
Vol.253 マンションで騒音対策に効果的な工夫
マンションで騒音対策に効果的な工夫
―「集合住宅だから仕方ない」と諦める前にできること―
マンションの悩みで一番多いのは「音」
マンションに住んでいる方、これからマンション購入・賃貸を検討している方から、
圧倒的に多い悩みがあります。
「上の階の足音が気になる」
「隣の生活音が聞こえる」
「夜になると音が響く」
結論から言います。
マンションの騒音は、ある程度“防げます”。
完全にゼロにはできなくても、工夫次第でストレスは大きく軽減可能です。
1.なぜマンションでは音の問題が起きやすいのか?
原因① 構造による違い
マンションの構造には主に、
RC造(鉄筋コンクリート)
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)
があります。
一般的に、
SRC > RC > 木造
の順で、遮音性は高くなります。
ただし、同じRCでも築年数や施工方法で差が出る点は要注意です。
原因② 音の種類が違う
騒音には種類があります。
空気伝播音:話し声・テレビ音
固体伝播音:足音・物を落とす音
特に厄介なのが、足音などの固体伝播音です。
2.今すぐできる!効果的な騒音対策
工夫① 防音・遮音マットを敷く
床から伝わる音には、
■防音マット
■厚手のラグ
が非常に効果的です。
足音軽減
下階への配慮
自分にも相手にもメリットがあります。
工夫② 家具配置を見直す
意外と見落とされがちですが、
■壁際に本棚
■大型家具を隣戸側に配置
するだけで、音の伝わり方が変わります。
工夫③ カーテン・布製品を活用する
音は、硬い面で反射しやすい性質があります。
■厚手カーテン
■布製ソファ
■クッション
を増やすことで、反響音を抑える効果があります。
工夫④ 窓の防音対策
外部音が気になる場合は、
■二重窓
■防音シート
■隙間テープ
が有効です。
特に幹線道路沿いでは、窓対策が最重要ポイントになります。
【管理規約と「音のルール」を知っておく】
マンションには、
■管理規約
■使用細則
が必ずあります。
楽器演奏の可否
時間帯の制限
ペットの足音対策
を確認することで、無用なトラブルを防げます。
3.それでも我慢できないときの正しい対処法
対処① 直接クレームは避ける
感情的な直接対話は、トラブルを悪化させがちです。
対処② 管理会社・管理組合に相談
騒音問題は、第三者を介すのが鉄則です。
管理会社経由であれば、角が立ちにくく、改善されやすいです。
対処③ 記録を残す
■時間
■頻度
■内容
をメモしておくことで、対応がスムーズになります。
4.住まい選びの段階でできる「音対策」
これから物件を探す方は、以下を必ず確認してください。
① 昼と夜、両方内見する→ 夜の生活音が分かる
② 上下左右の住戸構成→ 最上階・角部屋は有利
③ 管理状態→ 管理が良いマンションほどトラブルが少ない
5.音のストレスは、住み替え理由No.1
実務上、「音が理由で引っ越した」という方は非常に多いです。
逆に言えば、
音のストレスが少ない
管理が行き届いている
こうしたマンションは、満足度が非常に高いという事にもなります。
6.マンションの騒音は「工夫+選び方」で変えられる
まずは自分でできる対策
ルールを理解する
無理せず相談する
そして、次に選ぶ家では、最初から音を重視する。
これが一番の対策です。
「住んでから後悔しない」
マンション選びを、一緒に考えませんか?
記:ライフプランナー 武井