
Vol.401 貯金が少なくても家を買う人とは?
住宅購入できる人・失敗する人の決定的な違い
「家を買いたいけれど、貯金が少ないから無理だろう…」
住宅購入を考えた時、多くの方が最初に不安になるのが、「自己資金の問題」ではないでしょうか?
昔は、「住宅購入には頭金を2割程度用意する」と言われることもありました。
しかし現在では、住宅ローンの商品内容、低金利環境、購入方法の変化などにより、
以前とは住宅購入の考え方が変わっています。
実際に、「貯金が少ない状態でも家を購入する人」は存在します。
ただし、ここで重要なのは、「貯金が少ない=住宅購入できない」ではないということです。
一方で、貯金が少ない状態で無理な購入をすると、
では、貯金が少なくても家を買える人とは、
今回は、不動産会社の視点から、
・貯金が少なくても住宅購入できる理由
・購入できる人に共通する特徴
・逆に危険な住宅購入パターン
・失敗しないための考え方
について詳しく解説します。
1.なぜ貯金が少なくても家を買える人がいるのか?
住宅購入には、大きなお金が必要です。
しかし、現在の住宅購入では、必ずしも多額の現金を用意しなければならないわけではありません
その理由を見ていきます。
理由①住宅ローンで購入資金を準備できるから
住宅購入では、多くの方が住宅ローンを利用します。
住宅ローンとは、金融機関から住宅購入資金を借り入れる制度です。
以前は、「頭金を多く入れて購入する」という考え方が一般的でした。
しかし現在では、購入時の自己資金を抑え、住宅ローンを活用する方も増えています。
もちろん、借入額が増えれば返済負担も増えます。
大切なのは、「借りられる金額」ではなく、「無理なく返せる金額」を考えることです。
理由②家賃を払い続けるより購入を選ぶ人がいるから
住宅購入を考える人の中には、このように考える方もいます。
「毎月家賃を払っているけれど、何も残らない」
賃貸住宅には、住み替えやすい・修繕費負担が少ないなどのメリットがあります。
一方で、長期間家賃を支払っても、所有権は残りません。
そのため、将来の住まいを確保するために、貯金が少なくても住宅購入を検討する人がいます。
理由③購入時期を重視する人がいるから
住宅購入では、「お金が貯まってから買う」という考え方があります。
しかし、不動産市場では、待つことが必ずしも有利とは限りません。
例えば、住宅価格の上昇・金利変動・希望エリアの物件不足などがあります。
貯金だけを増やしている間に、希望する住宅価格が上昇する可能性もあります。
そのため、資金計画を立てた上で、適切なタイミングで購入する人もいます。
2.貯金が少なくても家を買える人の特徴
では、実際に住宅購入を成功させている人には、どのような特徴があるのでしょうか?
特徴①毎月の収支を把握している
貯金額よりも重要なのは、毎月のお金の流れです。
例えば、貯金が500万円あっても、毎月赤字になる家計では住宅購入は危険です。
逆に、貯金が少なくても、毎月安定した収入があり、計画的に支出管理できる人は購入を検討できます。
住宅ローンでは、「現在の貯金額」だけではなく、「返済能力」が重要になります。
特徴②将来のお金を計算している
住宅購入で大切なのは、現在だけを見ることではありません。
考えるべきなのは、10年後、20年後、30年後です。
例えば、
・子どもの教育費
・車の買い替え
・老後資金
・修繕費
などです。
貯金が少ない人ほど、将来的な支出計画を立てることが重要です。
特徴③住宅に求める条件を整理している
貯金が少ない状態で住宅購入を成功させる人は、条件整理が上手です。
例えば、
・駅近を優先する
・広さを少し妥協する
・築年数を受け入れる
・エリアを広げる
などです。
すべての条件を満たそうとすると、住宅価格は上がります。
要は、何を優先するか決めることが重要です。
特徴④資産価値を意識している
貯金が少ない人ほど、住宅選びでは資産価値を見る必要があります。
なぜなら、住宅購入後、人生ではさまざまな変化が起こるからです。
・転勤
・家族構成の変化
・住み替え
・相続
などです。
将来的に売却しやすい住宅であれば、万が一の場合にも選択肢が増えます。
3.逆に、貯金が少ない状態で危険な住宅購入とは?
一方で、注意が必要なケースもあります。
危険①借りられる限界まで住宅ローンを組む
金融機関が貸してくれる金額と、安心して返済できる金額は違います。
例えば、銀行から多く借りられるからといって毎月ギリギリの返済額にすると、生活に余裕がなくなります。
住宅購入後には、固定資産税・修繕費・設備交換費用なども必要になります。
危険②購入後の貯金がゼロになる
住宅購入では、購入時のお金だけではありません。
住み始めてからも、予想外の出費があります。
そのため、購入後に全く手元資金がない状態は、注意が必要です。
急な病気・収入減少・家電故障などへの備えも必要です。
危険③将来売りにくい住宅を購入する
価格だけを重視すると、将来的に困る場合があります。
・駅から遠すぎる
・需要が少ないエリア
・特殊な間取り
・維持費が高い住宅
安く購入できても、売却しにくい住宅では将来の選択肢が減ります。
4.貯金が少ない人ほど不動産会社選びが重要
住宅購入では、物件選びだけではなく相談する相手も重要です。
良い不動産会社は、単純に高い物件を勧めるのではなく、お客様の生活状況を考えます。
確認するポイントは、
・購入後の生活を考えているか?
・メリットだけではなくリスクも説明するか?
・将来売却する可能性まで考えているか?
です。
売りたいからと言って、お客さん目線を軽視するのはナンセンス。
確かに購入は自己責任ではありますが、リスクの説明を行うのは当然です。
今は、金利が上昇している傾向にありますので、これまで上限とされていた35年間が
40年・50年と伸ばし、毎月の支払額を抑える手法がとられています。
これは違法でも何でもなく、銀行が商品として出しています。
金利上昇=銀行の利益ではありませんから、銀行としてもお客様獲得に必死となっているのです。
つまり、お客様側からすると、この市況でも買いやすい状況が保たれている。
その反面、いざ売却となった際、元本が思う以上に減っていないと言う事が起こります。
その時に、不動産価格の相場が維持されているなら、そこまでアレですが、
下がり傾向だったり、新築がそのエリアでたくさん販売されていたら、、、
売却時にローン残債が消せないと言う事態が起こるかもしれません。
つまり、これらの事は購入時から推測していないといけないので、
そのリスクを分かっているか分かっていないのかは、その後、大きな差となってきます。
既に買われた方は、その説明、もちろん聞いていますよね??
貯金が少ない・無いでも、家は買える
無理しているかいないかは、お客さんの考え方次第です。
どうせ賃貸で消えているなら買ってしまっても同じ事って私たちは思いますが、
キチンと道すじを立てて、安全と思える価格の家を買うのは、余計に安全かとは思います。
ご夫婦で購入とあらば、
どちらか片方の収入で支払える金額の家であれば、より安心感は増すはずです。
高い買い物ですが、いつか買うと思っているなら早い方が良いには決まってます。
頑張れる時期には繰り上げ返済。
そうすると毎月の返済額か期間を抑えられますから、将来楽になる事は間違いありません。
家問題は、切っても切れない人生の1ページ。
この仕事をしていると余計に考える事は多く、そのメリットもリスクも見える。
個人的には、必要なら買えば良いし、まだ良いかも…って思うなら買わなければ良いのが
不動産だとは思いますよ??
記:ファイナンシャルプランナー 菊池