Vol.53 「地盤の強さ」ってどう調べるの?マニアが使うサイト紹介!
「地盤の強さ」ってどう調べるの?マニアが使うサイト紹介!
家を買うとき、駅からの距離、間取り、築年数……と気になる点はたくさんありますよね。
でも! 見落としがちだけど超・重要なチェック項目があります。
それは──
「その土地、地盤大丈夫?」
どんなに立派な家でも、地盤が弱ければ不安定。
「液状化しやすいエリアだった…」 「地震のあと家が傾いた…」 なんて、絶対に避けたい。
そこで今回は、地盤マニアが実際に使っている“プロっぽい”調査サイトをご紹介します!
■ 地盤って、そんなに大事?
地盤が弱いと、何が起こるのか?
主なリスク
・地震で揺れが増幅(揺れやすい)
・液状化の可能性(地面がドロドロに)
・建物の不同沈下(家が片方だけ傾く)
結果的に、
・修繕費がかさむ
・保険料が高くなる
・資産価値が落ちる
…という負の連鎖に。
つまり、“住む前の確認”が超・重要なんです!
■ 地盤の強さって、どうやって調べるの?
素人でも無料でチェックできる優秀なサイトが、実はたくさんあります!
今回は、地盤マニアたちも使っている便利サイトを一挙紹介してみます。
① 地盤サポートマップ(ジャパンホームシールド)
不動産業者や建築士も御用達。 住所を入力するだけで、
・地盤の強弱(推定)
・液状化のリスク
・地震の揺れやすさ
・近隣の地盤調査データ
などが見られる!
「この土地、ヤバくない?」と思ったらまずここ。
【マニアポイント】
・色分けが分かりやすく、初心者でも直感的に見られる。
・過去の地盤調査データもチェックできてリアル。
② ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
水害、土砂災害、津波など自然災害リスクがまるっとチェックできる!
「地盤」だけでなく、
・洪水
・高潮
・土砂崩れ
・地震の揺れやすさ
も網羅。
【マニアポイント】
・情報が公式なので信頼性が高い。
・地図表示が細かく、町丁目単位で確認できる。
【注意点】
情報量が多すぎて最初は迷子になるかも(笑)
③ 地震ハザードステーション(J-SHIS)
「将来、どのくらいの地震が起きる可能性があるか」を可視化したサイト。
地震の“揺れやすさ”を色で表示してくれるので直感的に分かる。
【マニアポイント】
国が出している“確率論的地震動予測地図”は一見の価値あり!
高度なマニアは「30年以内の震度6以上の確率」も見る!
④ 東京都建築安全条例 土地条件図(東京23区限定)
//www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kenchiku/jiban/index.html
東京都に住む予定なら必見。
埋立地か?
旧河川跡か?
崖・段丘か?
といった、土地の“成り立ち”を知ることができる。
【マニアポイント】
江戸時代の地形を知ることで、リスクを事前に予測!
「ここ、昔は池だったのか!」なんて発見も。
⑤ 今昔マップ(法政大学)
明治・大正・昭和・現代の地図を比較できるスゴいサイト。
例えば──
昔、そこは川だった
昔、そこは沼地だった
昔、そこは田んぼだった
という“土地の履歴”が分かる!
【マニアポイント】
地名の由来とも照らし合わせると面白い。
「○○谷」「△△池」などは要チェック。
■ 地名で分かる“地盤”のヒント?
ちなみに、昔の地名には地盤のヒントが隠れています。
危険な可能性がある地名
○○谷(谷=低地)
○○沼、○○池(埋立地の可能性)
○○新田、○○田(田んぼだった)
○○川、○○橋(近くに川が)
比較的安全とされる地名
○○台(台地)
○○丘、○○山(高台)
○○ヶ丘(造成された場合も多いが比較的高地)
地名だけで判断するのは危険ですが、1つのヒントになります。
■ プロに依頼もできる
無料サイトだけでなく、有料で地盤診断してくれる業者もあります。
・ボーリング調査
・SWS試験(スウェーデン式サウンディング)
・表面波探査法 など
数万円かかることもありますが、安心には代えられません!
■ まとめ:地盤調査は「マニアックだけど大事」!
家選びの隠れた重要項目は「地盤」
プロも使う無料サイトで、自分でも簡単にチェック可能で、地名や過去の地形、ハザードマップも手がかりになります。
もし、不安なら専門業者に調査依頼も検討を。
家探しって、“見えるもの”ばかりに目が行きがちですが、“見えない足元”こそ、人生の土台です。
せっかく高い買い物をするなら、地盤もしっかりチェックして「地に足ついた暮らし」を手に入れましょう!
記:宅地建物取引士 原田