Vol.46 こんな不動産会社には任せるな!信頼できる担当者の重要性
この記事では、住宅購入や売却を考える際に避けるべき不動産会社の特徴を解説し、信頼できる担当者の重要性について考察します。不動産取引は人生の大きなイベントですから、適切なパートナーを選ぶことが成功への鍵となります。どんなに会社が有名でも、担当者次第で結果は変わりますので、慎重に判断するポイントをご紹介します。
記:宅地建物取引士 原田
こんな不動産会社には任せるな!
住宅の購入や売却は、一生に一度の大きな決断です。そのため、信頼できる不動産会社を選ぶことが極めて重要です。しかし、業界には避けるべき不動産会社も存在します。まず、注意すべきは不透明な料金体系や契約内容を持つ会社です。契約前に詳細な説明がなく、後々になって不明瞭な追加費用が発生するようなケースは避けるべきです。信頼性のある会社は、すべての費用を明確に提示し、顧客に安心感を与えます。
次に、顧客対応が不誠実な不動産会社も問題です。契約を急かされたり、質問に対して曖昧な回答をされたりする場合、その会社は信頼に値しないかもしれません。顧客の不安を解消し、丁寧に対応することができる会社を選びましょう。
また、ネガティブな口コミが多い会社にも注意が必要です。インターネット上には多くのレビューサイトがあり、過去の顧客の声を確認することができます。以下は、不動産会社を選ぶ際にチェックすべきポイントをまとめた表です。
チェックポイント | 良い例 | 悪い例 |
---|---|---|
料金体系 | 明確で詳細な見積もりがある | 後から追加費用が発生する |
顧客対応 | 親切で丁寧な説明 | 曖昧で急かすような対応 |
口コミ | ポジティブな評価が多い | ネガティブな口コミが目立つ |
どんなに魅力的な物件があっても、信頼できない会社・担当者に任せると、物件そのものが嫌になってしまうものです。
同業としておすすめ出来ない不動産会社とは
不動産業界で長く働いていると、さまざまな不動産会社の実態を目の当たりにします。中でも、過去のトラブル事例や評判が芳しくない会社は注意が必要です。例えば、契約後に思わぬトラブルが続発するケースがあると、評判は瞬時に広まります。こうした会社は、多くの場合、情報の透明性に欠け顧客とのコミュニケーションが不十分です。トラブルを未然に防ぐためにも、事前に会社の過去の実績や評判をしっかりと調べることが重要です。
また、業界知識や経験が乏しい不動産会社もおすすめできません。不動産取引は高額で複雑なプロセスを伴うため、豊富な知識と経験が不可欠です。経験が浅い会社では、顧客が抱える問題に適切に対応できず、結果的に顧客に不利益をもたらす可能性があります。経験豊富な会社は、法令や市場動向についての最新情報を常に把握し、顧客に最適なアドバイスを提供します。
さらに、顧客のニーズを無視した営業活動を行う不動産会社も避けるべきです。顧客の希望や条件を無視して、自社の利益のみを追求する会社は、信頼関係を築くことが難しくなります。顧客にとって最適な物件を提案するには、相手のニーズをしっかりと理解し、それに応じたサービスを提供する姿勢が求められます。
特徴 | 問題点 | 対策 |
---|---|---|
過去のトラブル事例や評判 | 信頼性に欠ける | 事前に評判を調査する |
業界知識や経験が乏しい | 適切なアドバイスが得られない | 経験豊富な会社を選ぶ |
顧客のニーズを無視した営業 | 顧客満足度の低下 | ニーズをしっかりと聞く会社を選ぶ |
このように、同業としておすすめできない不動産会社には共通の特徴があります。大切なのは顧客に寄り添い、信頼関係を築くことができる会社を選ぶことです。住宅購入や売却を成功させるためには、慎重な会社選びが欠かせません。いくつかのポイントをご提案します。
①免許番号の()内の数字が低い
5年ごとの更新のたびに1ずつ数字が上がります。○○県知事(1)は開業5年以内を意味し、(10)は開業45~50年以内を意味します。
②担当者とのやり取りに違和感
返信までのスピード感や質問に対しての回答内容だったり、違和感を持つようでしたら、その直感は合ってます。
③担当者の見た目
人は見た目ではないと言います。ですが、見た目も大切です。身なりのだらしなさは論外ですが、チャラチャラしている印象もいかがかと思います。これは、私たちが業者として接する上での対応や知識・認識力の低さが比例して露呈していると言いたくありませんが、言わざるを得ません。
④担当者の年齢が若すぎる
