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Vol.49 人気物件の「家相」共通点とは?間取りと風水の微妙な関係

不動産のアレコレ

人気物件の「家相」共通点とは?間取りと風水の微妙な関係


今回は、ちょっとスピリチュアルだけど、実は意外と“現実的な”話題をお届けします。


題して……


「人気物件には、家相の共通点がある!?」


「えっ、不動産屋さんが風水とか信じてるの?」と、思わずクスッとした方もいるかもしれません。でも、実は人気物件には、家相(かそう)や間取りの“理にかなった特徴”が見られることが多いのです。


今日は、そんな家相と風水の絶妙なバランスについて、ご紹介します。




そもそも「家相」って何?


家相とは、家の間取りや方位が運気や健康、金運、家庭円満にどう影響するかを見る、日本古来の住まいの考え方です。中国の風水と似ていますが、家相は日本独自の環境や暮らしに合わせて発展したものです。


風水が「自然との調和」や「気の流れ」に重きを置くのに対して、家相は「家の中の配置」や「方位による吉凶」が強調されます。


とはいえ、現代人からすると……

「北にトイレはダメ?」「玄関が鬼門だと呪われるの!?」

といった“ちょっと都市伝説っぽい”印象もあるかもしれません。


でも!実は、これらの要素が現代の住宅でも“なんとなく快適”“なんとなく売れやすい”という現象に繋がっているんです。




売れる物件に共通する“家相的に良い間取り”


それでは、さっそく“人気物件に共通する家相”を見ていきましょう。あくまでスピリチュアルというより「実用的+ちょっと気分がいい」視点でご紹介します。



① 玄関が明るく、広く、すっきり

家相では「玄関は運気の入口」とされます。


そして現実でも、明るい玄関は来客に好印象を与え、開放感があり、整理整頓がしやすい。日光が差し込む玄関に観葉植物が一鉢……なんてだけで、内見時の“第一印象勝負”に勝てます!



② トイレや水回りが北西・鬼門を避けて配置されている

「鬼門(北東)・裏鬼門(南西)」に水回りを置くのは避けるべき、というのが家相の定番。


科学的根拠はともかくとして、これらの方角は日当たり・風通しが悪くなりがち=カビや臭いがこもりやすい、という“現実的なデメリット”があるんです。


つまり、

「家相が悪い=実際に住みにくい」

という因果関係、あながちウソでもないのです。



③ 寝室が東または南向き

「朝日で目覚める寝室は吉」というのも家相の基本。


実際、東向きの寝室は自然光で起きられるため、健康的な生活リズムが作りやすくなります。「朝が弱い」と言ってた家族が、引っ越した途端にシャキーンと起きるようになった……という都市伝説めいた話もちらほら。



④ キッチンが“孤立していない”

家相では「火と水の気のバランス」が大切。キッチンが孤立していたり、家族との交流が絶たれている間取りは、家運に影響するとも。


とはいえ、現代的な視点からも「キッチンがダイニング・リビングとつながっている方が、使いやすく家族とのコミュニケーションも増える」=“人気間取り”です。


つまり、風水と実用性、意外に一致してる!




間取りと方位でこんなに変わる!? 人気の例・NGの例


ここで、実際に人気の間取りの傾向を家相の視点から見てみましょう。



【人気の間取り例】

  • ・南向きリビング(陽当たり・気の流れ◎)

  • ・東向き寝室(自然と早起きに)

  • ・玄関からリビングへの動線がスムーズ

  • ・水回りが1か所にまとまっている(家事動線も◎)


これらは、家相だけでなく“家事・生活動線”にも優れている点がポイント。



【敬遠されがちな間取り例】

  • ・トイレが玄関真横にある

  • ・キッチンが北側で真っ暗

  • ・リビングを通らずに個室へ行ける(家族の交流減)

  • ・階段が家の真ん中を貫いている(家相的に“運気が分断”される)


もちろん絶対にダメというわけではありませんが、こうした要素が重なると“なんとなく居心地が悪い”と感じる方が多くなるようです。




「家相は気にしない」は本当か?


「私は全然気にしませんよ!」という方も多いですが、面白いことに、実際の物件選びでは……


  • ・日当たりがいい

  • ・トイレの位置が気になる

  • ・寝室は静かな場所がいい


など、知らず知らずのうちに“家相的に良い”間取りを選んでいることが多いんです。


つまり、

家相を気にしない=でも実用的な感覚で自然と良い家相を選んでいる

というパターンが実は多数派。


逆に、家相にこだわりすぎて家事動線や暮らしやすさが犠牲になってしまっては本末転倒です。

バランス感覚、大事ですね。




プロがこっそり気にする“売れ筋の間取り”


不動産営業マンの中には、「私は風水とか信じないっす!」と言いながらも、なぜか内見で“北東のトイレ物件”を避けたりします。


その理由は単純明快——売れにくいからです。


  • ・内見者の反応がイマイチ

  • ・成約率が低い

  • ・資産価値が落ちやすい


つまり、家相を信じるかどうかはさておき、**「気にする人が一定数いる」**ことをプロは肌で感じているわけです。


その結果、「売れる物件」には自然と家相の良い傾向が集まりやすいのです。




まとめ:家相と風水、気にしすぎず、活かすが勝ち!


家相は“ちょっとスピリチュアル”な存在と思われがちですが、実際には“住みやすい間取り”と絶妙にリンクしていることが分かってきました。


  • ・明るくて風通しの良い玄関

  • ・日当たり良好なリビングや寝室

  • ・水回りが清潔に保てる配置

  • ・家族とのつながりを意識したキッチン動線


これらはすべて「人気物件の条件」と一致します。


迷信的にとらえるのではなく、「暮らしやすさの一つの目安」として取り入れてみるのが吉。


“気にしすぎない”けど“ちょっと参考にする”、そんなスタンスが、不動産選びにおいても賢いのではないでしょうか。


こうした観点から物件を見てみることも、面白さが見えてくると思います。



より家相や風水を重んじたい方は、注文住宅がおススメ。


家探しをこれまで以上に楽しむ、より良い家との巡り会わせという意味でも、参考にされてみて下さい。



記:ライフプランナー武井


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