
Vol.159 持ち家の担当者から買うことをオススメする理由
持ち家の担当者から買うことをオススメする理由
――住んでから分かるリアルな感想は、お金以上の価値がある
最初に毒づきます。
結論、買った・売った経験のある担当者から買うべし!
経験なしには分からないリアルは、購入検討者には財産です。
さて、不動産を探すとき、あなたはどんな人から買いたいと思いますか?
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「豊富な知識を持つベテラン営業」
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「レスポンスが早くて親切な担当者」
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「気さくで話しやすい人」
どれも大切なポイントです。
しかし、実はもう一つ、“持ち家の担当者”から買うメリットを知っておくと、
あなたの不動産購入はより納得感のあるものになります。
なぜなら、「実際に家を買って住んでいる人だからこそ分かるリアルな体験」を教えてもらえるからです。
この記事では、持ち家の担当者から買うことをオススメする理由を、
購入検討者の視点でじっくり解説していきます。
1.不動産は「買った後」に本当の姿が見える
モデルルームや内見では、家の「表の顔」しか分かりません。
日当たりや間取りはその場で体感できますが、実際に暮らし始めると気づくのはむしろ 「裏の顔」。
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■夏はどれくらい暑い?冬はどれくらい寒い?
■隣家や道路からの音は気になる?
■ゴミ出しのルールや町内会の雰囲気はどう?
■通勤時間や買い物環境は、本当に便利?
こうした細かいことは、住んでみないと分かりません。
しかし“持ち家の担当者”であれば、自らが経験した暮らしの実感をもとに、
パンフレットには載らないリアルな情報を伝えてくれます。これは何よりも心強い材料に。
2.「お金のこと」以上に得られる知恵
持ち家の担当者が持っているのは、単なる物件知識ではなく、「暮らしの知恵」です。
① 光熱費やランニングコストの実態
「オール電化って光熱費どのくらいかかるの?」
「太陽光発電は本当に得する?」
こうした質問に、机上の数字ではなく「自分の家では月○円です」と答えてくれる担当者は説得力が違います。
② メンテナンスのリアル
外壁塗装は何年で必要になるのか?
給湯器はどのくらいで交換が必要か?
経験者の言葉には、将来の出費を見据えた生きたアドバイスが詰まっています。
③ 家族の生活動線の実体験
「リビング階段は本当に子どもと顔を合わせやすい」
「2階リビングは夏は風通しが良いけど、買い物帰りの階段はちょっと大変」
こうした「良かったこと」「ちょっと不便だったこと」を包み隠さず話してもらえるのは大きな価値です。
3.不動産会社の営業も“人間”です
「営業担当者も人間です。賃貸に住み続ける人もいれば、家を買う人もいます。」
もしあなたの担当者が「自分は賃貸派だけど、家を買うならこっちが良いですよ」と説明するのと、
「自分も家を買いました。その経験からすると、ここが大切です」と説明するのとでは、
受け取り方は大きく違いますよね。
営業トークとしての情報ではなく、生活者としてのリアルな声を聞ける。
これが持ち家担当者から買う大きなメリットです。
4.信頼関係が築きやすい
家探しは「物件」よりも「担当者」で決まる、と言われることがあります。
なぜなら、何千万という買い物に付き合ってもらう相手だからこそ、信頼関係が欠かせないからです。
持ち家の担当者は、自分も住宅ローンを組み、固定資産税を払い、日々の暮らしに向き合っています。
同じ立場の経験者として話してくれるからこそ、相談する側も安心でき、信頼関係を築きやすいのです。
5.「買って終わり」ではなく「住んでからの相談相手」に
不動産会社によっては、引き渡しが終わると連絡が減ってしまうケースもあります。
しかし、持ち家の担当者の場合、「買って終わり」ではなく「買ってからも頼れる相手」になることが多いのです。
なぜなら、同じように家を持っているからこそ、アフターの悩みに共感できるからです。
■固定資産税の納付書が届いたけど、これって普通?
■ご近所との付き合いで困っているけど、どうすればいい?
■リフォームや売却を検討したいけど、まず誰に相談すれば?
こうした「暮らし始めてからの疑問」を気軽に話せる存在であることは、
購入者にとって大きな安心材料となります。
6.逆に「弱み」も正直に話してくれる
すべての家に「完璧」はありません。
風の通り、周辺の騒音、メンテナンスコスト…
どんな物件にもメリット・デメリットがあります。
持ち家担当者は、自分が実際に暮らした経験から、デメリットも正直に話してくれる傾向があります。
それは決して、「売る気がない」のではなく、むしろ「納得して買ってほしい」という誠実さの表れです。
こうした率直なアドバイスは、購入者が後悔しないために大きな価値を持ちます。
7.「お金以上の価値」とは?
家は高額商品です。数千万円単位のローンを組む以上、「金銭的な条件」はもちろん大切です。
しかし実際に暮らし始めてみると、お金以上に大切なのは“住み心地”や“安心感”です。
■隣の家との距離感
■子どもの遊びやすさ
■通勤時間のストレスの有無
■ご近所づきあいの雰囲気
こうしたものは、お金で測れない価値です。
そしてその情報を最もリアルに提供してくれるのが、持ち家経験を持つ担当者なのです。
■不動産は「住んでから本当の姿」が見える
■持ち家の担当者は、リアルな生活体験を基にした情報をくれる
■光熱費、メンテナンス、生活動線など「暮らしの知恵」は机上の知識を超える
■信頼関係を築きやすく、アフターサポートでも頼れる
■デメリットも正直に話してくれるから、後悔の少ない購入ができる
■住み心地や安心感という「お金以上の価値」を得られる
家は一度買えば、長い年月をそこで過ごす大切な場所です。
その家のことを「商品」としてだけでなく「暮らしの場」として理解している担当者から買うことは、
安心感につながります。
もし、あなたの担当者が「自分も家を買って暮らしています」と話してくれたなら、
ぜひ、その経験談を根掘り葉掘り聞いてみてください。
きっと、パンフレットには載っていない“リアルな価値”を知ることができるはずです。
記:ライフプランナー 武井