
Vol.270 仲介専門店の不動産会社と総合的不動産会社の見分け方
仲介専門店の不動産会社と総合的不動産会社の見分け方
~同じ「不動産会社」でも、中身はまったく違います~
不動産会社って、どこも同じだと思っていませんか?
家を買う、売る、貸す、借りる。
不動産に関わると、必ず「不動産会社」
ただ、多くの方がこう思っています。
■不動産会社なんて、どこも似たようなもの
■仲介してくれれば十分
■大手かどうかで判断すればいい
実はこれ、半分正解で半分間違いです。
なぜなら、不動産会社には大きく分けて「仲介専門店」と「総合的に不動産を扱っている会社」があり、
同じ不動産会社でも、知識の幅・提案力・経験値がまったく違うか
今回は、不動産業界の内側を知る立場から、
この2つの違いと、見分け方を分かりやすく解説します。
1.仲介専門店とは?
まずは「仲介専門店」についてです。
実際に仲介専門店とは呼称しておりませんが、
実態として仲介しかしませんよ!って会社が大半なんです。
● 仲介専門店の特徴
仲介専門店とは、その名の通り、
■売買仲介
■賃貸仲介
を主な業務としている不動産会社です。
具体的には、
■売主と買主をつなぐ
■貸主と借主をつなぐ
ことで、仲介手数料を収益源としています。
● 良い点ももちろんある
誤解してほしくないのは、仲介専門店=悪い、ではありません。
■フットワークが軽い
■接客が丁寧
■物件紹介がスピーディ
こうした長所を持つ会社も多くあります。
【ただし、意外と「知識が浅い」ケースも多い】
問題になりやすいのはここです。
仲介専門店の場合、
■物件を紹介する
■条件をまとめる
■契約をまとめる
ことには長けていても、
■建物の構造
■開発の背景
■法規制の細かい違い
■将来の資産価値
■管理・修繕・運用
といった多角的な知識が不足しているケースも少なくありません。
理由はシンプルで、実際にそれを“やったことがない”からです。
いわゆる大手では、こうした背景は知識・経験として持ち合わせているところもあります。
ただし、基本的姿勢は「仲介」。
個々のスタンスや状況によって、その差は歴然です。
今の時代、「大手=安心」の括りは、印象操作をされている情弱としか言えません。
2.不動産は分野ごとに知識がまったく違う
不動産業界は、ひとくくりにされがちですが、実際はかなり細かく分かれています。
■賃貸・売買仲介
■買取再販
■開発(土地分譲・区画整理)
■建築(新築・注文住宅)
■賃貸管理
■リフォーム・修繕
■相続・資産整理
たとえば、
買取をやっている会社→「価格の下限」・「再販の現実」を知っている
開発をやっている会社→「土地の良し悪し」・「法規制」に強い
建築をやっている会社→「建物の構造・施工不良」に詳しい
同じ不動産でも、立場が違えば、見えている世界がまったく違うのです。
仲介専門店は、どうしても「表に見える部分」しか触れないことが多くなります。
3.総合的不動産会社とは?
一方、総合的に不動産を扱っている会社は、
■賃貸・売買仲介
■買取
■賃貸
■賃貸管理
■建築・リフォーム
■土地活用
などを複数同時に行っている会社です。
● なぜ知識が広くなりやすいのか
理由は単純で、
■買った経験
■売った経験
■貸した経験
■管理してきた経験
■トラブル対応の経験
を長年、積み重ねてきているからです。
そのため、
「この物件、将来売りにくくなりそう」
「管理面で苦労しそう」
「賃貸に回すとしたら注意が必要」
といった、一歩先のアドバイスができる傾向があります。
【賃貸管理をやっている会社は、特に侮れない】
ここは重要なポイントです。
● 賃貸管理=実務の塊
賃貸管理をしている会社は、
■入居者トラブル
■滞納
■修繕
■原状回復
■クレーム対応
といった、現場のリアルを日常的に経験しています。
そのため、
■建物の傷みやすさ
■設備の良し悪し
■将来の修繕コスト
を、机上ではなく実体験として理解しているのです。
これは、仲介だけをやっている会社にはない強みです。
4.意外と街中にある「小さな会社」は侮れない
「小さい会社=不安」
そう思われがちですが、必ずしもそうではありません。
むしろ、
■何十年も同じ場所で営業している
■地元で管理物件を多く持っている
■紹介やリピートが多い
こうした会社は、実績と信用がなければ生き残れません。
派手な広告はなくても、
■地域の地主
■オーナー
■昔からの顧客
に支えられている会社は、知識・経験ともに非常に豊富なケースがあります。
5.平均年齢40歳前後の会社は「安心ライン」?
一つの目安として、スタッフの平均年齢が40歳前後の会社は、
比較的バランスが良い傾向があります。
若すぎる会社→ 経験不足の可能性
高齢化しすぎている会社→ 情報・知識が古い可能性
40歳前後であれば、今の時代の
■現場経験が十分
■最新の情報にも対応
■判断力と柔軟性がある
このあたりのバランスが取りやすいラインです。
もちろん絶対ではありませんが、一つの判断材料にはなります。
6.仲介専門店か?総合型か?見分けるポイント
実際に見分けるときは、以下をチェックしてみてください。
■ホームページに「管理」・「買取」・「建築」などの記載があるか
■管理戸数や実績が載っているか
■物件のメリットだけでなくデメリットも説明するか
■将来の選択肢(売る・貸す・持つ)を話してくれるか
■担当者が質問に即答できるか、調べてでも回答するか
これらが揃っていれば、総合的な不動産会社の可能性が高いです。
つまり、仲介手数料のみに捉われずに経営出来ている証拠でもあります。
「仲介ができる」だけで選ばない
不動産会社選びで大切なのは、「物件を紹介できるか」ではなく、
その先まで考えてくれるかです。
もちろん、仲介専門店にも良さはあります。
外観もキレイなお店が多く入店しやすい動線の会社が多数あります。
ただし、
■多角的な視点
■将来を見据えた提案
■トラブルを想定した説明
を求めるなら、総合的に不動産を扱っている会社の方が
安心できるケースが多いのも事実です。
規模の大小や派手さではなく、「何をやってきている会社なのか」
そこを見て、不動産会社を選んでください。