
Vol.214 固定資産税の仕組みと節税のコツ
固定資産税の仕組みと節税のコツ
― 知って得する、家と土地の税金対策 ―
家や土地を購入したり、所有していると必ずかかるのが固定資産税
「毎年必ず払わなければならない税金ってどう決まるの?」
「節税できる方法はあるの?」
今回は、固定資産税の仕組みから、買う人・
※地域によって、都市計画税という固定資産税に似た税金も徴収されておりますが、
内容においては税率や徴収用途の違いに過ぎない為、今回は、割愛しております。
1. 固定資産税とは?基本を押さえる
▼ 固定資産税の定義
固定資産税は、土地・家屋・償却資産などの固定資産を所有してい
市町村が課税主体で、
土地や建物を持っているだけで課税
購入直後でも、所有権を持つ1月1日時点で課税対象
ポイント:不動産を買う人は、
つまり、不動産を所有する=毎年の税金を支払うということになります。
▼ 税額の計算方法
固定資産税の計算はシンプルに言うと、「固定資産税額 = 課税標準 × 税率」
課税標準:土地や建物の評価額
税率:通常は1.4%(地方自治体によって若干変動)
例:課税標準1,000万円 × 税率1.4% = 年間固定資産税14万円
注意:評価額は市場価格ではなく、市町村が定める固定資産評価額
通常、市場価格の70%程度になることが多いです。
2. 土地と建物の課税の違い
▼ 土地の固定資産税
土地は広さや利用状況で課税額が変わります。
宅地の場合、評価額は路線価に基づく
家屋が建っている土地は「住宅用地の特例」で評価額が減額される
※住宅用地の特例※
小規模住宅用地(200㎡まで):課税標準が1/6に
一般住宅用地(200㎡超):課税標準が1/3に
例:200㎡の宅地で評価額1,200万円 → 課税標準は200㎡までの部分が1/6、超える部分が1/3で計算されます。
▼ 建物の固定資産税
建物は構造や築年数で評価額が変わります。
木造住宅:築年数に応じて減価償却で評価額が下がる
鉄筋コンクリート造:木造より耐用年数が長いため評価額は高め
新築木造住宅は3年間、マンション等の堅固物件は5年間、軽減税率が適用される場合あり(地域による)
ポイント:
3. 固定資産税の納税スケジュール
市町村から納税通知書が送られる(毎年4月頃)
納付方法は一括払いまたは分割払い(年4回)が一般的
期限内に支払わないと、延滞金が発生する場合あり
売却時も、
4. 固定資産税を節税するコツ
▼ 4-1. 新築住宅の軽減制度を利用する
新築住宅の固定資産税は、一定期間(通常3年間)軽減税率(
省エネ住宅や長期優良住宅はさらに延長される場合あり
▼ 4-2. 住宅用地の特例を最大限活用
土地を住宅用地として登録すれば、課税標準を1/6・1/3に減額
複数の家屋が建つ場合は、適用条件を確認
▼ 4-3. 耐震・省エネ・バリアフリー改修で減額
一部自治体では、耐震リフォームや省エネ改修を行うと固定資産税
節税だけでなく、住みやすさ・資産価値も向上
▼ 4-4. 相続・贈与の活用
親から土地や家を相続・贈与する場合、小規模宅地の特例を利用す
相続税だけでなく固定資産税も軽減されるケースあり
5. 売却時に押さえておくべきポイント
▼ 5-1. 固定資産税評価額を把握
売却価格に影響する要素の一つ
高すぎる評価額は買主が負担増と感じる可能性がある
▼ 5-2. 納税状況の確認
未納分があると売買時にトラブルの原因に
売却時は1月1日時点の税額を日割りで精算するのが一般的
▼ 5-3. 節税対策の情報提供
建物の軽減措置や住宅用地特例の適用状況を買主に提示すると、信
6. 購入者に知ってほしい注意点
■固定資産税は毎年必ずかかる費用
■土地・建物の評価額によって変動する
■節税制度を活用すると毎年の支出を抑えられる
■不動産購入時には、固定資産税を含めた総コストで判断することが
7. プロに相談するメリット
固定資産税は、制度や計算方法が複雑です。
不動産会社:土地選びや建物購入時に課税額の目安を提示
税理士:節税対策や相続時の税額計算
建築士・設計士:軽減措置が適用される改修や設計を提案
プロに相談することで、知らずに損をするリスクを減らせます。
8. 固定資産税を理解して賢く家と土地を管理
■固定資産税は土地・建物の所有者に課される地方税
■土地・建物ごとに課税標準が異なる
■納税時期や軽減措置を理解することが節税の基本
■売買時には課税額・納税状況・
家や土地を買う人も売る人も固定資産税の仕組みを理解し、
記:ライフプランナー 武井