Vol.50 住んではじめて気づく“マンションの音”あるある5選
住んではじめて気づく“マンションの音”あるある5選
今回は、マンション暮らしを経験した人なら「あるある!」と共感してもらえる、ちょっとマニアックだけど超リアルな話題。
**「住んでから気づくマンションの音」**にスポットを当てます。
内見のときには気づかなかった!
引っ越して数日経って、「ん?」と思い始める。
そして1ヶ月後には「おいおい、毎日なのか!?」とツッコむことになる。
そんな、“音”にまつわるあるある話、5つに絞ってお届けします。マンション選びやこれからの生活の参考にしてください!
① 上の階の足音は、意外と響く
「ドン!ドン!ドン!」
それは突然、夜8時を過ぎた頃にやってきます。
天井から聞こえる不規則な振動音。 「…え、地震?」と錯覚したあなた。
耳をすませると、どうやら上の階の住人が歩いているようです。
これ、マンションあるある第1位とも言える音問題。
特に築年数が古いマンションや、防音性能が低い物件では、上階の足音や物を落とした音が驚くほどダイレクトに伝わってきます。
小さなお子さんがいるご家庭だと、走り回る音が「地鳴り」級になることも。
対策としては、
・上階の方にお願いする(←なかなか難しい)
・自分が上の階に住むように選ぶ
・防音マットを自分が敷く
などありますが、選ぶ段階で「天井の構造」や「スラブ厚さ」などを確認できるとベストです。
② 排水音が思ったより大きい
キッチンで水を流したとき。 お風呂の排水を流したとき。
なぜか、「グゴゴゴ……ジャーーー!」という音が壁から鳴り響きます。
「あれ、うちで水流したっけ?」と確認すると、違う部屋。
そう、これは隣室や上階の排水音。
マンションでは、排水管が壁や天井裏を通っており、その中を水が流れる音が思いのほか響くことがあります。
特に夜中にこの音が聞こえると、「ちょっとしたホラー」です。
さらに、築年数が古いと排水管の防音対策がされていないことも。
音が気になるタイプの人は、
・排水音が聞こえにくい部屋位置(角部屋など)
・配管が通る壁を確認
などをチェックすると安心です。
これも、意外と多い“音あるある”。
エレベーターが来るたびに鳴る、あの控えめな「ピンポーン」音。 部屋の玄関近くにエレベーターがあると、その音が玄関扉を通して聞こえてくることがあります。
昼間は気にならないものの、夜や深夜になるとこの音が妙に耳に残る……。
「誰か来た?」 「うちのチャイムじゃないの?」 と、いちいち反応してしまう人も少なくありません。
エレベーターが真横にある部屋は、
・音の他に“人の気配”も感じやすい
・音と振動で眠りが浅くなる
という可能性もあるため、注意が必要です。
④ 外の道路音、「高層階なら大丈夫」は幻想
「高層階に住めば、騒音からは解放される!」
……と思いきや。
実際は、意外と聞こえます。
特に、
・大通り沿い
・線路沿い
・幹線道路近く
こうしたマンションでは、トラックやバイクの走行音が“反射”して高層階にも届いてくるのです。
風の強い日は、「ビョオオオオ……」「ゴゴゴ……」と空気のうねりのような音も。
また、高層階ゆえのヘリコプターや飛行機の走行音。
これは内見時には、なかなか気づきにくいポイント。
可能であれば、「平日夕方」「土曜の夜」など、実際の生活時間帯に内見してみましょう。
⑤ ご近所さんの生活音は“音の種類”がカギ
「音の大きさ」よりも、「音の種類」によってストレスが違う。
これ、住んでから気づく大事な真理です。
たとえば……
・音楽がうっすら聴こえる → まあ許せる
・テレビの笑い声が連日 → 若干しんどい
・子どもの泣き声 → 時間帯によるけどしょうがない
・夜中の掃除機 → 地味に怒りがわく
音自体の大きさよりも、「予想外」「不規則」「繰り返される」音は、精神的なダメージが大きいもの。
マンションの壁は、防音性能が高いものもあれば、意外と“隣人の咳払いまで聞こえる”こともあります。
音に敏感な方は、
・内見時に「壁をノック」して響き方を確認
・不動産屋に前入居者の騒音クレーム履歴を聞く
などの工夫が必要です。
【まとめ】音のあるあるは、笑って対策せよ!
マンション生活における「音」は、実はトラブルの元にもなりやすい非常に重要な要素。
とはいえ、 「すべてを完璧に防ぐのは難しい」 のも現実です。
ですので、
「あるある」を笑いながら対策する!
そんな気持ちで住まい選び&暮らしをしてみてはいかがでしょうか?
最後に、今日の“音あるある”5選を振り返ってみましょう
・上階の足音、けっこう響く
・排水音、深夜にグゴゴゴ
・エレベーターの音、静かに刺さる
・高層階でも騒音ゼロじゃない
・音の種類でストレス度が変わる
音との付き合い方がうまくなれば、マンション生活の満足度もぐんとアップ!
近年は、二重天井・二重床などの施工をしている物件も多くありますが、過信はNG。
こうした音に出来るだけ無縁に生活されたい方は、戸建をチョイス!
マンションは、他人との共同生活と言っても過言ではありませんから、神経質になるのも良くありません。
よいマンションライフを是非!
記:ライフプランナー 武井