
Vol.91 セキュリティ重視の家が泥棒に狙われやすい理由?
セキュリティ重視の家が泥棒に狙われやすい理由?
~「セキュリティ万全!」でも、それって逆にアブナイかも?~
「この家、防犯カメラもセンサーも完備で、なんならオートロックだし、きっと安全!」
……と思ったあなた、ちょっと待った!
実は“セキュリティ重視の家”こそ、空き巣に狙われやすいことがあるんです。
今回はその意外な理由と、
戸建・マンションを問わず使える「本当に効く防犯の考え方」について、ご紹介していきます。
なぜ“防犯意識高そうな家”が狙われるのか?
「セキュリティにお金をかけている=お金持ち」
これ、空き巣の心理です。
空き巣にとっての理想の獲物は、“金目のモノがある”かつ“留守になりやすそう”な家。
防犯グッズが充実している家は、外観から見ても「お金かかってるな」と分かります。
つまり、“割に合う獲物”と判断されやすいわけです。
さらに、よくある誤解が、
・「カメラがあるから大丈夫」→カメラの“死角”は熟知されています。
・「センサーライトがあるから安心」→点いたって逃げるとは限りません。
・「鍵は複数あるから安全」→複数鍵の“脆い方”が狙われます。
セキュリティは確かに大事。でも、「安心しすぎる油断」こそが最大のスキなんです。
戸建でやりがちな“防犯の落とし穴”ベスト5
高すぎる塀で周囲から“見えない家”
→ 外から見えない=空き巣も人目を気にせず作業できる最高の環境!
「防犯カメラ作動中」の貼り紙が新品すぎる
→ 設置したて or ダミー感丸出しで逆に狙われやすい。
郵便受けにチラシが大量
→ 不在バレバレ!旅行中はポスト止めるorご近所に協力要請。
勝手口の鍵が“片方だけ”のワンロック
→ 表が厳重でも裏がザルでは意味なし。
夜も常にカーテン閉めっぱなし
→ 「不在の可能性大」と思われるので、時間で開閉の自動装置もおすすめ。
マンションなら安全? いやいや油断禁物!
「オートロックだし、大丈夫でしょ」
その油断、危険です。実は、空き巣の中には“マンション専門”のプロも。
・エントランスに一緒に入る“後ろ付き”
・集合ポストから住人の情報を読み取る
・非常階段から上がり、ベランダ経由で侵入
特に、2階〜5階の中層階が狙われやすいのをご存じですか?
「高すぎず、目立たず、ベランダから侵入しやすい」からです。
さらに、宅配ボックスや共用部に監視がなければ、堂々とマンション内に入り込み、
時間をかけて観察する空き巣もいます。
“真の防犯”とは?狙わせない工夫がカギ!
実は、防犯のプロが語る“空き巣に入られにくい家”の共通点はこうです。
・ご近所との関係が良好(=監視の目)
・生活感がある(=常に誰かいそう)
・入るのに時間がかかりそうな構造
・“変化”に気づいてもらえる周囲の目
つまり、
カメラやセンサーを過信せず
見えすぎず、隠れすぎず
ご近所と「おはようございます!」の挨拶ができる関係性を保つ
この地味な積み重ねこそが、“空き巣にとって面倒くさい家”になる最大のポイントなんです。
防犯は「道具」より「生活パターンと環境づくり」
たとえば、
・日々の洗濯物をきちんと出して干す(留守じゃないアピール)
・夜、時間をずらして電気をつける(不在時間のパターンを悟らせない)
・カーテンを開閉する(住んでる感)
・帰宅時間が毎日バラバラ(見張られても予想しにくい)
こんな地味なことが、防犯にはとても大事なんです。
セキュリティは“やってます感”より“やってる感”を!
セキュリティ重視の家が狙われるのは、“見た目重視”になりがちなため。
しかし空き巣は見ています。
・カメラの向き
・照明のタイミング
・塀の高さ
・家の周りの生活感
見た目で「ここはラクに入れるかどうか」を判断しているのです。
ですから、本当に守りたいなら、「やってますよ感」ではなく、
「こりゃ面倒だな」と空き巣に思わせる生活設計が大事なんです。
防犯とは、生活の延長線上。
オートロックもセンサーもいいけれど、最強の防犯グッズは“人の目”と“暮らしの工夫”かもしれません。
「うちはセキュリティ万全ですから」なんて油断せず、
「うちは、めんどくさい家なんで…」と空き巣にそっと嫌われる家を目指しましょう!
当社には、防犯設備士【優良】が常駐しています。
ご不安な方は、お気軽にご相談下さいね。
記:ライフプランナー 武井