
Vol.364 独身時代の住宅ローンが残っている人へ
結婚後に、「2戸目のマイホーム」を買い直す裏ワザ
不動産会社が解説する“住み替え成功の秘訣”
独身時代のに買った家が、「結婚後の足かせ」になっていませんか?
独身のときに買ったマンション。
ローンも残っているし、気に入って住んでいた家。
しかし、結婚すると状況は一変します。
■夫婦で住むには手狭
■子どもができると完全に部屋不足
■通勤先が変わる
■パートナーの実家に近い場所に住みたい
■そもそも夫婦で新しい家を買いたい
こうして「2戸目のマイホームを買い直したい」
しかし同時に、こんな不安が出てきます。
「ローン残ってるのに、もう1本ローン組めるの?」
「二重ローンって違法じゃないの?」
「売らないと次の家は買えない?」
「住み替えローンって危険?」
結論から言うと、独身時代のローンが残っていても、新たに2戸目を買うことは可能です。
ただし、正しい“裏ワザ”を使わないと審査に落ちます。
この記事では、不動産会社の専門知識をもとに、
2戸目のマイホームを買い直すための裏ワザと注意点を徹底解説し
1.まず知っておくべき「住宅ローンの大原則」
住宅ローンは原則として、1人につき1本、1世帯につき1軒が基本。
つまり、ローンが残っている状態で2戸目を買うのは“例外扱い”となります。
しかし、例外には“合法的な裏ワザ”が存在します。
【結婚後に2戸目を買うための「3つの裏ワザ」】
①住み替えローンを使う(最も現実的)
住み替えローンとは、1戸目の残債+2戸目の購入費用をまとめて借りられるローン。
通常なら、「1戸目を完済しないと次のローンは組めない」というルールがあります。
しかし住み替えローンなら、
■1戸目の売却価格で残債が完済できない
■ローンが残っていても2戸目の購入と同時にローンをまとめられる
というメリットがあります。
<メリット>
■1戸目のローン残債があっても買い替え可能
■二重ローンにならない
■売却と購入を同時に進められる
<<デメリット>>
■審査が厳しい
■借入額が大きくなる
■金利がやや高めになることもある
とはいえ、最も多くの人が成功している方法です。
②名義分けで借入枠を確保する(夫婦ならではの方法)
結婚後は、夫婦それぞれが別の名義でローンを組むという裏ワザが使えます。
1戸目 → あなた名義
2戸目 → 配偶者名義
こうすることで、配偶者の借入枠を丸ごと使えるため、2戸目の購入が可能になります。
<メリット>
■夫婦の収入を最大限活用できる
■1戸目を売らずに2戸目を買える
■審査が通りやすい
<<デメリット>>
■配偶者に返済責任が発生
■将来の収入変動(育休など)に注意
夫婦共働き世帯では、最も現実的な裏ワザです。
③一時的にダブルローンを組む(短期間だけOK)
金融機関によっては、
「1戸目のローンを残したまま、2戸目のローンを一時的に組むことを一時的に認める」
というケースがあります。
これは、
■良い物件が見つかった
■1戸目の売却が間に合わない
■転勤・出産などで急いで引っ越したい
というときに使える裏ワザです。
<メリット>
■タイミングを逃さず購入できる
■とりあえずの売却優先でなくても良い
<<デメリット>>
■審査が非常に厳しい
■一時的に返済負担が増える
ただし、短期間だけの二重ローンなので、売却が完了すれば問題ありません。
2.「絶対にやってはいけない」NG行動
NG①:1戸目を“賃貸に出せばOK”と思い込む
→ 住宅ローンは「自分が住む家」が条件で、賃貸に出すと契約違反になる可能性。
NG②:1戸目のローンを隠して審査を受ける
→ 100%バレます。信用情報に残っています。
NG③:売却価格を楽観視する
→ 残債が多いと住み替えローンが必要。
NG④:勢いで2戸目を買う
→ 住み替えは“戦略”が命。
3.1戸目をどうする?3つの出口戦略
【出口①】売却する(最もシンプル)
■ローン完済
■資金が手元に残る
■2戸目の頭金にできる
住み替えローンを使えば、残債があっても売却可能です。
【出口②】賃貸に出す(収益化)
ただし、住宅ローンのまま賃貸に出すのはNG。
■事前に銀行へ相談
■投資用ローンへの切り替えが必要
という手続きが必要です。
【出口③】セカンドハウスとして残す
■夫婦の職場が遠い
■平日だけ使う
■実家近くに拠点が欲しい
二拠点生活のニーズが増えているため、セカンドハウスローンを使うケースもあります。
4.不動産会社としてのアドバイス
「2戸目購入」は、“裏ワザ”よりも“順番”が命
2戸目を買うときに最も大事なのは、①1戸目の査定 → ②ローン残債の確認 → ③購入戦略の決定と、
この順番を守ることが重要です。
特に、
■住み替えローンが使えるか?
■名義分けが可能か?
■ダブルローンが通るか?
は、1戸目の資産価値と抵当権の残債額で決まります。
ココまでを要約すると、独身時代のローンが残っていても、2戸目は買えます。
■住宅ローンは原則1人1本
■しかし、“例外の裏ワザ”がある
■住み替えローンが最も現実的
■名義分けは夫婦ならではの強み
■ダブルローンは短期間だけ可能
■1戸目の出口戦略が成功の鍵
あなたの状況に合わせて「2戸目購入の成功ルート」を作成できますので、
お客様目線では、住み替えってそんなに難しくないと思うかもしれませんが、
仲介と言う目線で見ると、まぁ、大変なんです。
【全てのコト・モノに対するタイミング】
これを計画通りに確実に進めなければなりません。
ましてや、担当者も1客だけではありませんから、より神経を使うことになります。
ベストなのは、買いも売りも同じ不動産会社で進める事。
それぞれを違う不動産会社で行うと、万一のズレを調整できなくなります。
あー!!怖い!!
記:宅地建物取引士 原田