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Vol.64 “地元密着型の不動産屋”が強いワケ

不動産にかかわるノウハウ

“地元密着型の不動産屋”が強いワケ  

~データよりも効く!?街の“空気感”を知るプロ~




最近はネットで物件検索もできるし、AIも査定してくれるし、不動産業界もずいぶんスマートになりました。



「もう不動産屋なんて行かなくてもいいんじゃない?」



そう思ったあなた、ちょっと待った!



今回は、「やっぱり頼りになる!」と見直されている“地元密着型の不動産屋”について、


全力で語らせていただきます。



物件選びは“情報戦”ですが、本当に大事なのは数字じゃなくて“温度感”



そう、ネットじゃ拾えない「空気感」が、住まい選びの決め手になるんです。





1. 地元密着型ってどんな不動産屋?


まず、「地元密着型の不動産屋って何が違うの?」という疑問にお答えします。



大手不動産会社:全国展開・ブランド力・広い情報網 


地元密着型:特定エリアに特化・地域に根差した営業・“生きた情報”



コンビニに例えるなら、


大手は「全国チェーンのコンビニ」


地元密着型は「昔からある地元の酒屋さん+雑貨屋さん」


みたいな感じ。




「顔を見れば話が早い」 


「地元の事情にめちゃ詳しい」



そんな“街の住まいマイスター”が、地元密着型の不動産屋なのです。




2. なぜ“地元”が強いのか? ~ネットに出ない情報とは~


最近はスーモ・ホームズ・アットホームなど、物件検索サイトも充実していますが…


地元不動産屋には、“ネット非掲載物件”がけっこうあります。



理由はさまざま


  • ・売主がネット掲載を嫌がっている

  • ・売却前の準備中の段階で紹介できる

  • ・オーナーとの関係で“水面下”で動く案件

  • ・仕入れ予定の案件



また、地元不動産屋は、賃貸・売買だけでなく土地の話も強い!



「この土地は以前、埋立地で水はけが悪いよ」


 「ここらへん、昼間は静かだけど、夜になると酔っ払いが多くてね…」



……といった、数字に出ない情報こそ、住んでからの満足度を左右します。




3. 住みやすさは“肌感覚”が9割


物件スペックは完璧、間取りも理想的。


でも住んでみたら、、、


  • ・近くの工場が毎朝7時に爆音で始業ラッパ

  • ・スーパーはあるけど高級すぎて普段使いしづらい

  • ・隣人トラブル多発地域だった…


ネットには載ってない“住み心地データ”が、生活の質を左右します。



地元不動産屋は、


  • 「あのアパート、過去に3回引っ越しトラブルあった」


  • 「このマンション、管理組合の会合がめちゃ厳しいから注意ね」


……といった情報を、“おせっかいだけどありがたい感じ”で教えてくれるのです(笑)




4. 地元ネットワークがスゴい


地元不動産屋の強み、それは“人間関係”です。



  • ・地主さんと飲み仲間

  • ・町内会の役員と顔なじみ

  • ・建築会社、解体業者、リフォーム業者とも直通ライン



このコネクションが、物件以外のサポート力に繋がります。



「このエリアでペットOKの物件、ネットではゼロだけど、実は1件あるよ」 


「空き家で困ってるおばあちゃんがいるんだけど、条件ゆるいから交渉してみる?」



こんなやりとり、ネットでは絶対できません。




5. 情報“密度”と“鮮度”が違う


大手の営業マンは、どうしても広範囲をカバーする必要があるため、


「このエリア、正直そこまで詳しくなくて……」


ということも珍しくありません。



一方で、地元密着型は、


  • 「あそこの道路、去年から交通量が増えてね」


  • 「このアパート、最近改修して共用部がきれいになったよ」


など、情報が“現場目線”で、かつ最新



生きた情報だからこそ、選ぶときの安心感が段違いです。


まぁ、地元の不動産会社でも、大手が用意する情報は共有しているんですけどね。。。




6. 地元不動産屋を上手に使うコツ


① ざっくばらんに希望を話す


「まだ本気じゃないんですけど…」という段階でも、遠慮せず話してみましょう。


親身になってくれるのが地元型の良いところ。


ノルマより“人間関係”重視です。



② 気になる物件があれば、「この辺の事情どうですか?」と聞く


その一言で、どこよりも深い話が聞けることがあります。



③ 複数社を回って比較もアリ


同じ地域でも、不動産屋によって「推し」が違います。


たとえば


  • A社は“築浅に強い”

  • B社は“リノベーション済みに強い”

  • C社は“変わり種・訳アリOK”


相性の良い担当者を見つけることが、成功のカギです。




まとめ:不動産選びは“人”選びでもある!


家を探す、土地を売る、賃貸に出す—



どんな目的であれ、情報だけでは決められないのが不動産です。


だからこそ、街を知り尽くした“地元密着型の不動産屋”は、今もなお最強の味方。



  • ・地域の空気感がわかる

  • ・表に出ない情報を持っている

  • ・ネットにはない交渉ルートがある


これらはすべて、長年培ってきた“地域との信頼関係”があるからこそ。



最後に大事なのは、物件のスペックより「安心して相談できる相手」かどうか


あなたの街にも、きっと「昔ながらの頼れる不動産屋さん」がいるはず。



ネット検索もいいけれど、時にはふらっと店舗に入って、


「この辺で面白い物件、最近あります?」


なんて会話から始めてみてください。



思わぬ“掘り出し物”や“あなただけの選択肢”が見つかるかもしれません!




相手も人間です。


あなたが心を開けば、相手も開いてくれます。



そして、一見さんには、超優良情報は簡単に出しません。



だって、どんな方でどんな性格で…


って、分からないと、物件を愛してくれないかも…って思うくらいに


地元密着型の不動産屋は、大手以上に人間味がある様な気もします。



記:ライププランナー 武井


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