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Vol.389 マンションの「民泊」トラブル。

トラブル

規約で禁止されているのに外国人旅行者が…

隣に住む立場で出来る対応とは?



「隣の部屋に、毎週違う人が泊まっている。」

「夜中に外国語の会話や大きな笑い声が聞こえる。」

「知らない人が頻繁にマンション内を出入りしていて怖い。」

「ここはホテルではなく、普通の住宅マンションのはずなのに……。」


これらの原因の一つが、もしかしたら無許可で行われている民泊利用かもしれません


もちろん、旅行者そのものが悪いわけではありません。


しかし、同じ建物で生活する住民からすると、

・生活リズムの違い
・騒音
・共用部分の使
い方

・防犯面への不安

など、今まで経験したことのない問題に直面することがあります。


特に問題となるのが、

「マンションの規約では民泊禁止なのに、隣の部屋が宿泊施設のように使われている」

というケースです。


では、隣人という立場で、何ができるのでしょうか?


今回は、不動産会社の視点から、マンションの一住民としてできる現実的な対応方法について解説します。



1.「隣の部屋が民泊かもしれない」と感じる瞬間


まず、多くの方が悩むのが、「本当に民泊なのか分からない」という点です。

単身者が引っ越してきた可能性もありますし、友人を招いているだけの場合もあります。


しかし、以下のような状況が頻繁に続く場合は、民泊利用の可能性があります。



①短期間で住人が入れ替わる

通常の賃貸や分譲マンションでは、同じ人が長期間生活します。

しかし民泊の場合、数日から数週間単位で利用者が変わります。

そのため、「毎週違う人がスーツケースを持って出入りしている」という状況になることがあります。


②深夜や早朝の生活音が増えた

旅行中の方は、普段の生活時間とは異なる行動をすることがあります。


例えば、

・夜遅くまで会話する
・深夜に帰宅する
・早朝に出発する
・複数人で部屋を利用する


などです。


本人たちは旅行中で、「少し騒いでいるだけ」と思っていても、

隣人にとっては毎日の生活環境に関わります。



2.絶対にやってはいけないこと


民泊トラブルが起きた時、感情的になる方もいます。

しかし、対応方法を間違えると、隣人トラブルがさらに悪化する可能性があります。


直接怒鳴り込む

「あなた民泊していますよね?」

「違反ですよね?」

と直接問い詰めることはおすすめできません。


理由は、相手が本当に民泊利用者なのか確認できていない場合があるからです。

また、相手が旅行者の場合、言葉の問題もあり、十分な意思疎通ができない可能性があります。


宿泊者へ直接注意する

民泊利用者は、その部屋の所有者や管理者ではありません。

そのため、注意しても根本的な解決にならない場合があります。


旅行者が帰国した後、また別の利用者が来る可能性があるからです。

問題の中心は、「宿泊している人」ではなく、「その部屋を民泊として提供している人」です。


インターネット上で勝手に晒す

最近では、SNSなどで、「隣が違法民泊をしている」など投稿する方もいます。

しかし、事実確認ができていない状態で公開すると、逆にトラブルになる可能性があります。

証拠収集と対応は、冷静に行うことが大切です。



隣人として最初にできる対応①「記録を残す」

民泊問題で重要なのは、感情ではなく事実を整理することです。


例えば、

・いつ騒音があったか
・何時頃に人の出入りがあったか
・何日間隔で利用者が変わっているか
・どのような迷惑行為があったか

を記録します。スマートフォンのメモでも構いません。


重要なのは、「何となく怪しい」ではなく、「具体的にどんな問題が発生しているか」を整理することです。



隣人としてできる対応② 管理会社へ相談する

分譲マンションの場合、まず相談先になるのが管理会社です。

伝える内容は、「隣の部屋が民泊をしている」と断定するより、

「短期間利用と思われる人の出入りが多く、生活上の問題が発生している」と伝えるほうが良い場合があります。

管理会社であれば、

所有者への確認や規約確認ができます。



隣人としてできる対応③ 所有者を確認する

マンションでは、実際に住んでいる人と所有者が違う場合があります。

例えば、投資用マンションとして購入し第三者へ貸しているケースです。


民泊の場合、部屋の所有者自身が利用しているとは限りません。

管理会社を通じて、所有者へ確認してもらうことも重要です。


その中でも自分でできる事は、登記簿謄本を取得。

これで、所有者が誰なのか、一目瞭然です。



隣人としてできる対応④ 警察へ相談すべきケース

すべての民泊問題が警察対応になるわけではありません。

しかし、以下の場合は相談を検討してもよいでしょう。

・深夜の大声や騒音
・暴力や威圧行為
・不審者の出入り
・身の危険を感じる状況


重要なのは、「民泊だから警察」ではなく、「生活の安全が脅かされているか?」です。



3.外国人旅行者だから問題なのではない


ここで注意したい点があります。

民泊トラブルでは、「外国人旅行者だから困る」という話になりがちです。

しかし、本質は国籍ではありません。


問題になるのは、

・住宅をホテルのように利用すること
・生活ルールの説明不足
・管理者の対応不足
・周囲への配慮不足

です。


日本人でも、短期滞在者でも、ルールを守らない利用方法であればトラブルになります。



【なぜ不安を感じるのか?】

民泊問題で一番大きいのは、騒音だけではありません。

実は、「知らない人が頻繁に出入りする不安」です。


マンションでは、普段顔を合わせる住民同士の安心感があります。


しかし、隣室が毎週違う利用者になると、「誰が住んでいるのか分からない」状態になります。

これは心理的なストレスにつながります。



隣戸の事で口出しはしにくいものの、自身の精神的ストレスを考えると、

黙っているワケにもいかないと思います。

その時に、管理会社や警察などに相談の上、必要であれば行政にも相談してみましょう。
その上で、相手方が分かってくれたなら、少しは気も違うと思います。


記:宅地建物取引士  原田

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