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Vol.74 住宅ローン審査で“職業よりも大事な”意外なポイントとは

住宅ローンのアレコレ

住宅ローン審査で“職業よりも大事な”意外なポイントとは

~職業だけで勝負する時代は終わった!?~



住宅ローンの審査って、何を見られてるの?


「ついにマイホーム購入に向けて本気出すぞー!」

…そう意気込んだあなたを待っているのが、あの、【住宅ローン審査】。



ネットには、


「年収〇万円で通る」


「この職業は有利」


「会社の規模が重要」


など、まことしやかな噂が渦巻いています。



でも実際には、職業だけじゃわからないんです


もっと言えば、「職業よりも大事なポイント」があるのです。



今回は、「えっ、そんなところ見られてるの!?」と驚くような、


住宅ローン審査の“意外な落とし穴”と“裏の合格ポイント”をご紹介。



これから住宅ローンを組もうとしている方、ぜひ最後まで読んでください!




よくある誤解:「職業で審査は決まる」?


多くの方がまず気にするのが、「自分の職業で通るのか?」という点。


確かに、公務員や上場企業勤めはローン審査で“安定している職種”として評価されやすいです。


でも、それだけで決まるわけではありません。


例えば、年収が500万円でも、次のようなケースでは審査に落ちることも…


  • ・クレジットカードの支払いにたびたび遅延歴がある

  • ・スマホの分割払いを滞納している

  • ・他のローン(自動車、教育など)の返済が多い

  • ・転職したばかりで勤続年数が短い



つまり、審査は「職業+生活習慣+信用履歴」の総合評価


“職業”はあくまで一要素でしかないのです。




住宅ローン審査で実は重要なポイント 5選!


ではここから、職業よりも重要視されることが多い“意外なチェックポイント”を5つ、ご紹介します。



① 信用情報(CIC/JICCなど)


一番大事です。超大事。住宅ローン界の“ラスボス”です。


銀行は、あなたの“過去のお金の履歴”を信用情報機関でチェックします。


スマホ代、カードローン、クレジットカード、奨学金の返済履歴まで、すべて筒抜け。


ここで「延滞」「滞納」「事故情報(異動)」などがあると、職業が医者でも社長でも“アウト”になる可能性が高いのです。



✅ワンポイント!


スマホ代を滞納してブラックリスト入りしている人、多いです!


「えっ、たかがスマホで?」と思うかもしれませんが、審査では超重要。


今すぐ明細をチェックして、うっかりミスを防ぎましょう。




② 勤続年数と雇用形態


職業よりも、「どのくらいその職場にいるか」「正社員かどうか」が重要視されます。


フリーランスでも、3年以上安定収入があれば通る可能性は高いです。


逆に、大企業勤務でも「転職したばかりで1年未満」だと評価は低くなりがち。



✅ワンポイント!


「転職して給料上がった!」→ 審査では“マイナス”評価になることもあります。


転職直後の申請は慎重に。




③ 借入状況(他のローンとのバランス)


住宅ローンだけでなく、自動車ローン、教育ローン、カードリボ払いなど、全体の借入残高と返済額が見られます。


この比率のことを「返済負担率」といい、通常は年収の25%~35%が目安。


ここをオーバーしていると、「この人、払える?」と判断されてしまいます。



✅ワンポイント!


「車のローン、あと1年で終わるけど…」→ 事前に完済しておくと審査で有利になります!




④ 家族構成と生活費


実は「扶養人数」も審査に関係します。


年収が600万円でも、家族5人だと生活費の負担が重く、住宅ローンの返済余力が低いと判断されることも。



✅ワンポイント!


配偶者が働いていれば「世帯収入」として加点されることも!


共働き世帯は強い味方です。




⑤ 頭金の有無


最近では「フルローン(頭金ゼロ)」も可能ですが、やはり頭金がある方が審査では好印象。


頭金がある=計画的に貯蓄ができる人


とみなされ、信用度がアップします。



✅ワンポイント!


「住宅取得等資金の贈与税の非課税制度」を使えば、親からの援助も有利に活用できます!




銀行マンがこっそり気にしていること


実は住宅ローン審査で、“公式には言わないけれど気にしている”ポイントもあります。


・郵送物が届く住所と現住所が違う

→「この人、実際にどこに住んでるの?」と疑われることも。


申込書の文字が雑 or 誤字だらけ

→「この人、契約書もちゃんと読まないタイプかも…」と不安に。


・同じ銀行で貯金ゼロ

→「お金を預けてもらえない銀行でローンだけ組むんですか?」という気持ちに…。



ちょっとしたことですが、「信頼できるお客様かどうか」という点で印象を左右することもあるのです。




「審査が不安…」そんな時はどうする?


大丈夫です。不動産会社はこの道のプロ。


審査に通りやすいタイミングや金融機関の選定、書類の準備など、トータルでサポートできます。


特に、フラット35や地銀、信用金庫など、審査基準が異なる複数の金融機関を使い分けることも可能です。


「正社員じゃないし…」


「転職して1年だし…」


「過去にちょっと滞納が…」


そんな方も、まずは相談してみてください。解決策が見つかることも多いんです。



当社も50年以上事業をしている身。さすがに蓄積されたノウハウや経験値はあります…。




「職業だけでローンは通らない!」


✔ 審査で最重要なのは“信用情報”と“返済能力のバランス”
✔ 職業よりも、「生活習慣」「支払い履歴」「借入状況」が重視される
✔ 見た目や提出書類の印象も、実はチェックされている
✔ 審査が不安な人ほど、早めに不動産会社に相談を!



夢のマイホーム、その第一歩は“審査”から。


職業に自信がなくても、生活の中で整えておくべきポイントを押さえれば、通過のチャンスは十分あります!


ちょっとした工夫と準備で、審査は乗り越えられます。


不安に思わず、まずはお気軽にご相談ください!



記:ファイナンシャルプランナー 菊池

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