賃貸は全然イイです!むしろ、若い方がイイです。持ち家でない方が多く、同じ賃貸者として共感してもらえるポイントが多いです。ただ、売買の場合はNGです。これも同業者同士として接する上での印象です。キチンとしている方が多いのは素晴らしいのですが、問題が生じた際の対応力が経験不足によって劣りがちです。
⑤重要事項説明書の解説がザル
契約時の重要書面の一つでもある重要事項説明書。これを淡々と読み上げるだけの方が多い!重要なのに重要さを感じていないのは慣れてしまっている証拠。記載文章の内容が聞き馴染みがない故、一般の方には初見では難しいものです。これを分かりやすく解説してくれたり、事例を出して説明するべきですが、そうでない宅建士が多すぎるのです。
会社のネームバリューよりも担当者次第
住宅購入や売却を考える際、多くの方がまず目を向けるのは不動産会社のネームバリューでしょう。しかし、実際には会社の名前以上に重要なのが、担当者の質です。不動産取引は人生の中でも大きな決断を伴うものですから、信頼できる担当者と出会うことが成功への鍵となります。ここでは、信頼できる担当者の見極め方や対応力、そして良い担当者がいる会社の選び方について詳しく解説します。
まず、信頼できる担当者を見極めるためには、初対面での印象が大切です。担当者の言動や態度が、顧客に対して誠実であるかどうかをしっかりと確認しましょう。具体的には、こちらの質問に対する回答が適切かどうか、しっかりと耳を傾けているか、そして何よりも顧客の立場に立って考えているかがポイントです。
担当者の対応力や知識も重要な要素です。不動産に関する専門的な知識はもちろん、地域の情報や市場の動向についても詳しい担当者であることが求められます。こうした情報は、顧客が最適な選択をするための重要な材料となります。さらに、迅速な対応やコミュニケーション能力も、担当者の評価に大きく影響します。
大手の不動産会社だからといって安心するのではなく、担当者一人ひとりの質を見極めることが成功への道です。信頼できる担当者がいる会社を選ぶことで、安心して不動産取引を進めることができるでしょう。大手が大手として君臨している理由は、他の事業で得た利益を広告費として使ってきた歴史があるからです。例えば、私たちの会社に石油王がスポンサーになってくれたら、一気に知名度は上がるでしょう。でも、経験や対応力と言った根本は変わらないのです。
不動産会社も客を選ぶ権利がある
不動産会社が顧客を選ぶ権利を持つ理由は、取引の健全性を保ち、双方にとって満足のいく結果を追求するためです。多くの人が「顧客は常に正しい」と考えがちですが、実際には不動産取引は双方の信頼関係に基づくものです。顧客が不動産会社に対して誠実であること、そしてその逆もまた然りでなければ、理想的な取引は成り立ちません。
信頼関係の構築は、取引の成功に不可欠です。顧客が自分のニーズや希望を正直に伝え、不動産会社もそれに誠実に応えることが重要です。例えば、顧客が予算を偽り、無理な条件を提示する場合、不動産会社は適切な物件を紹介できませんし、結果的に双方が不満を抱くことになります。信頼を築くためには、オープンなコミュニケーションが欠かせません。
要素 | 顧客の役割 | 不動産会社の役割 |
---|---|---|
信頼関係 | 正直な情報提供 | 誠実な対応 |
コミュニケーション | オープンな意見交換 | 透明な情報提供 |
取引の成功 | 現実的な期待 | プロフェッショナルなサポート |
また、不動産会社が求める理想の顧客像とは、協力的かつ現実的な姿勢を持つ人々です。現実的な期待を持ち、プロフェッショナルなアドバイスを受け入れる姿勢がある顧客は、スムーズな取引を実現する可能性が高くなります。こうした顧客は、不動産会社にとっても理想のパートナーとなり得るのです。
最適な取引を目指すためには、双方が現実的かつ協力的な姿勢で取引に臨むことが重要です。顧客が自身の希望を明確にし、プロフェッショナルなアドバイスを受け入れる姿勢を持つことで、不動産会社も最大限のサポートを提供できるでしょう。これにより、双方が納得のいく取引が可能になるのです。これは不動産会社側からはお客様に言いません。言わずにして連絡をしなくなることで、接点を持たないようにしているのです。
まとめ
不動産取引を成功させるためには、信頼できる不動産会社と担当者を見極めることが重要です。ですが、これは簡単なことではありません。第一のハードルを簡単にクリアする方法の一つは、知人等が取引したことのある会社・担当者を紹介してもらうことです。直観含めて安心できそうであれば、お任せする。その後、疑問を持つようになったら他の会社も探る。一番の近道かもしれません。もし、このような不安がある様でしたら、ご相談ください。業者としてアリかナシかの判断は出来る様な気がします。ベニツウチニタノンデホシイッテコトデハアリマセン。