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Vol.42 注文住宅検討者必見!土地選びの基礎とは?

不動産のアレコレ

戸建てを購入する際、建物のデザインや設備に目が行きがちですが、実は「土地選び」が成功の鍵を握っています。土地の条件次第で、住みやすさや資産価値が大きく変わるため、慎重な検討が必要です。本記事では、土地選びの基礎知識から、失敗しないためのポイントまで詳しく解説します。

土地選びの基礎知識

注文住宅を考えている人にとって、土地選びは住まいの基盤を決める大切な作業です。土地選びの基本を押さえることで、理想の住まいを実現するための第一歩を踏み出すことができます。


1-1. 用途地域を確認

土地には「用途地域」が定められており、建てられる建物の種類や高さが決まっています。例えば、住宅専用の地域では工場や大規模商業施設の建設は制限されます。将来の住環境を考える際に重要な要素なので、必ずチェックしましょう。


1-2. 土地の形状と面積

一般的に、整形地(四角形・長方形)は使い勝手が良く、建築しやすい傾向があります。一方、不整形地は価格が安くなることが多いですが、建物の配置や庭のデザインに制約が出る可能性があります。また、建築する予定の家の広さや駐車スペースも考慮しながら、適切な面積を選びましょう。


1-3. 土地の向きと日当たり

土地の向きによって、家の採光や通風が大きく変わります。南向きの土地は日当たりが良く人気がありますが、価格が高くなる傾向もあります。東向きや西向きの土地は、朝日や夕日を楽しめるメリットがあります。北向きでも、設計次第で快適な住環境をつくることは可能です。


1-4. 建蔽率と容積率

ひとえに土地と言っても建物を建てられる大きさに制限があります。これに加え、高度地区・日影規制等の斜線制限もあり、こうした条件に対し、希望する建物が建てられるか否かを検討する必要があります。

以上のように、土地選びには多くの要素が絡み合っています。一つ一つのポイントをしっかりと確認することで、後悔のない土地選びをすることができるでしょう。

注文住宅に適した立地の条件

建物の形やデザインにこだわりたいという方が多いでしょう。そこで、土地が長方形や正方形に近い形状であることが望ましいです。このような土地は、効率的にスペースを活用できるため、間取りの自由度が高まります。ただし、変形地や旗竿地でも、専門家のアドバイスを受ければユニークな設計が可能です。

土地の広さ 活用例 メリット
50坪以下 コンパクトな庭、駐車スペース1台 維持管理がしやすい
50坪〜70坪 広めの庭、駐車スペース2台 家族でのびのびと暮らせる
70坪以上 大きな庭、複数の駐車スペース 多目的な活用が可能

さらに、周辺環境も見逃せないポイントです。交通の便が良く、商業施設や学校が近くにあると日々の生活が便利になります。加えて、静かで落ち着いた環境であれば、プライバシーを守りつつ快適に暮らせるでしょう。


2-1. 生活利便性をチェック

  • ・駅やバス停までの距離

  • ・学校や保育園の有無

  • ・スーパーやコンビニの立地

  • ・病院や役所のアクセス 

  • これらの条件が整っているほど、生活の利便性が向上します。


2-2. 防災情報を調べる

災害に強い土地を選ぶことも重要です。特に、ハザードマップで地震・津波・洪水のリスクを確認し、できる限り安全な場所を選びましょう。また、地盤の強さもチェックし、地盤改良が必要かどうかを判断することも大切です。


2-3. 周辺環境の変化を予測

今は静かな環境でも、将来の開発によって大きく変わる可能性があります。都市計画や周辺の開発計画を確認し、長期的に住みやすい土地かどうかを見極めましょう。

土地購入時の注意点とチェックポイント

土地選びは住宅購入の大事なステップですが、特に土地購入時にはいくつかの注意点があります。土地の権利関係や境界、前面道路の確認も必要です。特に住宅ローンを利用される方は前面道路が私道の場合、通行・掘削承諾書が持分全員分あることが重要です。

チェック項目 重要性 確認方法
購入地の地番・公図・測量図 法的調査
土地の形状・面積 プラン確認
境界 現所有者保有書類

土地購入は一生に一度の大きな買い物です。だからこそ、注意深く計画し、必要な確認を行い、納得のいく選択をすることが大切です。

価格とコストのバランス

土地のみでの住宅ローンは利用できないため、土地取得から建物建築までに掛かる費用をまとめることが必要となります。
土地の状況によりますが、解体費用・地盤調査費用等の見えないコストが掛かることも念頭に置かないといけません。また、横浜市は水道加入金が徴収されるケースもあります。購入の大事なステップですが、特に土地購入時にはいくつかの注意点があります。土地の権利関係や境界、前面道路の確認も必要です。特に


  • 土地価格:同じエリアでも価格に幅があるため、相場を把握しましょう。


  • 追加費用:造成費用、地盤改良費用、上下水道の整備費など、土地購入以外のコストも考慮が必要です。


  • 住宅ローンとのバランス:土地に予算を使いすぎると、建物のコストを圧迫する可能性があるため、全体の予算配分を慎重に検討しましょう。


    • 土地価格:同じエリアでも価格に幅があるため、相場を把握しましょう。


住宅ローンの支払い発生のタイミングは建物完成後、引き渡しを受けてからになります。土地を先行して購入する必要がありますが、そこでは土地価格の返済はスタートせず、建物引き渡しまでは土地価格に対する金利分を毎月支払うこととなります。現在の住宅ローンが残ったまま住み替えになる方は、毎月の支払い負担額が増えますので注意が必要です。

まとめ

土地選びは戸建て購入の成功を左右する重要なポイントです。「用途地域」「形状」「日当たり」「生活利便性」「防災情報」など、多くの要素を考慮しながら、自分と家族にとって最適な土地を見つけましょう。適切な情報をもとに慎重に選び、理想の住まいを実現してください。

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