Vol.81 昼は静かでも…夜うるさい場所を見抜く3つの方法
昼は静かでも…夜うるさい場所を見抜く3つの方法
~昼に内見して「うわ、やられた…」を防ぐために~
「昼の顔」と「夜の顔」は違う!?
物件を探すとき、多くの人は昼間に内見します。
そしてこう思います。
「うん、静かだし落ち着いた雰囲気。ここにしよう!」
──数週間後。
夜22時。
「ドンドンドンッ!」
「ウェーイ!!!」
「バリバリバリバリ(暴走族風)」
…なんだコレ!?
昼間の静けさはどこへ?まるで二重人格のような街の変貌に、思わず夜空を見上げて涙する人も。
そう、昼の顔と夜の顔が違うエリアは意外と多いのです。
今回は、そんな“夜の地雷”を事前に察知するための
「3つのチェック方法」をご紹介します!
昼は「良物件」、夜は「要注意物件」になる理由とは?
まず、「なぜ昼は静かで、夜はうるさくなるのか?」を押さえておきましょう。
理由はシンプル。
✅ 昼と夜では人の行動が違うから
昼間 > | 仕事・学校・買い物(外出中心) |
夜間 > | 帰宅・飲み会・バイク集会(!?) |
つまり昼間にどれだけ静かでも、夜になれば“本性”が出るエリアもあるんです。
以下のような場所は特に注意が必要!
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・近くに深夜営業の飲食店がある
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・若者のたまり場になる公園が近い
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・幹線道路が近く、夜になると大型トラックが頻繁に走る
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・近隣に工場・配送センターがあり、夜間稼働している
方法①:Googleマップ+ストリートビュー+「ある機能」を活用せよ!
内見前に必ずやっておきたいのがGoogleマップのチェック。
ここで意外と知られていない便利な裏技をご紹介!
▼ ストリートビューで“看板”をチェック!
夜うるさいエリアには、こんな特徴があります。
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・コンビニに「深夜の騒音ご遠慮ください」の貼り紙
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・公園入口に「夜間は立入禁止」「騒音注意」
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・ゴミステーションに「バイクのアイドリングやめて」注意書き
こうした看板は、地元住民が苦しんだ証です。
ストリートビューのズームで周囲の張り紙を探してみましょう。
▼ マップ上で「施設」検索
Googleマップで物件住所を入れたら、「居酒屋」「ラーメン」「パチンコ」などのキーワードを入力して検索。
500m圏内に深夜までやってる店が多い場合、夜間の騒音リスクが高まります。
方法②:「夜の現地偵察」…これが一番確実!
勇気を出してやってほしいのが、夜に現地を訪れること。
できれば内見候補の物件すべてで、夜21時~23時ごろに足を運んでみましょう。
▼ 夜の“音”に耳を澄ませ!
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ガラガラガラッ(シャッター音):深夜の店じまい?
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ウィンウィン…ブンブン!(バイク?)
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キャッキャッキャ(飲み会帰りのテンション高め集団?)
昼間にはわからない、リアルな生活音が聞こえてきます。
▼ 駐車場の“顔ぶれ”チェック
夜になると、家族構成や生活パターンが見えてきます。
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・仕事帰りの会社員が多い地域 ⇒ 比較的静か
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・派手な改造車やバイクが並ぶ地域 ⇒ 騒音リスク高め
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・ゴミの出し方が雑 ⇒ 民度に注意!
夜の街は“素の顔”が出やすい。
まさに現地調査は「住まいの防犯カメラ回想編」なのです。
方法③:地域掲示板や口コミサイトで“リアルな声”を拾う!
最近の賃貸・売買サイトには、地域口コミ情報が充実してきました。
▼ こんなサイトで確認を!
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・スーモの「街の声」
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・Yahoo!不動産の「住み心地レビュー」
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・ホームズの「住まいの満足度」
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・地元掲示板(例:ジモティー、マチマチ)
▼ 実際の投稿例:
「昼は穏やかだけど、夜は向かいの居酒屋がうるさくて窓を開けられません」
「バイクがブンブン言ってて、赤ちゃんの寝かしつけが毎晩大変」
「深夜2時に謎の花火大会…誰!?(怒)」
情報は玉石混交ですが、“生の生活感”が垣間見えるヒントになります。
番外編:「夜うるさい」が逆に好都合な人も!?
人によっては、「多少うるさい方が安心」「静かすぎると逆に怖い」という声もあります。
例)
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・駅近で夜も人通りがある方が防犯面で安心
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・子どもがいるので、少しくらい騒がしくても気にならない
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・テレワークで昼間しか家にいない
そう、騒音も“感じ方次第”。
ただし「知らずにうるさいエリアに引っ越した」では後悔するので、
事前に知った上で納得して選ぶのがベストです!
“音”に敏感な方のための豆知識
最後に、「音問題」に悩まされたくない人向けに、ちょっとマニアックな対策法を紹介します。
✅ 鉄筋コンクリート(RC造)物件を選ぶ
木造や軽量鉄骨に比べ、遮音性が段違いです。
✅ 角部屋・最上階を狙う
両隣や上階からの生活音が軽減されます。
✅ 北向きバルコニー=夜の騒音リスク低め?
夜間営業のお店や交通量が集中するのは、通り沿いの南向きや東向きに多い。
静かに暮らしたいなら、“夜の顔”を見よ!
方法 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
Googleマップ+ストリートビュー | 看板・施設・雰囲気確認 | 夜のトラブルが想像できる |
夜の現地調査 | 実際の音・住民の様子を見る | 一番確実&効果大 |
地域の口コミ | 生の声が拾える | 投稿内容の信ぴょう性に注意 |
夜うるさい街にも“住む理由”はある
騒がしい環境だからこそ、利便性が良い物件も多いのも現状です。
ですが、静けさを重視する人にとって、「夜うるさい」は大問題。
でも逆に、それを許容できれば、立地や価格で有利な物件も狙えるという一面もあります。
大事なのは、「自分にとっての快適さ」と「街の個性」が合っているかどうか。
物件探しは、まさに「昼と夜の人格チェック」。
あなたの理想の住まいが、静寂の中にあるのか、それともちょっとにぎやかな夜の向こうにあるのか──。
判断材料をひとつでも多く集めて、「失敗しない選択」をしていきましょう!
記:ライフプランナー 武井