
Vol.285 売却を長引かせないための価格戦略
売却を長引かせないための価格戦略
― 最初の決断が、結果を左右する ―
【売却は「スタート」がすべて】
不動産売却は、「最初の価格設定が8割を決める」と言っても過言ではありません。
■高すぎてもダメ
■安すぎても損
では、どう考えればいいのでしょうか?
1.戦略なき価格設定は失敗しやすい
「とりあえず高く」
この考え方は、戦略がない場合、危険です。
重要なのは、
■どの層を狙うのか
■競合物件との差
■期間の目標
を踏まえた価格設定です。
物件担保が取れない不動産は、買い側としてのローンが難航になりやすい。
※住宅ローンでフル+10%程が引っ張れないとなると、もうやり過ぎ…。
つまり、高く値付けしすぎると、銀行としては、オイオイ…となる訳です。
また、売却物件に抵当権が設定されている事もあると思います。
売却益が出たら、納税も必要。
何事もバランスが大事となる訳です。
2.売却を成功させる価格戦略の考え方
不動産会社にまかせっきりにするよりも、所有者として考える内容の基本はコレです。
● 最初は“少しだけ強気”が基本
相場から大きく外れない範囲で、少し余白を持たせる。
価格の交渉が入る事も前提に考える必要があります。
● 反応がなければ早めに修正
1か月反応がなければ、市場からの答えが出ていると考える。
内覧数だけでなく、ポータルサイトでどのくらい閲覧等されているかもチェック!
● ポータルサイトや販売資料の作り込みも重要
簡易的なものよりも、訴えかけられるものを。見た目も大事です。
コレ、結構おざなりになっている不動産会社が多いです。
上記2点は、何気に不動産会社主導で考えてくれます。
ただ、資料の作り込みは、意外とされていない現状。
一度、見せてもらった方が良いです。
3.値下げは「負け」ではない
値下げ=失敗と思われがちですが、違います。
市場に合わせて修正することは、戦略的な判断です。
むしろ、動かない価格を守り続ける方がリスクです。
【価格は感情ではなく戦略で決める】
売却価格は、希望や思い入れだけで決めるものではありません。
市場を理解し、現実を見据え、一緒に戦略を考えてくれる不動産会社と進めること。
それが、売却を長引かせない最大のポイントです。
いくら強気にいっても、買いたいと思える方がいなければ、絵に描いた餅。
もちろん、売却に期限がなければ、強気に出し続けるのもアリです。
どんなに大手不動産会社でも、街中の小さな会社でも、内容は一緒です。
買う・買わないは、買い側が決める事。
私たちが言いたい事は、そういう事ナンデス。
記:宅地建物取引士 原田