
Vol.138 台風から大事な自宅を守る
台風から大事な自宅を守る
~戸建とマンション、それぞれの備え方~
日本は台風の多い国。
夏から秋にかけて、毎年のように大きな台風が上陸し、ニュースをにぎわせます。
「今年も台風シーズンか…」とため息をついた方もいるのではないでしょうか。
マイホームを持つ身にとって、台風は「自然災害」の中でも特に気になる存在です。
強風や豪雨で屋根や窓が壊れたり、浸水したりする被害は決して他人事ではありません。
そこで今回は、台風から大切な自宅を守るための具体的な対策を、
戸建住宅とマンションに分けてご紹介します。
【戸建住宅】編
戸建住宅は「建物が単独で立っている」ため、台風の影響を直接受けやすいという特徴があります。
屋根・外壁・窓・庭…すべてに備えが必要です。
① 屋根・外壁の点検
台風被害で多いのは「屋根瓦が飛ぶ」「外壁材がはがれる」といったトラブルです。
普段は気にしない場所ですが、老朽化やひび割れがあると強風で一気に壊れやすくなります。
チェックポイント
■屋根瓦やスレートに浮きやズレはないか
■外壁にヒビや欠けがないか
■雨どいが外れていないか、落ち葉で詰まっていないか
■専門業者に定期点検を依頼すると安心です。
② 窓・シャッターの備え
窓ガラスが割れると、破片が飛び散り大けがにつながります。
近年は飛散防止フィルムやシャッター付きサッシが人気ですが、既存住宅でもできる対策はあります。
■飛散防止フィルムを貼る
■養生テープで「米字」に補強(応急処置)
■雨戸やシャッターを閉めておく
また、網戸は強風で外れやすいため、台風前に取り外すのがおすすめです。
③ 庭やベランダの片付け
植木鉢や自転車、物干し竿など、外に置いてあるものは強風で“飛来物”となります。
「ウチは小さい鉢植えしかないから大丈夫」と油断してはいけません。
小さなものでも窓ガラスを割る威力があります。
■植木鉢は室内や車庫へ移動
■自転車や物干し台は固定
■ベランダの排水口を掃除しておく(雨水があふれる原因に!)
④ 浸水対策
近年は「台風=強風」だけでなく「豪雨による浸水」も深刻です。
特に低地や川の近くに家がある場合は要注意です。
■土のうや水嚢(ウォーターバッグ)を玄関前に設置
■家の外周に排水路を整備
■家電や貴重品はできるだけ高い場所へ移動
いざという時のために、避難経路や避難所の場所も確認しておきましょう。
⑤ 停電対策
戸建では停電時に復旧が遅れるケースもあります。
■懐中電灯やランタンを常備
■モバイルバッテリーを充電しておく
■カセットコンロや非常食の備え
さらに余裕があれば、太陽光発電や蓄電池を導入すると安心度が格段に上がります。
【マンション】編
「マンションなら大丈夫」と思う方も多いですが、実はマンションにも台風対策は欠かせません。
高層であるがゆえのリスクや、共用部分に関する注意も必要です。
① 窓ガラス・ベランダの備え
マンションでも窓ガラスは風圧や飛来物で割れる可能性があります。
特に高層階では風の勢いが増すため注意が必要です。
■飛散防止フィルムを貼る
■シャッターがない場合は養生テープで補強
■ベランダのものを室内に入れる
ベランダの排水口が詰まっていると、雨水が溜まり室内に逆流するケースもあるので要チェックです。
② エレベーターの停止に備える
台風や停電時にはエレベーターが止まることがあります。
特に高層階の方は、事前に水や食料を部屋に備蓄しておくことが大切です。
「ちょっと買い物に…」と外に出て、帰ったらエレベーターが止まっていて何十階も階段で上がる羽目に…
なんて話も実際にあります。
③ 共用部分の管理体制を確認
マンションでは、廊下やエントランス、駐車場など共用部分の管理が重要です。
管理組合がしっかり機能しているかどうかで、被害の大きさが変わることもあります。
■雨どいや排水の清掃は定期的にされているか
■強風で飛びそうな設備(看板、植栽など)は固定されているか
■防災マニュアルが整備されているか
④ 浸水対策
低層階や地下駐車場では浸水リスクがあります。
■車を高い場所に移動させる
■自転車やバイクも風雨に備えて養生
■管理組合で止水板やポンプが用意されているか確認
⑤ 停電対策
マンション全体が停電すると、水道のポンプが動かなくなり「水が出ない」という事態も起こります。
■飲料水を多めにストック
■お風呂に水を張ってトイレ用に備える
■非常用照明やバッテリーを常備
保険で備えるという選択肢
どんなに備えても、自然災害の前では被害をゼロにするのは難しいものです。
そこで最後の砦となるのが「火災保険」。
台風による風災・水災は、火災保険の補償対象になることが多いです。
■強風で屋根が飛んだ
■窓ガラスが割れた
■豪雨で床上浸水した
こうした被害は保険金で修繕できます。
加入しているプランを確認し、不足があれば見直しておきましょう。
台風対策は「戸建」と「マンション」でポイントが異なります。
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戸建住宅:屋根・外壁・窓の補強、庭やベランダの片付け、浸水・停電対策
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マンション:窓とベランダの備え、エレベーター停止への準備、共用部分の管理体制、水や食料の備蓄
そして共通して言えるのは「事前準備がすべて」ということ。台風が来てから慌てても間に合いません。
「備えあれば憂いなし」。
大切な自宅と家族を守るために、今日からできることを始めてみてください。
記:ライフプランナー 武井