
Vol.250 賃貸更新前に必ず確認したい5つのポイント
賃貸更新前に必ず確認したい5つのポイント
―その更新、本当に“今”がベストですか?―
更新は「何も考えずにするもの」ではありません。
賃貸に住んでいると、ある日突然ポストに届く一通の封筒。
「賃貸借契約更新のご案内」
多くの方が、
「まあ今と同じでいいか。引っ越すのは面倒だし、更新料を払えば済む話やなぁ」
と、深く考えずに更新してしまいます。
ですが、はっきり言います。
賃貸更新は、人生を見直す絶好のタイミングです。
確認せずに更新すると、数年後に必ずこう言います。
「あの時、ちゃんと考えておけばよかった…」
1.更新料は「本当に妥当」か?
まず最初に確認すべきは、更新料です。
【よくある更新条件】
■更新料:家賃1ヶ月分
■更新事務手数料
■保険料の再加入
合計すると、家賃1.5〜2ヶ月分になることも珍しくありません。
ここで考えてほしいのは、
「この金額を払って、同じ部屋に住み続ける価値があるか?」
という視点です。
2.家賃は相場と比べてどうか?
更新時は、家賃が据え置きとは限りません。
■周辺相場が下がっている
■築年数が進んでいる
にもかかわらず、家賃がそのまま、もしくは上がるケースもあります。
【確認すべきこと】
同じ建物の空室賃料
近隣の類似物件
新築・築浅との価格差
もし、「この家賃、正直ちょっと高いかも…」と感じたら、
更新前が交渉・見直しのチャンスです。
3.設備・建物の不満は我慢し続けられるか?
更新時点で、こんな不満はありませんか?
■冬が寒い・夏が暑い
■収納が足りない
■音が気になる
■古さが目立ってきた
重要なのは、「その不満を、あと2年我慢できるか」です。
更新=最低でも2年間は同じ環境。
小さな不満は、積み重なると大きなストレスになります。
4.この先のライフプランと合っているか?
賃貸更新は、人生の節目を考えるタイミングでもあります。
例えば…
■結婚・同居の予定
■子どもを考えている
■在宅ワークが増えた
■将来は購入したい
こうした変化を考えると、「今の部屋は、将来にも合っているか?」
を考えずに更新するのは、少し危険です。
5.「更新しない」選択肢も現実的か?
更新前だからこそ、
■引っ越し
■家賃交渉
■購入検討
すべての選択肢がフラットに考えられます。
特に30代前後の方は要注意
更新料を払い続ける
家賃を払い続ける
この積み重ねが、「本当は買えたはずの家」を遠ざけているケースも多いのです。
6.更新=正解、ではありません
誤解しないでください。更新が悪いわけではありません。
■立地に満足している
■家賃が適正
■生活に合っている
なら、更新は合理的な選択です。
問題なのは、「何も考えずに更新すること」です。
7.更新前相談は、実はとても多い
不動産会社として本音を言うと、
■更新直後に後悔する人
■「更新前に来ればよかった」と言う人
は、想像以上に多いです。
更新前なら、
条件整理
引っ越し費用比較
購入シミュレーション
すべて冷静にできます。
【賃貸更新前は「立ち止まる勇気」を】
賃貸更新は、今の暮らしを続けるか、変えるかを選ぶ分岐点です。
更新料は妥当か
家賃は相場通りか
不満を我慢できるか
将来と合っているか
他の選択肢はないか
この5つを確認してから、更新か否かを決めてください。
「とりあえず更新」の前に、一度だけ立ち止まってみる事をおススメします。
記:宅地建物取引士 原田