
Vol.269 街中にある現地販売会、怪しいけど実際どうなの?
街中にある現地販売会、怪しいけど実際どうなの?
~気軽に見てOK。でも「業者次第」では要注意~
街中に突如として現れる現地販売会、気になりませんか?
休日に住宅街を歩いていると、
「現地販売会開催中」
「オープンハウス」
「ご自由にご見学ください」
と書かれたのぼりや看板を見かけたことはありませんか?
家を探している人なら「ちょっと見てみたいな」と思う一方で、
■押し売りされそう
■個人情報を取られそう
■しつこく営業されそう
■なんとなく怪しい
そんな不安を感じる方も多いはずです。
結論から言うと、現地販売会そのものは“怪しいものではありません”。
ただし、開催している不動産会社・営業マンによっては要注意です
この記事では、
■現地販売会の仕組み
■なぜ開催されているのか
■本当に危険なのか
■注意すべきポイント
■安心して見学するコツ
を、不動産会社の視点から正直に解説します。
1.現地販売会とは?|まずは仕組みを知ろう
現地販売会(オープンハウス)とは、
完成済み、または建築中の物件を現地で公開し、
主に以下のような物件で行われます。
■新築一戸建て
■分譲住宅
■中古住宅
■稀にマンションの一室
現地には営業スタッフが常駐し、
■室内の案内
■価格や間取りの説明
■資金計画の相談
などに対応します。
つまり、モデルルームの簡易版が街中にあるイメージです。
2.なぜ現地販売会をやるのか?
現地販売会が行われる理由は、とてもシンプルです。
① 実物を見てもらうのが一番早いから
不動産は、写真・図面・ネット情報だけでは分からない部分が多い商品です。
実際に、日当たり・周辺環境・道路幅・騒音・近隣の雰囲気を体感してもらうことで、
購入判断がしやすくなります。
② 広告費を抑えられる
現地販売会は、SUUMO・アットホーム・チラシなどの広告費を抑えられる手法でもあります。
その分、価格を抑えて販売できるケースもあるのが現実です。
とは言え、この事実は、あくまでも経費的な話。
お客様には無関係の内容です。
③ 「ふらっと立ち寄り」のお客様を逃さない
ネット検索をしていない人でも、散歩中・近所の方・たまたま通りかかった人が
物件を知るきっかけになります。
これは売主・不動産会社双方にとって大きなメリットです。
3.現地販売会=怪しいと思われがちな理由
ではなぜ、現地販売会に「怪しい」
理由① 強引な営業のイメージ
過去には、
■連絡先を書かされる
■その後、何度も電話が来る
■今決めないと無くなると言われる
といった経験をした方も少なくありません。
この一部の悪い事例が、現地販売会全体のイメージを悪くしています。
理由② 誰が売っているのか分からない
現地にいる営業マンが、売主側なのか代理なのか仲介業者なのか、分かりにくい場合があります。
会社名が小さく書かれているだけ、というケースも多く、
「よく分からない=不安」につながります。
理由③ とにかく“話しかけられる”
一人で静かに見たいのに、
■すぐ声をかけられる
■ずっと付いて回られる
これが苦手な方にとっては、かなりストレスになります。
とは言え、大事な商品ですから、汚れや傷を付けられない様に見守っている側面もあります。
4.でも、実際は「気軽に見てOK」
現地販売会は、見に行くだけなら全く問題ありません。
■名前を名乗らなくてもOK
■住所を書かなくてもOK
■その場で決める必要も一切なし
本来、現地販売会は、「見学の場」であって「契約の場」ではありません。
きちんとした不動産会社ほど、無理に個人情報を取らない・その場で決断を迫らない・見るだけでも歓迎
というスタンスです。
5.要注意なのは「こんな業者」
問題なのは、現地販売会ではなく、開催している業者・営業マンの質です。
以下に当てはまる場合は注意しましょう。
● 今すぐ決めないとダメと言う
「今日決めないと他に取られます」
「今週中に申込みが入る予定です」
→ 本当に良い物件なら、冷静な判断時間をくれます。
● デメリットを一切言わない
■騒音
■日当たり
■将来的なリスク
を聞いても「大丈夫です」・「問題ありません」だけ。
→ これは要注意。
● 個人情報を書かせようとする
見学しただけで、
■住所
■勤務先
■年収
まで聞かれるのは異常です。
逆に、資金計画で悩まれている方は、積極的に伝えましょう。
それらの情報が無いと、組み立てが難しいのです。。。
● 他社やネット情報を否定する
「ネットは嘘ばかり」
「他の不動産会社は信用できない」
→ 自社に自信がない証拠です。
6.安心して現地販売会を見るためのコツ
① 最初に「見るだけです」と伝える
これだけで、不要な営業を避けやすくなります。
② 名刺をもらう
会社名・担当者名が分かれば、後から調べることができます。
③ その場で決めない
どんなに良く見えても、一度持ち帰って冷静に考えましょう。
④ 違和感を覚えたら距離を取る
「なんか嫌だな」と思ったら、それは立派な判断材料です。
7.現地販売会は“物件を見る場所”
現地販売会は、
■物件を知る
■実物を確認する
■住環境を体感する
ための入口です。
そこで出会う営業マンは、あくまで「案内役」。
信頼できるかどうかは、その後ゆっくり見極めれば十分です。
現地販売会は悪くない。でも“人”も見よう
■現地販売会自体は怪しくない
■気軽に見学してOK
■ただし業者・営業マン次第で要注意
■押し売り・即決要求にはNOを
不動産は高額な買い物です。
「物件」だけでなく、「誰から買うか」も同じくらい重要です。
現地販売会を上手に活用して、納得できる住まい探しをしてください。
記:ライフプランナー 武井