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Vol.210 “共有名義”の問題点と解決策

不動産にかかわるノウハウ

“共有名義”の問題点と解決策

― 家や土地をめぐるトラブルを防ぐために知っておくべきこと ―




家や土地を相続したとき、複数人で共有名義にすることがあります


「兄弟で土地を共有した」「親子で住宅を共同購入した」など、身近なケースでも珍しくありません。


しかし、共有名義には思わぬトラブルの原因になりやすい問題点があります。



知らずにそのままにしておくと、売却や相続で大きな困難に直面することも…。



今回は、


■共有名義の基本と問題点

トラブル事例

解決策や事前対策


をわかりやすく解説します。




1. 共有名義とは?基本を理解しよう



▼ 共有名義の定義


共有名義とは、不動産の所有権を複数人で分けて持つことを言います。

具体的には、以下のようなケースがあります。


相続によって兄弟で土地を共有

親子で住宅ローンを組み、親と子で所有権を共有

夫婦で住宅を購入し、夫婦それぞれが名義に入る


共有名義は一見便利ですが、権利関係が複雑になりやすい点が注意点です。



▼ 共有持分とは


共有名義では、持分割合を決めます。


例:兄弟2人で土地を半分ずつ所有 → 持分は50%ずつ


重要:持分割合が決まっていても、不動産全体の使用や売却は全員の同意が必要



ここが、共有名義の大きな落とし穴です。


持分があるだけで「自由に売れない」・「意見が合わないと使えない」という問題が発生します。




2. 共有名義の問題点



▼ 問題1:売却時に全員の同意が必要


不動産を売る場合、共有者全員の署名・押印が必須です。

一人でも反対すれば売却不可。

共有者間で意見が合わないと、売却が長期間止まる可能性がありま


事例:兄弟3人で共有していた土地。

長男が売却を希望したが、次男は「まだ使うから売らない」と反対。
結果、売却できずに相続税や固定資産税の負担だけが残る。



▼ 問題2:固定資産税や管理費の負担トラブル


共有名義者全員で固定資産税を支払う必要ありです。

管理や修繕費の負担も、持分割合で按分するのが原則。

支払いや費用負担のトラブルは意外と多く、長年の共有状態で関係が悪化することも。



▼ 問題3:使用方法でのトラブル


住宅や土地を誰がどのように使うかで揉めるがちです。

建物を建てる・賃貸するなど、意思決定には共有者全員の合意が必要となります。


例:相続で兄弟3人が共有した土地。

一人が駐車場にしたい、もう一人は家庭菜園にしたい。

結果、利用できず放置されるケースも。



▼ 問題4:売却時に価格交渉が複雑


共有名義は売却価格の交渉も複雑になります。

全員が納得する価格を決める必要があり、反対する共有者がいる場合、持分だけを売却することも可能ですが

価格は大幅に下がる可能性があります。

結果、資産価値が減少することもあります。




3. 共有名義による法的リスク


▼ 競売や訴訟リスク


一部の共有者が支払いや管理に協力しない場合、他の共有者が裁判や競売を検討するケースも。

特に相続した土地で権利関係が複雑な場合、時間と費用がかかるトラブルに発展することがあります。



▼ 相続時の揉め事


共有名義のまま相続すると、持分を巡る争いが発生します。

争いが長期化すると、売却どころか相続税の納税も難しくなることがあります。




4. 共有名義の解決策・事前対策


▼ 解決策1:名義の整理・持分の買い取り

共有者の一人に持分をまとめてもらう

兄弟間で売却代金を按分

持分整理契約を活用する


メリット:自由に売却可能になり、トラブル回避

デメリット:一時的に資金負担が必要な場合あり



▼ 解決策2:売却前に持分調整・共有者間で協議

不動産会社や弁護士に相談して、公平な価格で持分を評価

売却条件や資金分配方法を事前に決定



▼ 解決策3:代償分割で相続時に整理

相続の際、相続財産の一部を現金で受け取る方法

共有名義にならず、トラブルを避けられる

小規模宅地の特例など節税効果も合わせて活用可能



▼ 解決策4:共有名義にしない生前対策

不動産贈与や売却で、共有名義を避ける

共有名義にせず、単独名義で管理する方が、売却や相続でのトラブルは圧倒的に少ない




5. 共有名義にしても活用できるケース


家族で賃貸物件を購入し、運用益を分配したい


将来売却予定がなく、資産として長期保有する場合


この場合、事前に契約書や運用ルールを明確にしておくことが重要です。




6. プロのサポートが不可欠な理由


共有名義は法律・税務・資産評価・売却戦略が複雑です。


不動産会社:売却可能性・価格設定・市場調査

弁護士:共有者間の契約・トラブル回避

税理士:相続税や譲渡税の計算、節税アドバイス


プロの助言を受けることで、トラブルを最小化し、最適な資産活用が可能です。




7. 共有名義のポイント


共有名義は便利な反面、売却・管理でトラブルになりやすい

売却時は全員の同意が必要で、価格交渉や管理費負担も複雑

生前整理や持分調整、代償分割などの解決策がある

プロに相談することが、トラブル回避と資産活用の鍵


不動産を安心して活用するためには、共有名義のリスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。




当社では、共有名義の整理や売却サポートを行っています。


名義の整理・持分買取

相続時の代償分割アドバイス

売却戦略や資産活用プランの提案


共有名義で悩む前に、プロと一緒に最適な方法を考えましょう。


安心して売却・相続・活用できるようサポートします。



記:宅地建物取引士  原田


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