
Vol.271 住宅ローン、どこで借りる?
住宅ローン、どこで借りる?
~銀行・信用金庫・フラット35、
住宅ローンは「金利」だけで選んでいませんか?
住宅を購入する際、ほとんどの方が利用する住宅ローン。
そして多くの方が、こんな考え方で選んでいます。
■金利が一番低いところ
■なんとなく大手銀行
■不動産会社に勧められたところ
■知り合いが使っている金融機関
もちろん、これらが間違いとは言いません。
ただし、それだけで選ぶのは危険です。
住宅ローンは、
■借りる人の年収
■勤務先
■家族構成
■将来設計
■物件の内容
によって、向いている金融機関・商品がまったく違うからです。
この記事では、
■銀行・信用金庫・フラット35の違い
■それぞれのメリット・デメリット
■自分に合った住宅ローンの見極め方
を、不動産会社の視点で分かりやすく解説します。
1.住宅ローンは「どこで借りるか」で中身が変わる
まず大前提として知っておいてほしいのが、
「住宅ローンは、金融機関ごとに中身が全然違う」
ということです。
違うのは金利だけではありません。
■審査基準
■借入可能額
■返済期間
■団体信用生命保険(団信)の内容
■繰上返済のしやすさ
■万が一の時の対応
同じ年収・同じ物件でも、借りる金融機関が違うだけで、
「通る・通らない」・「条件が良い・
2.銀行(都市銀行・ネット銀行)の特徴
● メリット
銀行ローンの最大の魅力は、金利の低さです。
特に、
■都市銀行
■ネット銀行
これらは変動金利が非常に低く設定されていることが多く、
毎月の返済額を抑えやすいというメリットがあります。
また、
■商品ラインナップが多い
■手続きがシステム化されている
といった点も魅力です。
● デメリット
一方で、銀行ローンは審査が厳しめです。
■勤続年数が短い
■自営業・個人事業主
■転職したばかり
■年収に波がある
こうした方は、条件が合わずに否決されるケースもあります。
また、
「金利が低い=誰でも借りやすい」
というわけではない点には注意が必要です。
3.信用金庫・信用組合の特徴
● メリット
信用金庫・信用組合は、地域密着型の金融機関です。
そのため、
■地元で働いている
■地元に住み続ける予定
■多少条件が弱い
といった方でも、個別事情を加味してくれる可能性があります。
書類だけで判断せず、「人」を見て審査してくれるのが大きな特徴です。
また、カーローンなどがある方でも、融通が効いたりする事もあります。
● デメリット
銀行に比べると、
■金利はやや高め
■商品数は少なめ
という傾向があります。
ただし、
■「金利が少し高くても通る」
■「将来の相談がしやすい」
といった安心感を重視する方には向いています。
4.フラット35の特徴
フラット35とは?
フラット35は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する
全期間固定金利型の住宅ローンです。
最大の特徴は、返済終了まで金利が変わらないという点です。
● メリット
■将来の返済額が確定している
■金利上昇リスクがない
■自営業でも使いやすい
将来の収入が不安な方や、長期的な安定を重視する方には安心感があります。
● デメリット
■変動金利より金利が高い
■物件の技術基準がある
という点は理解しておく必要があります。
5.「どれが一番良い?」ではなく「どれが合っている?」
ここで重要なのは、どの住宅ローンが一番良いか、ではないということです。
正解は常に、「あなたに合っている住宅ローンはどれか」です。
例えば、
毎月の返済を抑えたい → 銀行の変動金利
将来の安心を重視 → フラット35
条件に不安がある → 信用金庫
というように、選ぶ基準は人それぞれです。
6.住宅ローン選びで失敗しやすいポイント
● 金利だけで決める
金利が低くても、
■団信が弱い
■繰上返済がしにくい
■審査条件が厳しい
といった場合もあります。
● 勧められるがままに決める
不動産会社や金融機関から「ここがいいですよ」と言われても、
理由を理解しないまま決めるのは危険です。
● 将来を考えていない
■転職
■出産
■教育費
■住み替え
こうしたライフイベントを想定せずに組むと、後々負担になることもあります。
見合った住宅ローンかを見極めるポイント
以下の点を確認してみてください。
■返済額は無理がないか
■金利タイプはライフプランに合っているか
■万が一の保障(団信)は十分か
■将来、繰上返済しやすいか
■不安な点をきちんと説明してくれるか
これらを一緒に考えてくれる担当者がいれば、住宅ローン選びはぐっと安心になります。
住宅ローン選びは「金融機関選び」
住宅ローンは、
■どこで借りるか
■どの商品を選ぶか
で、数百万円単位の差が出ることもあります。
だからこそ、
■銀行
■信用金庫
■フラット35
それぞれの特徴を理解し、自分に合った商品を選ぶことが何より重要です。
分からないことは、遠慮せずに聞いてください。
住宅ローンは、「一番安いもの」ではなく、「一番安心して返せるもの」を選ぶのが正解です。
記:ファイナンシャルプランナー 菊池