
Vol.249 自営業・フリーランスが住宅ローンを通すコツ
自営業・フリーランスが住宅ローンを通すコツ
―会社員より不利?いいえ、戦い方を間違えなければ大丈夫です―
「自営業は住宅ローンが通らない」は本当?
住宅購入を考え始めた自営業・フリーランスの方から、よく聞かれる言葉があります。
「やっぱり自営業だと住宅ローンは厳しいですよね…」
結論から言います。
確かに、会社員より審査は厳しめです。
しかし、正しい準備と順序を踏めば、十分に通ります。
むしろ、通らない人の多くは「やり方」を知らないだけなのです。
1.なぜ自営業・フリーランスは不利と言われるのか?
金融機関が見ているのは、「肩書き」ではなく「安定性」です。
【銀行が不安に思うポイント】
■収入の波が大きい
■事業継続性が読みにくい
■節税による所得の低さ
つまり、
実際に稼いでいるかどうかではなく、書類上どう見えるか
が、重要になります。
【住宅ローン審査で見られる主なポイント】
① 直近3年分の確定申告書
ほとんどの金融機関では、
■直近3年
■黒字継続
が一つの目安になります。
1年だけ良くても不十分
安定感が重視される
という点は押さえておきましょう。
② 所得金額(売上ではない)
よくある勘違いがこちら。
「売上は多いので大丈夫ですよね?」
残念ながら、銀行が見るのは“所得”です。
節税のために、
■経費を多く計上
■所得を抑えている
こうした場合、そのまま審査に影響します。
③ 事業年数
目安としては、
■3年以上:評価されやすい
■1〜2年:厳しめ
■開業直後:ほぼ不可
ただし、業種・過去の職歴次第で例外もあります。
2.住宅ローンを通すための具体的なコツ
コツ① 節税しすぎない(これが一番重要)
自営業の方にとって耳が痛い話ですが…
節税=住宅ローンには不利
です。
ローンを組みたい数年前から
所得を意識して申告する
これだけで結果は大きく変わります。
コツ② 自己資金(頭金)を用意する
フルローンが通るケースもありますが、自営業の場合は、
■頭金1〜2割
■諸費用分の現金
があると、金融機関の評価は一気に上がります。
コツ③ 借入額を「現実的」に設定する
希望額いっぱいで申込むより、「少し余裕を持った借入額」の方が通りやすいのは事実です。
まずは、
通るライン
返せるライン
を見極めることが重要です。
コツ④ 金融機関選びを間違えない
すべての銀行が、自営業に厳しいわけではありません。
■地方銀行
■信用金庫
■一部ネット銀行
など、自営業に比較的前向きな金融機関も存在します。
※ 逆に、「ここは厳しい」という銀行もあります。
コツ⑤ 事前審査は“戦略的”に行う
何も考えずに、
■あちこち複数社に申込む
■落ちた履歴を残す
これはNGです。
申込順・金融機関選定が重要です。
3.よくあるNGパターン
NG① 開業直後で勢いだけで申込む
→ ほぼ確実に否決
→ 信用情報に履歴が残る
NG② 税理士任せで数字を把握していない
所得はいくら?
経費はどれくらい?
これを答えられない状態は危険です。
NG③ 物件を先に決めてしまう
自営業の場合、「買える物件」から逆算が鉄則です。
4.専門家の本音…自営業は「準備8割」
住宅ローンに関して言えば、自営業はスタートラインが少し後ろなだけです。
■事前準備
■正しい金融機関選び
■無理のない計画
これが揃えば、会社員と同じ土俵で戦えます。
5.結論…自営業でも、家は普通に買えます
通らないのは「属性」ではなく「準備不足」
知っているかどうかで結果が変わる
一人で悩むより、早めに相談
住宅ローンは、物件選びと同じくらい戦略が必要です。
自営業・フリーランスの住宅購入、まずはご相談ください。
■今の申告内容で通る?
■いつがベストなタイミング?
■フルローンは可能?
当社では、
自営業の住宅購入実績多数
金融機関ごとの特徴を把握
事前相談・戦略立案からサポート
を行っています。
「無理かも」と思う前に、一度、状況を整理してみる事をお勧めします。
記:ファイナンシャルプランナー 菊池