
Vol.337 住宅ローン審査に落ちる意外な理由
“問題ないはず”の人が落ちる本当の原因とは?
「年収も安定しているし、
住宅ローンは、日本一厳しいローンとしても知られる中、こうしたご相談が少なくありません。
一方で、
「過去にクレジットで遅延があるから不安」
という方が、あっさり通るケースもあります。
この違いは何なのでしょうか?
結論から言うと、住宅ローン審査は単純な「良い・悪い」
“金融機関がどう評価するか”という視点で決まるものです。
今回は、意外と知られていない「住宅ローン審査に落ちる理由」
その対策について分かりやすく解説していきます。
1.前提として、審査は「総合評価」
住宅ローン審査は、年収×勤務先×勤続年数×借入状況×個人信用情報などを総合的に見て判断されます。
つまり、一つの要素だけで決まるわけではないということです。
理由① 個人信用情報の問題(いわゆるブラック)
これは最も分かりやすいケースです。
■クレジットカードの支払い遅延
■携帯電話やオートローンなどの分割払いの滞納
■消費者金融の利用履歴
■債務整理の履歴
これらはすべて、「個人信用情報」に記録されます。
特に注意したいのが、携帯電話の分割払い=ローン扱いという点です。
「スマホ代を少し遅れただけ」と思っていても、審査ではマイナス評価になります。
理由② “ホワイトすぎる”問題
ここが今回のテーマの重要ポイントです。
クレジットやローンの利用履歴が全くない状態も、これまた困った問題。
一見、問題なさそうに見えますが、、、
実はこれ、審査では不利です。言い切ります。
金融機関は、「この人はきちんと返済できる人か?」を判断したいのですが、
履歴がない=判断材料がないという状態になります。
つまり、「優良なのか」、「経験がないだけなのか」が分からないのです。
また、債務整理で一定期間空くと個人情報は真っ白に戻る。
こうした原因もあって、判断がつかないという現状です。
■現金主義でカードを使わない
■若い頃から借入経験がない
■デビットカード中心の生活
こういった方は、“優等生なのに評価されにくい”状態になってしまうことがあります。
理由③ 借入が多すぎる
カードローンや自動車ローン、リボ払い、キャッシング
普段気にしない引き落とし。
それが、1円でも残高が足らなければ引き落としされません。
すると、その履歴が個人信用情報に載ってしまうのです。
理由④ 勤務状況の不安定さ
勤続年数×雇用形態×収入の安定性は銀行にとって重要です。
■転職したばかり
■自営業で収入が不安定
といった場合は、慎重に見られます。
理由⑤ 申込内容の整合性
意外と盲点ですが重要です。
■年収の申告と書類が一致しない
■他の借入の申告漏れ
■職歴の説明不足
“小さなズレ”が不信感につながることもあります。
理由⑥ 物件の問題
実は、物件自体も審査に影響します。
■再建築不可物件
■極端に古い建物
■流動性の低い立地
銀行は担保価値も重視するため、物件によっては審査が厳しくなることがあります。
2.審査に通る人の共通点
逆に、通りやすい人の特徴も見てみましょう。
■適度なクレジット利用履歴
■安定した収入
■借入が整理されている
■情報に一貫性がある
“バランスが良い”ことが重要です。
【対策として今からできること】
審査前にできる対策もあります。
① クレジット履歴を作る
ホワイトの方は、少額でもカード利用をして期日通り支払いする記録を作る
→これを積み重ねることが重要です。
② 不要なカードを整理する
使っていないカードは解約し、キャッシング枠も見直し
→万一に備えて、不要なものは出来るだけ抹消!抹消!
③ 借入を減らす
リボ払い・カードローンは優先的に整理。
いつでも返済できる人は、審査時に融資前に返しますと伝えれば結果の後でもOK!
④ 事前相談をする
自分の状況を客観的に把握するためにも、銀行や不動産会社に相談がベストです。
3.住宅ローンは一見難しく作られている
これは、「知らないことで損をしている人が多い」ということです。
■ホワイトで不利になることを知らなかった
■キャッシング枠の影響を知らなかった
■スマホの遅延が影響するとは思わなかった
ほんの少しの知識で防げたケースが非常に多いのが現実です。
住宅ローンアドバイザーやFPなどの資格があっても、実務の内容となりますから、
この仕事や銀行担当者でない限り、知りえない事でもあります。
つまり、【知ればそこまで難しくない】という商品なのです。
最後に、家を探す方が最初に見るであろう物件情報。
私から言わせると、その前に審査っしょ。
自分たちが幾ら借りられて、何年で返済して、毎月〇〇万円で・・・
こうした事を知らないと意味無いんです。
別に良いんです。最初に物件情報見てもらっても。
これいいな!って物件決めて、審査に通らない。
この落差を何度目にしている事か。
でもね、最初に審査しましょう!っていう会社、嫌われるでしょ?
だって、二の次の話を最初にするんですから。
キャッシュで買われる方には無関係ですが、大半の方は住宅ローン使うのが現実です。
ローン通らなくても、不動産会社は嫌われる。
なんだこの業界!?
記:ファイナンシャルプランナー 菊池