
Vol.423 値引きしやすい物件の特徴ってある?
住宅購入で価格交渉が成功しやすい家の特徴とは?
「中古住宅は値引き交渉できるの?」
「少しでも安く家を買いたい」
「値下げしてもらいやすい物件には特徴があるの?」
不動産は人生でも大きな買い物です。
数十万円、場合によっては数百万円単位で価格が変わるため、
「できるなら少しでも安く購入したい」と考えるのは当然です。
しかし、
人気エリアの物件や条件の良い住宅では、
一方で、不動産市場には、売主が価格交渉に応じやすい物件も存在します。
では、どのような住宅が値引きしやすいのでしょうか?
今回は、不動産会社の視点から、
「値引きしやすい物件の特徴」や「交渉を成功させるためのポイント」について詳しく解説します。
1.そもそも不動産の値引き交渉は可能なのか?
まず、不動産購入において価格交渉は珍しいことではありません。
特に中古住宅では、売主が設定した販売価格と実際の成約価格に差が出るケースがあります。
例えば、販売価格3,980万円→交渉後3,850万円というように、
条件次第では価格調整が行われることがあります。
ただし、重要なのは、「値引きできるかどうかは売主の状況によって変わる」ということ。
売主が、
・早く売却したい
・買い替え予定がある
・空き家を処分したい
・長期間売れていない
という状況であれば、
値引きしやすい物件①「販売期間が長い物件」
最も代表的なのが、長期間売れていない物件です。
不動産市場では、販売開始直後は注目されやすいという特徴があります。
しかし、数ヶ月経過すると、「まだ売れていない物件」という印象を持たれることがあります。
売主側も、問い合わせが少ない・このまま掲載を続けても難しいと感じ始めるタイミングがあります。
そのため、販売期間が長い物件は、価格交渉の余地が生まれやすくなります。
値引きしやすい物件②「相場より少し高く売り出している物件」
不動産売却では、最初の販売価格設定が重要です。
しかし、売主の中には、「少し高めに出して、交渉される前提」で価格設定する方もいます。
例えば、市場相場3,500万円の物件を3,680万円で販売開始するケースです。
このような場合、「少し価格を調整してもらえれば購入したい」という交渉が入ることがあります。
値引きしやすい物件③「築年数が古い中古住宅」
築年数が経過した住宅は、価格交渉が入りやすい傾向があります。
理由は、購入後に費用が発生する可能性があるためです。
・水回り交換
・壁紙交換
・床補修
・外壁修繕
購入者は「購入後のリフォーム費用を考えると、少し価格を下げたい」と考える場合があり、
売主側も「多少価格を下げてでも売却したい」と判断することがあります。
値引きしやすい物件④「室内状態にマイナスポイントがある物件」
内覧時に、購入希望者が気になるポイントがある住宅も交渉対象になりやすい
・壁紙の汚れ
・設備の古さ
・床の傷
・庭の手入れ不足
・残置物がある
もちろん、これらは物件価格を大きく下げるとは限りません。
しかし、「修繕費が必要」という明確な理由があれば、価格交渉の材料になります。
値引きしやすい物件⑤「売主が売却を急いでいる物件」
不動産売却では、売主側の事情も大きく影響します。
・住み替え先が決まっている
・住宅ローンの二重払いを避けたい
・相続で早く整理したい
・転勤が決まった
など、このような場合に売主は、高値で売ることより、早く売却することを優先する場合があります。
そのため、条件次第では価格交渉に応じやすくなります。
2.値引きしにくい物件とは?
反対に、値引きが難しい物件もあります。
代表的なのは、人気エリアの物件・駅近・人気学区・希少な立地などは購入希望者が多いため、
売主が値下げする必要がありません。
①販売開始直後の物件
掲載したばかりの物件では、売主も市場の反応を確認しています。
最初から値下げを受け入れる可能性は低くなります。
②価格設定が適正な物件
相場を分析して適正価格で販売されている物件は、もともと価格に無理がありません。
そのため、大幅な値引きは難しい場合があります。
③値引き交渉で成功しやすい人の特徴
価格交渉では、単純に「安くしてください」と言うだけでは成功しにくいです。
売主にも事情があります。
重要なのは、売主が安心できる条件を提示することです。
<購入意思を明確にする>
売主が一番困るのは、値引きだけ要求されて購入しないケースです。
そのため、「価格が○○万円なら購入したい」という明確な意思表示が重要です。
<資金計画を整えておく>
売主にとって、購入できる人なのかどうか?は非常に重要です。
住宅ローン事前審査、自己資金確認、購入スケジュールなどが整っている買主は交渉でも有利になります。
<無理な値引きを要求しない>
3,500万円の物件に対して、いきなり500万円値引きを要求すると、売主から断られる可能性があります。
価格交渉は、「相手にもメリットがある条件」を作ることが大切です。
これ、よくある話なのですが、心象が良くないんです。
3.値引き交渉で失敗するケース
反対に、やってはいけない交渉もあります。
①相場を無視した値引き要求
根拠のない値引き要求は、売主から信用されません。
②他社物件と単純比較する
「他の家は安いから」という理由だけでは交渉材料として弱くなります。
物件ごとに、立地、状態、条件が違うからです。
③内覧前から値引きを要求する
実際に物件を見ずに、価格だけ下げてほしいという交渉は、成功しにくい傾向があります。
【不動産会社を通した交渉が重要な理由】
価格交渉は、売主と買主が直接行うより不動産会社を通した方がスムーズです。
理由は、不動産会社が売主の事情・価格設定理由・交渉可能範囲を把握しているためです。
この価格は難しいけど、この条件なら可能性があるなど判断ができます。
4.値引き額だけを見るのは危険
住宅購入では、「いくら安く買えたか?」だけに注目してしまいがちです。
しかし、本当に重要なのは、購入後に満足できるかどうかです。
100万円安く購入できても、
・駅から遠い
・将来売却しにくい
・修繕費が高い
となれば、後悔する可能性があります。
価格交渉は大切ですが、物件価値とのバランスを見ることが重要です。
総評としては、最終的に判断するのは当然売主で、
それが市況やらなんやらと、極端に言えば関係ないと言う部分も実際にはあります。
抵当権など、その金額でないと難しいという理由がある人もいます。
買う側は安く買いたい、でも、売る側は高く売りたい。
こうした気持ち同士がぶつかる中で、上手に折り合いを付けるのは、私から見ると非常に難しいもの。
言い方や伝え方、態度一つで、展開は良くも悪くもなります。
値引けるには、その理由がある。
その理由に寄り添いながら、妥協ラインを用意する事が出来れば、良い結果が待っているかと思いますよ。
ぶっちゃけ、私たちの手数料は、100万円下がっても200万円下がってもそこまで差がないので、
そうした気持ちも汲んでもらえると嬉しいのは本音です。。。
記:宅地建物取引士 原田