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Vol.169 不動産会社からの営業がしつこい訳

不動産にかかわるノウハウ

不動産会社からの営業がしつこい訳

― なぜそんなに電話やメールがくるのか?その本当の理由と上手な付き合い方 ―



「不動産会社からの電話が止まらない…」


「査定をお願いしただけなのに、営業がしつこい…」


こんな経験、ありませんか?



一度問い合わせや資料請求をしただけなのに、その後も次々と電話やメールが届く。


「どうしてそんなにしつこいの?」と思う方も多いでしょう。


実はそれには、不動産業界の構造的な理由があるのです。



今回は、不動産業界の内情を知る立場から、“なぜ営業がしつこくなるのか”を正直に解説し、


最後に「どうすればストレスのない関係を築けるのか」をお伝えします。




1. なぜ不動産会社の営業はしつこく感じるのか?


まず大前提として、不動産の営業は「物を売る営業」とは少し違います。


車や家電のようにすぐ購入できる商品ではなく、


数百万円〜数千万円という「人生で最も大きな取引」を扱う仕事です。



だからこそ、不動産会社の営業担当者は、


“一度の出会いを絶対に逃したくない”という意識が非常に強いのです。




2. 不動産営業がしつこくなる「業界構造的な理由」


2-1. 売上が“完全歩合制”だから


多くの不動産営業マンは、基本給が少なく、成果(契約)で収入が決まる歩合制です。


つまり、契約が取れなければ給料はほとんどありません。


たとえば1件の売買契約で得られる仲介手数料が100万円だとしても、そのうち営業本人に入るのは数十万円ほど。


しかも契約がなければゼロ。


だからこそ、営業マンは「一つの見込み客」に全力でアプローチします。


その結果、しつこいと感じられるほど連絡をしてしまうのです。


別に殺されはしないし…そのスタンスです。



2-2. 不動産は「早い者勝ち」の世界


不動産業界では、同じ物件情報を複数の会社が共有していることがあります。


これは「レインズ」という全国の不動産流通ネットワークがあるからです。


つまり、他社も同じ物件を販売しているという状況が普通。


そのため営業マンは、


「お客様を他社に取られたくない」


「いち早く決断してもらいたい」


という心理から、連絡を急ぐ・回数を増やす傾向があります。


裏を返せば、「他社に先を越されないように頑張っている」ということなのです。



2-3. 売主と買主、両方の仲介を狙う“両手取引”の存在


不動産会社にとって理想なのは、「売主」からも「買主」からも仲介手数料をもらえる“両手取引”です。


たとえば、ある家を売りたい人がいて、その買い手も自社で見つけられれば、仲介手数料が2倍になるわけです。


そのため、不動産会社は「買いたい人」「売りたい人」両方を抱えたい。


だから、あなたが少しでも“売るかもしれない”、“買うかもしれない”と見えた瞬間に、
猛烈にアプローチをかけてくるのです。



2-4. インターネット広告の反響競争


最近では、SUUMO・HOME’S・アットホームなどのポータルサイト経由で問い合わせる人が大多数です。


ところが、これらのサイトは問い合わせ1件ごとに数千円〜1万円の広告費が発生します。


つまり、不動産会社からすると「1件の問い合わせ=お金を払って得た貴重なチャンス」。


だからこそ、1件でも無駄にできない


その結果、問い合わせがあったお客様に対しては、他社より早く・何度も連絡を取ろうとします。




3. しつこい営業の裏にある「心理」と「誤解」


営業マンがしつこく見えるのは、


実は多くの場合、「悪意」ではなく「誤解」や「焦り」からです。



3-1. お客様が“本気度”を伝えていないケース


営業側は、あなたが「今すぐ検討している」のか「まだ先の話なのか」が分からない。


だから、とりあえず「何度か連絡してみよう」となる。


最初に「すぐではない」、「半年後くらいに考えています」と伝えておくだけで、営業スタイルは驚くほど変わります。


とは言っても、連絡の先送りになるだけですけどね。



3-2. 誠実な営業ほどマメに連絡する


逆説的ですが、熱心な営業=誠実な営業という場合もあります。


なぜなら、不動産取引は情報の鮮度が命だからです。


市場の動きが早いため、良い物件は数日で売れてしまうことも。


そのため、まめに情報をくれる営業は、「あなたに良い物件を紹介したい」という想いの表れかもしれません。




4. 「悪質なしつこさ」には要注意


もちろん、すべての営業が“熱心”なわけではありません。

中には、明らかに行き過ぎた“しつこい営業”も存在します。



4-1. 電話・メールを繰り返す


1日に何度も電話、夜遅くまでメール、留守電攻撃…。


こうした営業は、社内でノルマに追われている可能性が高いです。



4-2. 契約を急かす・不安を煽る


「今決めないと他の人に取られますよ」
「この価格で売れるのは今だけです」


といったセリフは、不安を煽って判断を急がせる典型的な手法です。


冷静な判断を妨げる営業は、避けたほうが無難です。



4-3. 勝手に訪問してくる


査定を依頼しただけなのに、アポなしで突然訪問してくる。


避けたい方は、電話で話をされた方がこの手の事は避けられます。




5. 不動産会社とうまく付き合うコツ


では、しつこい営業に悩まされずに、不動産会社と上手に関係を築くにはどうすればいいのでしょうか。



5-1. 最初に「連絡方法と頻度」を伝える


「電話ではなくメールでお願いします」
「急ぎのときだけご連絡ください」


といった要望を最初に明確に伝えることで、無駄なストレスを防げます。



5-2. 複数の会社に問い合わせるときは慎重に


同じ物件を複数の会社に問い合わせると、複数の営業から同時に連絡が来ることになります。


可能であれば、1〜2社に絞りましょう。


比較したい場合は、
「他社にも依頼しています」と正直に伝えるのも効果的です。



5-3. 合わない担当者は遠慮なく変えてもらう


「ちょっと合わないな」と感じたら、その会社の別の担当者に変えてもらうのもありです。


誠実な会社なら、無理に担当を押し付けることはしません。
むしろ、希望を伝えた方が関係はスムーズになります。




6. “しつこい営業をしない”会社もある


すべての不動産会社がしつこいわけではありません。

中には、「誠実な距離感」を大切にする会社もあります。



「お客様のペースで安心して検討できる」


――これこそ、長く信頼される不動産会社の姿だと私たちは考えています。




7. 営業の“しつこさ”の裏には理由がある


不動産会社の営業がしつこく感じる理由は、決して単なる「押し売り体質」ではありません。


その背景には、以下のような業界構造と心理があります。


■成果主義によるプレッシャー

他社との競争の激しさ

両手取引を狙うビジネスモデル

高額な広告費による“反響の重み”


つまり、「お客様を逃したくない」という切実な事情があるのです。



しかし一方で、


その姿勢が“しつこさ”として伝わってしまうこともある。


だからこそ、「誠実で適度な距離感を保てる不動産会社」を選ぶことが、安心して取引を進める第一歩なのです。




8. あなたに寄り添う「本当のパートナー」を選ぼう


不動産の売買は、人生の大きな節目です。

営業のしつこさにストレスを感じるのではなく、

「この人に任せて良かった」と思える担当者に出会えることが何より大切です。


私たちは、お客様一人ひとりのペースを尊重し、無理な営業や押し付けは一切行いません。


〇ご相談・査定はすべて無料

強引な勧誘なし

地域密着で誠実な対応



「話を聞いてみたい」、「少しだけ相談したい」


そんな気持ちでも大歓迎です。



記:ライフプランナー 武井

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