol.170  人はどんな瞬間に「家」に決断するのかの画像

    Vol.170 人はどんな瞬間に「家」に決断するのか

    不動産のタイミング

もっと見る