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Vol.294 隣からの木の枝問題を考える

トラブル

隣からの木の枝問題を考える

~ムカつくわぁ~これって勝手に切っていいのカ?~




戸建て住宅に住んでいると、思う事。


「隣の家の木の枝がこっちまで伸びてきてるんです…」

「落ち葉が全部うちの庭に落ちてくるんですけど…」


さらに少し珍しいケースでは、


「庭から竹みたいなものが突然生えてきたんです」



よく調べると、その竹の根は隣の敷地から地下でつながっていることもあります。


いわば“地下から侵入してくる植物”です。


こうした問題は、実は昔からの不動産あるあるトラブルのひとつでもあります。



・隣の木の枝は切っていいのか

・落ち葉問題はどう考えるのか
・地下から生えてくる植物の対応


について、不動産会社の目線から解説してみたいと思います。




1.実はよくある「植物トラブル」



不動産業界では、土地付きの住宅を扱っていると意外とこうした相談を受けます。


・枝が越境している
・落ち葉が大量
・ツタが侵入
・竹が地下から増殖


中でも厄介なのがです。


竹は見た目こそ風情がありますが、実は植物界ではかなりのパワーを持っています。


地下には地下茎(ちかけい)という根のようなものが広がり、


数メートルどころか10メートル以上伸びることもあります。


その結果、ある日突然隣の庭からタケノコが生えてくるという現象が起きるのです。




2.では、隣から来た枝は勝手に切っていい?



ここでよく聞かれる質問があります。


「うちの敷地に入ってきてる枝なんだから、切っていいですよね?


感覚的にはそう思うかもしれません。


しかし実はこの問題、昔から法律の世界でも議論されてきました。


簡単に言うと、原則は“勝手に切らない”という考え方が長く続いてきました。


つまり、枝が越境している場合はまず隣の所有者に切ってもらうというのが基本的な考え方です。



とはいえ現実では、連絡が取れない・空き家・所有者が遠方というケースもあります。


最近はこうした事情を考慮して、対応の考え方も少し変わってきています。




3.みんな、どうしている?



不動産会社としての現実的なアドバイスは、まず、話し合いです。


これが一番トラブルになりません。



突然切ったり、黙って処理する、勝手に業者を入れるなどは、ちょっと危険。



【落ち葉問題はどうなる?】


秋になると、


・掃除が大変
・雨どいが詰まる
・庭が汚れる


という不満が出てきます。


しかし現実的には、落ち葉は自然現象という扱いになることが多く、


なかなか責任問題にはなりにくいのです。


つまり、「迷惑だけど違法とは言えない」という微妙な立場になります。



【そして最強の侵入者「竹」】


竹は少し事情が違います。


なぜなら竹は地下で侵入してくるからです。


竹の地下茎は、コンクリートの隙間や庭の境界を越えてどんどん伸びます。


その結果、ある日庭を見るとタケノコが突然生えているということになります。


しかも竹は成長が早く、1日で1メートル近く伸びることもあります。


生えてくるタケノコは、お召し上がりください。



地上からの越境物は、勝手に切らずに話し合いのスタンス。


地下からの越境物は、食べる。



稀に、勝手に切ってイイよ!って言われる場合もあります。


それはそれで、切る手間・捨てる手間がかかりますね。


そもそもの原因解消をしてほしくもあると思いますが、


まぁ、戸建の宿命なのでしょう。


それを分かった上で、住んでいると言う前提も、性善説としてあるとも言えます。





4.実は売却時に問題になることも



こうした植物問題は、売却時に問題になることもあります。


例えば買主が内見に来たとき、「この竹、どこから来てるんですか?」と聞かれることがあります。



その時に、隣の竹林から来ていると分かると、「将来大丈夫かな…」と不安になる人もいます。


つまり、植物問題も不動産価値に影響することがあるのです。



地上からの植栽においては、話し合いの末、出来るなら覚書を取り交わすのがベター。


金融機関によっては、融資の際に必要になるケースもあります。



それでも、お隣さんが相手してくれないとなると事は厄介で、


役所や弁護士に相談と発展してしまう事も…。


また、測量をするのであれば、測量士にお願いしてみる事もアリです。


どうせお隣さんにも立会い頂くのですから、その際に交渉って感じです。




5.マンションでは気にならない越境問題は、永年の課題



戸建て住宅には、騒音や境界、植物といったさまざまな“ご近所問題”があります。


しかし逆に言えば、こうした問題をうまく管理できれば、


快適な住環境を長く保つことができます。



話せる不動産会社がいるのであれば、相談してみて下さい。


新規飛び込み的な場合は、残念ながら多分にして相手にされないはず。。。



自治体で定期開催されている弁護士無料相談などを活用するのもアリです。



最終的には、自分で解決しなければならず、


それが手間なら費用は掛かりますが、弁護士です。



弁護士も絶対的な存在ではありませんので、成功するとは言い切れませんから、


ほどほどに頼るのがベター。



こうした問題により、引っ越し!ってなる方は、そもそも越境問題以上に、


関係性が悪いために居心地よくない事が理由になります。



自分一人では生きられない世の中。


難しい問題ですが、決着する事は出来る問題でもあると思いますよ。



記:宅地建物取引士  原田


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