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Vol.180 より安心な頼れる営業マンの特徴

不動産にかかわるノウハウ

より安心な頼れる営業マンの特徴

― 本当に「この人に任せて大丈夫?」を見極めるために ―



不動産取引の成功は「営業マン」で決まる


不動産の購入や売却は、人生の中でも最も大きな取引のひとつ。


物件そのものも大事ですが、実はそれ以上に大切なのが担当する営業マンの存在です。



なぜなら、不動産は「モノを買う」だけではなく、


法律・税金・ローン・心理的な不安など、さまざまな要素が絡み合う複雑な取引。


そのナビゲート役として頼れる営業マンがついているかどうかで、結果も安心感もまったく違ってきます。



しかし現実には――


「担当者の対応が雑だった」
「説明が曖昧で後からトラブルになった」
「売ることばかり優先してこちらの気持ちを聞いてくれなかった」


といった声が後を絶ちません。


その理由の一つに、不動産業界の「参入のしやすさ」があります。




1.実は、不動産業界は「誰でも入れる」世界


不動産業界は国家資格である「宅地建物取引士」の存在がよく知られていますが、


実は、営業マン全員が資格を持っているわけではありません。



会社として免許を取得すれば、個々の営業マンは資格がなくても営業できるのです。



つまり、入社のハードルは決して高くなく、未経験からでも簡単に始められる業界です。


もちろん、真面目に学び、お客様の信頼を得る営業マンもたくさんいます。



しかし、「売れればいい」、「契約が取れればそれでOK」という姿勢の人も一定数いるのが現実です。


だからこそ、私たち消費者側も、「この営業マンに任せていいのか?」を見抜く目を持つことが大切です。




2.頼れる営業マンに共通する5つの特徴


では、「信頼できる営業マン」とは、どんな人でしょうか?


経験や会社の規模よりも、日々の対応や会話の中にその答えがあります。



① 話すより「聞く」営業マン


頼れる営業マンは、自分の話ばかりしません。


むしろ、お客様の希望・不安・家族構成・ライフプランなどを、寧に聞き出す力があります。


不動産取引において本当に大事なのは、「このお客様にとって最適な選択は何か?」を考えること。


そのためには、まずお客様の話を聞くことから始まります。



こういう営業マンは、「売ること」が目的であり、「寄り添うこと」が目的ではありません。



② 知識よりも「わかりやすく説明できる力」がある


不動産は、専門用語の宝庫です。


登記、媒介契約、契約不適合責任、住宅ローン減税、固定資産税評価額…。


これらを専門的に語るだけなら誰でもできます。



しかし、頼れる営業マンは違います。


難しいことを、誰でも理解できるように説明してくれる。


これが本当に信頼できる人の特徴です。



たとえば、契約書の内容や手付金の意味、住宅ローンの審査基準などを、図や例え話を交えて説明してくれる人。


そんな担当者なら、知識だけでなく“お客様目線”の誠実さが感じられます。



③ 「提案力」と「引き算の判断」ができる


営業マンというと、「どんどん提案してくれる人」が良いと思われがちです。


確かにそれも大切ですが、真に頼れる営業マンは、提案だけでなく“止める勇気”も持っています


たとえば――


  • 「この条件ではローンが厳しいです」

  • 「そのリフォームは費用対効果が低いです」

  • 「今は焦って買うタイミングではありません」


といったように、「やめた方が良い」と正直に言えるかどうか。


お客様の利益を第一に考える営業マンは、“短期的な契約”よりも“長期的な信頼”を重視しています。



④ 「空気を読む力」がある


これは知識や経験よりも大切かもしれません。


不動産の取引では、家族や夫婦間で意見が分かれることも多いものです。


そんなときに、場の空気を読み、適切なタイミングで提案したり、静かに引いたりできる営業マン。


それが、信頼できる担当者です。



一方で、空気を読まずに押し売り的な態度をとる営業マンもいます。


「今決めないと他の方に取られますよ!」
「今日申込みすれば値引きできます!」
こんな“焦らせ営業”は要注意。


あなたの判断を誤らせる要因になりかねません。



⑤ 「売ったあと」も連絡をくれる


不動産の取引は、契約で終わりではありません。


引き渡し、登記、税金、引越し、火災保険…。


取引後も、いくつもの手続きや相談ごとが続きます。



頼れる営業マンは、契約後も変わらず対応してくれる人です。


「引越し後、何か困っていませんか?」
「確定申告の書類、準備できていますか?」


といった気遣いを見せてくれる人こそ、本当にお客様を大切にしている証拠です。



契約後に連絡が一切途絶える営業マンは、「売るまでが仕事」になっているタイプ。


信頼できる担当者は「売ってからが本当の付き合い」だと考えています。




3.逆に、“頼れない営業マン”の典型例


ここで、実際にトラブルにつながりやすい営業マンのタイプも見ておきましょう。


とにかく「すぐに決めましょう」と急かす

都合の悪いことを曖昧にする、または話題をそらす

連絡が遅い・報告がない

他社や同業者を悪く言う

契約の内容を説明せず、印鑑を急かす


こうした行動が見えたら、どんなに物件が魅力的でも、その担当者に任せるのは危険信号です。




4.営業マンの“対応力”は、初回面談でほぼ分かる


では、どうすれば信頼できる営業マンを見抜けるのでしょうか?


実は、初回面談(初めての問い合わせ・訪問時)でほとんど判断できます。



経験年数より「誠実さと透明性」


多くの方が「経験が長い営業マンの方が安心」と思いがちですが、実はそれだけでは判断できません。


経験よりも重要なのは、

情報を隠さない

メリットだけでなくデメリットも伝える

数字ではなく“お客様の納得”を重視する


こうした“誠実さと透明性”を持っているかどうか。



長く営業していても、「売るための話術」に偏ってしまっている人もいれば、


若くても真摯に勉強し、常にお客様の立場で考える営業マンもいます。




5.「会社」より「担当者」を信じるべき理由


不動産会社を選ぶとき、どうしても「会社の規模」や「知名度」で判断しがちです。


しかし実際に取引を担当するのは、営業マン個人です。


大手でも、担当者の力量次第で結果が変わることはよくあります。


逆に、地元密着の小さな会社でも、優秀な営業マンが担当すれば、スムーズで満足度の高い取引ができます。



不動産は「会社のブランド」より、「人との信頼関係」で成り立つ仕事。


どんなに立派な会社でも、担当者との相性が悪ければ、後悔のもとになります。




【頼れる営業マンを見つける3つのキーワード」


最後に、頼れる営業マンを見極めるためのキーワードを整理しておきましょう。



聞く力

あなたの話をじっくり聞き、言葉を選びながら寄り添ってくれる。


誠実さ

都合の悪いことも包み隠さず伝え、納得できるまで説明してくれる。


提案力

あなたの立場で「買う・売る・やめる」の判断を一緒に考えてくれる。



不動産の取引は、営業マンの“手腕と人柄”に大きく左右されます。


知識や経験も大事ですが、最終的に信頼できるのは、「この人は自分のことを考えてくれている」と感じる誠実さです。



もし、今あなたが不動産の購入や売却を検討しているなら、


物件よりもまず「担当者の人柄」をじっくり見極めてください。


それが、後悔しない取引への、何より確実な第一歩です。



記:宅地建物取引士 原田

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