
Vol.176 さて、困った…その内容ごとに、相談できる連絡先一覧
さて、困った…その内容ごとに、相談できる連絡先一覧
― 不動産の悩み、どこに相談すればいい? 信頼できる公的機関と専門窓口ガイド ―
家を買う、売る、貸す、相続する――
不動産をめぐる出来事は人生の大きな転機です。
しかしその一方で、
「契約内容に納得できない」
「説明と違うような気がする」
「相続した家をどう扱えばいいのか分からない」
「住宅ローンの支払いが厳しくなってきた」
といった“困った場面”に直面する方も少なくありません。
そんなときに大切なのは、「どこに相談すればいいか?」を知っておくことです。
ここでは、不動産の状況別に、信頼できる相談機関・公的窓口を整
知っておくことで、いざというときに冷静に対処できます。
弁護士ではないので、相談は無料なのも嬉しいところ。
※本記事から連絡先として不動産会社を省いております。
【1】不動産の売買・契約トラブルで困ったとき
相談先:宅地建物取引業協会/消費生活センター/公正取引委員会
「重要事項の説明と実際が違う」
「手付金を返してもらえない」
「仲介手数料が不当に高い気がする」
そんなトラブルは、まず、不動産業界の専門団体や行政機関に相談す
■ 宅地建物取引業協会(宅建協会)
各都道府県の宅建協会(全国宅地建物取引業協会連合会・
宅建業法にもとづいて活動する不動産会社を監督・
協会の相談窓口では、
〇不動産会社との契約トラブル
〇手付金や仲介手数料の返還問題
〇契約書・重要事項説明の内容確認
といった相談を無料で受付けています。
【例】
全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)相談窓口
公益社団法人 全日本不動産協会(全日)
■ 消費生活センター(消費者ホットライン188)
不動産取引に関するトラブルのうち、
「説明不足」「契約解除」「悪質な勧誘」
電話番号は全国共通の 188(いやや!)。
近くの消費生活センターにつながり、
【相談例】
「新築住宅が説明と違った」
「不当な手付金請求をされた」
「しつこい投資用マンションの勧誘を受けた」
■ 公正取引委員会
広告や表示に虚偽がある場合や、「囲い込み」「価格操作」など、不正な取引行為が疑われるケースでは、
公正取引委員会が管轄です。
不動産広告の「誇大表示」「優良誤認」なども、独占禁止法・景品表示法の違反に該当する場合があります。
【公正取引委員会 不当表示相談窓口】
【2】住宅ローンや支払いで困ったとき
相談先:金融機関/住宅金融支援機構/法テラス/
「返済が苦しい」
「延滞してしまった」
「競売の通知が届いた」
――このような状況では、できるだけ早く行動することが大切です
■ 住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)
住宅ローンの返済が難しくなった場合、支援機構では「返済条件の変更」や「リースバック制度」
特に、病気・転職・
【住宅金融支援機構 お客様コールセンター】
→ 0120-0860-35(平日9:00〜17:00)
■ 法テラス(日本司法支援センター)
返済トラブルや債務整理を含む法的相談が必要な場合は、法テラスが運営する無料相談サービスを利用できます。
経済的に余裕がない方でも、
【法テラス総合案内デスク】
→ 0570-078374(おなやみなし)
→ //www.houterasu.or.jp/
■ 消費生活センター
住宅ローンやリースバックを装った悪質商法、「返済支援」をうたう詐欺まがいの業者も存在します。
「信頼できる会社かどうか分からない」と思ったら、まず消費生活センター(188)へ相談を。
【3】相続した家や土地の扱いで困ったとき
相談先:法務局/税務署/税理士会/司法書士会
空き家のまま放置している相続不動産や、
■ 法務局
2024年4月から、相続登記の申請が義務化されました。
相続登記を怠ると、
まずは最寄りの法務局に相談して、
【法務局ホームページ】
→ //www.moj.go.jp/MINJI/
■ 税務署・税理士会
相続税や譲渡所得税など、
「小規模宅地の特例」「取得費加算」など、
【日本税理士会連合会 税金相談窓口】
■ 司法書士会
名義変更や登記申請の専門家です。
各地の司法書士会では、
【日本司法書士会連合会】
【4】賃貸トラブルで困ったとき
相談先:都道府県住宅供給公社/宅建協会/消費生活センター/
「敷金が返ってこない」
「退去費用が高額」
「隣人トラブル」
■ 宅建協会(紛争処理センター)
貸主・借主の間の契約トラブルに関して、宅建協会では「紛争処理センター」を設置し、
中立的な立場でのあっせんや調停を行っています。
【公益財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)】
■ 消費生活センター
「退去時の請求が高すぎる」
「契約と違う」
など、賃貸トラブルの多くは消費生活センターが一次窓口となります。
全国共通番号188へ。
■ 弁護士会の法律相談センター
法的対応(契約解除・損害賠償請求など)が必要な場合は、各都道府県の弁護士会が運営する「法律相談センター」
初回30分程度の無料相談を実施している地域もあります。
【日本弁護士連合会】
【5】詐欺・悪質商法の疑いがあるとき
相談先:消費者庁/警察(都道府県警察相談窓口)/
「投資マンションの勧誘がしつこい」
「不当なリフォーム契約を迫られた」
「“無料で家を査定します”といわれて個人情報を取られた」
このような被害が疑われる場合は、消費者庁や警察への通報が最優
■ 消費者庁 消費者ホットライン
→ 188(いやや!)
消費者庁では、
■ 公正取引委員会
誇大広告、虚偽表示、独占的取引、
■ 都道府県警察(#9110)
明らかな詐欺被害や恐喝・脅迫を伴う場合は、警察の「
全国共通番号#9110で最寄りの警察本部につながります。
【6】困ったときは“専門機関の扉”を早めにたたく
不動産のトラブルや悩みは、一人で抱え込むと時間もお金も余計にかかります。
しかし、公的機関や専門団体に早めに相談すれば、多くの問題は「被害拡大前」
困ったときの早見表
| 困りごと | 相談先 |
|---|---|
| 契約・仲介のトラブル | 宅建協会/消費生活センター/公正取引委員会 |
| 住宅ローン返済 | 金融機関/住宅金融支援機構/法テラス |
| 相続不動産 | 法務局/税務署/司法書士会/税理士会 |
| 賃貸トラブル | 宅建協会/消費生活センター/弁護士会 |
| 詐欺・悪質商法 | 消費者庁/警察/公正取引委員会 |
最後に不動産は、人生で最も大きな資産です。
その分だけ、トラブルが起きたときの影響も大きくなります。
「おかしいな」「不安だな」と感じたら、迷わず相談を。
信頼できる公的窓口に相談することで、
記:宅地建物取引士 原田