
Vol.367 タワマン低層階。リアルな世界観。
買った人のリアルな不満と、高層階にはない“意外なメリット”
─ 不動産会社が本音で語る「低層階は損なのか?」の真実 ─
タワマン低層階は“眺望は弱い”が、“生活のしやすさ”では高層階を上回ることが多くもあります。
検討者の多くが、「どうせ買うなら高層階」と考えます。
しかし、リアルでは低層階を選んだ人の満足度が意外と高いのも事実。
その理由を、“リアルな不満”と“意外なメリット”の両面から解説します。
【不満】タワマン低層階に住んだ人のリアル、、、
① 眺望が弱い(タワマンの醍醐味が薄い)
タワマンの象徴である、夜景や遠景、花火にスカイビューなど、これらは低層階では期待できません。
「せっかくタワマンなのに…」というギャップを感じる人も多いのも現状です。
② プライバシーが弱い(外から見えやすい)
低層階は、道路や公園、隣の建物からの視線が入りやすい部屋もあります。
カーテンを閉めっぱなしになるケースも。
③ 騒音が気になる(車・人・店舗)
高層階は静寂ですが、低層階は以下の音が届きやすい状況。
車の走行音、子どもの声、店舗の搬入音、救急車のサイレンなど、
特に1〜5階は生活音の影響が大きい事が多い様です。
④ 虫が出やすい(高層階はほぼゼロ)
低層階は、蚊、ゴキブリ、羽アリなどが侵入しやすい。
高層階は虫が出にくいため、この差は意外と大きい。
※高層階だからと言って、出ないワケではありません。
⑤ 資産価値は高層階より弱い
同じ間取りでも、
高層階 → 高値で売れる
低層階 → 価格が伸びにくい
という傾向があります。
ただし、“低層階だから売れない”というわけではありません。
近年、同じ床面積で評価額が同じと言う部分に付け込み、税金対策で上階を買われる方が多く、
実勢価格が上階・下階で差が出てしまう事への対策として、
上階ほど同じ床面積でも評価額が高くなる、そんな動きになっている様です。
【実は…】タワマン低層階には“高層階にないメリット”
ここからが本題です。
低層階は、「安い代わりに我慢する階」ではありません。
むしろ “生活のしやすさ”では高層階より優れていることが多くもあります。
① エレベーター待ちのストレスが激減(タワマン最大の弱点を回避)
タワマン最大の不満は エレベーター渋滞と言えます。
■朝の通勤時間
■夕方の帰宅ラッシュ
■ゴミ出し
■子どもの送り迎え
高層階ほど待ち時間が長いのも難点です。。。
しかし低層階は…
■すぐ来る
■混雑しない
■最悪、階段でも降りやすい
つまり、生活ストレスが圧倒的に少ないのはウレシイポイントです。
② 災害時に強い(停電・火災・地震)
高層階は災害に弱いのも難点です。
停電 → エレベーター停止
火災 → 避難に時間
地震 → 揺れが大きい
低層階は…
■階段で避難できる
■揺れが小さい
■物が落ちても被害が少ない
災害リスクは圧倒的に低い傾向にあります。
③ 子育て世帯は低層階の方が圧倒的に楽
■ベビーカー
■荷物
■子どもの送り迎え
■公園へのアクセス
④ ペット飼育が圧倒的に楽
■散歩
■トイレ
■動物病院
■ペットの鳴き声
高層階は移動が大変だが、低層階はすぐ外に出られます。
⑤ 価格が安い=コスパが良い
同じ間取りでも、低層階は数百万円〜1,000万円単位で安い傾向。
■眺望にこだわらない
■生活のしやすさ重視
■子育て・ペット重視
という人には、低層階は“賢い選択”になり得る様にも思えます。
⑥ 実は“売却しやすい”ケースもある
低層階は、子育て世帯や高齢者、ペット世帯らの需要が強い。
そのため、高層階より早く売れるケースもああります。
【結論】低層階は“損”ではなく“用途に合えば最強”
タワマン低層階は“生活のしやすさ”を重視する人にとっては、高層階より満足度が高いことが多く、
眺望を求めるなら高層階
生活の快適さを求めるなら低層階
この様に、“階数で価値が変わる”という、非常に特徴的な不動産です。
下の階でも良いと言う方においても、共有施設の利用は階数関係なしに利用できますし、
タワマンであるからどうかこうかも、もはや関係ない。
いいところの恩恵を受けつつも、実用性ある。
確かにヒエラルキーがあるところもありますが、そんなのは放っておきましょ。
記:ライフプランナー 武井