
Vol.377 もう一つの団信。諦めません、通るまでは!
持病あってもコレならイケるかも?
ワイド団信と“3つの代替案”を徹底解説
団信に落ちても「住宅ローンは終わり」ではない
住宅ローンの審査で多くの人が見落とすのが、“団信(団体信用生命保険)の審査”です。
銀行の審査に通っても、団信に落ちると住宅ローンは実行されません。
そして実際に増えているのが、
■持病がある
■うつ病・適応障害の治療歴がある
■服薬中
■過去に入院歴がある
などの理由で団信に落ちてしまうケース。
しかし結論から言うと、団信に落ちてもマイホーム購入を諦める必要はありません。
この記事では、
■団信に落ちる理由
■持病・うつ病でも通る「ワイド団信」
■団信に入れない人の“3つの代替案”
を、専門的にわかりやすく解説します。
1.団信とは?なぜ“健康状態”が重要なのか?
団信(団体信用生命保険)は、住宅ローン契約者が死亡・高度障害になった時、ローン残債が0になる保険です。
銀行は団信加入を条件にしているため、団信に落ちる=住宅ローンが組めないという構図になります。
『団信に落ちる主な理由』
① 持病(糖尿病・心疾患・高血圧など)
慢性疾患はリスクが高いと判断されやすい。
② 精神疾患(うつ病・適応障害・パニック障害)
精神疾患は、団信審査で最も落ちやすい項目です。
■通院歴
■服薬歴
■休職歴
これらがあると、通常、団信の承認率は下がる傾向にあります。
③ 過去の入院歴・手術歴
完治していても、過去の治療歴が影響することがあります。
④ 告知漏れ(虚偽申告)
健康状態を正しく申告しないと、いざその時に、保険金が支払われない可能性があります。
2.団信に落ちても諦めない!「ワイド団信」という選択肢
ワイド団信とは、通常の団信より審査が緩い“引受基準緩和型”の団信のこと。
持病や治療歴があっても、通常団信より通りやすいのが特徴です。
『ワイド団信の特徴』
① 審査が緩い(持病・うつ病でも通る可能性あり)
通常団信で落ちた人でも、ワイド団信なら通るケースが多い。
② 金利が上乗せされる(0.2〜0.3%程度)
デメリットは金利上乗せです。
しかし、家が買えるメリットの方が大きいという人が多い。
③ 取り扱い銀行が限られる
すべての銀行が扱っているわけではないため、金融機関選びが重要です。
3.ワイド団信でも通らない場合の“3つの代替案”
ここからが本題です。
団信に落ちても、住宅ローンを組む方法は複数あります。
【代替案①】フラット35(団信加入が任意)
フラット35は、団信加入が“任意”です。
つまり、団信に入らなくても住宅ローンが組めるという大きなメリットがあります。
〇メリット
団信に落ちても借りられる
持病・うつ病でも問題なし
審査が比較的ゆるい
●デメリット
団信なし=万が一のとき家族に負担が残る
金利がやや高い
団信に入れない人の最強の選択肢です。
【代替案②】配偶者名義でローンを組む(夫婦ならではの方法)
結婚している場合は、団信に落ちた本人ではなく、健康な配偶者がローンを組むという方法もあります。
〇メリット
団信の問題を回避できる
夫婦の収入を活用できる
●デメリット
配偶者に返済責任が集中する
夫婦の収入バランスによっては借入額が減る
【代替案③】生命保険で“団信の代わり”を作る
団信に入れない場合、生命保険で代替するという方法があります。
ただし、これはフラット35を利用する事が前提となります。
死亡保険
収入保障保険
医療保険
これらを組み合わせることで、団信と同じような保障を作れます。
〇メリット
団信に入れなくても家が買える
保険の自由度が高い
●デメリット
団信より保険料が高くなることもある
4.「絶対にやってはいけない」NG行動
NG①:健康状態を“隠して”団信に申し込む→ 後で保険金が支払われない。
NG②:団信に落ちたからといって家探しを止める→ 代替案が複数ある。
NG③:銀行を1つしか当たらない→ 銀行ごとに審査基準が違う。
【不動産会社としてのアドバイス】
団信は「落ちたら終わり」ではなく「戦略を変えるだけ」
団信に落ちても、
■ワイド団信
■フラット35
■配偶者名義
■生命保険で代替
など、複数のルートでマイホーム購入は可能です。
重要なのは、“どのルートがあなたに最適か”を早めに判断すること。
その時の気持ちや将来を見据えての考えなどを踏まえて、今できる最善の努力をする事が重要です。
今回、ブログで触れたワイド団信も全ての銀行で出来る事ではありませんから、
まずは、不動産会社に持病など詳細をお伝えしてみて下さい。
経験があればある会社ほど、知恵はあるはずです。
記:ファイナンシャルプランナー 菊池