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Vol.140 太陽光発電って実際どうなん?

不動産にかかわるノウハウ

太陽光発電って実際どうなん? 

~住まいに取り入れるべきかのリアルな話~




最近、不動産や住宅の広告を見ていると、


「太陽光発電付き住宅」「ZEH対応」「エコ住宅」といった言葉をよく見かけるようになりました。



「太陽光発電って、結局のところお得なの?」


「電気代は安くなるの?」


「設置費用って回収できるの?」



こんな疑問を持つ方は多いと思います。



今回は、不動産会社目線で“太陽光発電のリアルなところ”をわかりやすく解説していきます。




1. そもそも太陽光発電ってどんな仕組み?


太陽光発電は、屋根などに設置したソーラーパネルで太陽の光を電気に変える仕組みです。


変換された電気は家庭で使えるほか、余った分は売電(電力会社に売る)することができます。



  • 自家消費:自宅で発電 → 自分で使う(電気代の節約になる)

  • 売電:余った電気 → 電力会社に売る(お小遣い稼ぎになる)


という2つのメリットがあります。



ただし、ここで勘違いしてはいけないのが「売電価格は昔ほど高くない」ということ。



10年以上前は“売電バブル”で高値で買い取ってもらえましたが、現在は年々下がってきています。




2. 設置費用ってどのくらい? 回収できるの?


気になるのはやはりお金の話です。


  • 設置費用:一般的な戸建てで150〜250万円程度

  • 回収期間:およそ10〜15年


「えっ、そんなにかかるの?」と思われた方も多いはず。


確かに初期費用は安くありません。



ですが、電気代が高騰している今、自家消費でのメリットは大きくなっています。



特に最近の家庭では、


  • ■オール電化住宅

  • ■エコキュートやIHの使用

  • ■在宅ワークで昼間も電気を使う


こうした生活スタイルだと、自家消費分だけでもグッと節約効果を感じやすくなります。




3. 売電の現実 ― 昔のようにはいかない


太陽光発電といえば「売電で儲かる」というイメージがありました。


確かに10年前は、1kWhあたり40円以上で買い取ってもらえる時代もあったのです。



ところが現在は、家庭用の余剰電力の買取価格は1kWhあたり16円前後


電気代(買うときの価格)は30円前後なので、売るより自分で使ったほうが得になります



つまり今は、


  • 「売って儲ける」時代 → 終わった

  • 「自宅で使って節約する」時代 → 今まさにこれ


という流れにシフトしています。




4. 停電時に役立つ? 災害時の安心感


太陽光発電の意外なメリットは、災害時です。


台風や地震で停電しても、太陽が出ていれば昼間は発電できます。


さらに、蓄電池を組み合わせれば夜でも電気を使えるので、


冷蔵庫や照明、スマホの充電など最低限のライフラインを確保可能。



「もしもの時に安心できる家」という価値は、これからの時代においてますます重要になるでしょう。




5. デメリットも正直に


もちろん、良いことばかりではありません。


不動産会社としても“両面”を知っていただくのが大事です。


  • 初期費用が高い:ローンに組み込むこともできますが、数百万円単位の投資です。

  • メンテナンスが必要:パネルの汚れや劣化、パワーコンディショナーの交換(10〜15年で20〜30万円)など。

  • 屋根形状によって設置できない場合も:狭小地や急勾配の屋根では効率が悪いケースがあります。

  • 売電収入は過度に期待できない:これは先ほどお伝えした通り。



つまり、「万能な魔法のシステムではない」というのが現実です。




6. 新築と太陽光発電 ― セットで考えると効率的


ここからは不動産会社的な視点。


新築を検討しているなら、最初から太陽光発電を組み込むのがおすすめです。


理由はシンプルで、


  • ■屋根の形を最適化できる

  • ■初期費用を住宅ローンに組み込みやすい

  • ■デザイン的にもスマートに仕上がる


後からリフォームで設置すると割高になるうえ、見た目も不自然になりがち。


新築時に一緒に計画する方が無駄がありません。




7. 中古住宅と太陽光発電


一方で中古住宅を購入する場合、すでに太陽光発電が付いているケースもあります。


これはメリットでもあり、注意点でもあります。


  • メリット:初期費用がかからない。すぐに発電生活が始められる。

  • 注意点:設備の寿命が近い可能性あり。特にパワーコンディショナーは交換時期かもしれない。

    屋根形状によっては、補強工事が必要。

不動産購入時には「太陽光発電の設置時期」や「売電契約の残り年数」などを必ず確認しましょう。




8. こんな人におすすめ


最後に「太陽光発電が向いている人・向いていない人」を整理してみます。


【向いている人】

  • ■昼間も電気をよく使う(在宅ワーク、子育て世帯など)

  • ■オール電化住宅に住んでいる

  • ■災害時に備えておきたい

  • ■新築を検討していて屋根の形状が自由に設計できる


  • 向いていない人

  • ■夜しかほとんど電気を使わない

  • ■設置費用の回収を“短期で儲けたい”と考えている

  • ■屋根が狭い・日当たりが悪い環境



  • 太陽光発電は、かつての「売電で儲かる時代」から「自分の電気を自分で作って使う時代」へと変化しています。


電気代が上がり続ける今、特にオール電化住宅や在宅時間が長い家庭にとっては強い味方となるでしょう。


さらに、停電時の安心感はお金には代えられない価値です。


ただし、設置費用やメンテナンスといった現実的なコストも存在します



「得か損か」は、その家庭のライフスタイル次第。


新築を計画している方や、エコや防災に関心がある方は、ぜひ一度真剣に検討してみてください。




記:ライフプランナー 武井

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