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Vol.86 土間がある家が人気復活中!? 昭和から令和の再評価

メリット・デメリット

土間がある家が人気復活中!? 昭和から令和の再評価

〜昔ながらが“新しい”、懐かしさと機能性の最前線〜



「土間(どま)」――この言葉を聞いてピンと来る人は、なかなかの昭和通。


現代の若者にとっては、
「え?泥んこになる場所?」「釣りバカ日誌の世界?」なんて声が聞こえてきそうです。


かつては田舎の古民家農家の家の定番だった土間。



しかし今、この土間がなんと、


“オシャレで便利”な空間として再評価され、


令和の住宅にどんどん復活しているのです!



今回は、「なんで今さら土間?」「でもちょっと興味あるかも…」という方に向けて、


昭和から令和へ進化を遂げた“土間の魅力”を
ご紹介していきます。





そもそも「土間」ってどんな場所?


◆ 昔の土間は“ザ・生活空間”


土間とは、玄関からつながる、床が一段下がった土足で使えるスペースのこと。


昔はかまどがあって、調理をしたり、薪を運んだり、自転車を置いたり、雨の日の作業場として大活躍。


現代で言うところの、玄関・倉庫・ガレージ・作業部屋の機能が一体化した場所といえばわかりやすいでしょうか



◆ 平成には一度“絶滅寸前”に


時代が進むにつれて、「土間=古くさい」「和風すぎる」「掃除が大変」などの理由から、


多くの新築住宅から土間は姿を消しました。


オールフローリングが主流となり、効率重視の住宅へとシフトしていったのです。




なぜ今、“土間リバイバル”なのか?



✅多目的スペースとして超便利!


令和の土間は、単なる土足空間ではありません。


たとえば…

  • ・趣味のロードバイクをディスプレイしながら保管

  • ・DIY用の工具や作業スペースとして活用

  • ・ペットの足洗い場として利用

  • ・子どもの外遊びグッズの置き場

  • ・キャンプ道具やベビーカーもドンと置ける収納力!


いわば、「汚れてもOKな自由空間」としての使い方が見直されているのです



✅玄関に“ゆとり”が生まれる


土間があるだけで、玄関の印象が全然違うんです。


「玄関=ただの通り道」ではなく、
「玄関=迎え入れるギャラリー」・「靴や荷物を置いてホッとできる空間」に早変わり!


しかも、家族4人分の靴+自転車+アウトドア用品がスッキリ収まると、リビングが劇的に片付きます。


つまり、生活感は玄関で吸収、リビングはモデルルーム並みに!



✅ インテリア映えする!


最近の土間は、
「黒モルタルで無機質スタイリッシュ」
「板張り風タイルで北欧ナチュラル」
「照明でアートギャラリー感」


と、デザイン重視の土間も急増中。



InstagramやPinterestで「#土間のある暮らし」と検索すると、


オシャレ過ぎて鼻血出そうな事例がズラリ。


今や土間は、“土足ゾーン”ではなく、“センスが問われるフロア”へと進化しています。




どんな間取りに土間が向いている?


一戸建てなら…

→ 土間玄関+土間収納(シューズクローク)が王道。


リビングに抜けるまでに“土間ギャラリー”を通るような導線で、ワクワクさせられます。


また、キッチンや洗面とつながった“裏動線土間”を取り入れる人も急増。


買い物帰りの重たい荷物も土間からスムーズに運べて超便利!



マンションでも土間リノベが人気

近年は、築古マンションを“土間付きワンルーム”“玄関土間×畳リビング”にフルリノベする事例も続々登場。


靴を脱がずに自転車の手入れができたり、アウトドアグッズの仮置きができたり。


限られた空間でも“趣味の自由度”が上がると、感度の高い購入者から注目されています。




実際どう?土間生活“あるある”


土間あるある①:なぜか人が集まる


来客があると、なぜかリビングより土間で長話になりがち。


「ちょっと玄関で立ち話」が「靴のまま1時間コース」に。



土間あるある②:掃除が意外とラク!


土間=掃除が大変そうと思いきや、


実際は水洗い可の素材が多く、玄関マットよりラクという声も。



土間あるある③:子どもが遊び場にしがち


泥んこ・砂まみれでも怒られない土間は、まさに“第二のプレイルーム”。


三輪車の練習、泥だんご工場など、土間は夢の工場になります。




土間付き住宅を選ぶときの注意点


土間は便利でオシャレ、でもちょっとした注意ポイントも。


✅ 冬は冷えやすい

→ 断熱性の高い建材を使う or 床暖房を仕込むのがおすすめ。


✅ 湿気に注意

→ 換気扇 or 窓を設置し、空気の流れを意識。


✅ 物置化注意報

→ 使わない荷物を溜めすぎると「オシャレな土間」が一瞬で「ゴチャゴチャ倉庫」に。定期的な見直しが肝!




“土間=ダサい”の時代は終わった!


昔はおばあちゃん家の象徴、今はおしゃれなライフスタイルの象徴。


土間は、懐かしさと新しさを同時に味わえる“ハイブリッド空間”なんです。



「自転車は室内保管したいけど、リビングには置きたくない」
「アウトドア好きだけど、土間がないと道具が浮く」
「とにかく玄関からテンション上げたい!」


そんなあなたには、ぜひ“土間付き物件”を候補に入れていただきたい。



土間はただの空間じゃない!


“暮らしの個性”を語るステージなのです。



記:ライフプランナー 武井

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