
Vol.323 ホルムズ海峡を封鎖!あれから日本の不動産市場に与えた影響
〜遠い国の出来事が、住宅価格にまで波及する理由〜
数か月前からニュースでたびたび耳にした言葉。
「ホルムズ海峡の緊張」
「海上輸送のリスク」
「原油価格の高騰」
一見すると、日本の住宅や不動産とは無関係のように思えます。
しかし実際には、
中東情勢 → エネルギー価格 → 建築資材 → 不動産価格
という流れで、確実に影響が及んでいます。
特に、ホルムズ海峡が封鎖、あるいは封鎖の懸念が高まった際、
日本の不動産市場は少なからず影響を受けてきました。
今回は、不動産会社の視点から、
ホルムズ海峡封鎖が日本の不動産市場に与える影響について解説します。
1.そもそもホルムズ海峡とは何か?
ホルムズ海峡は、
・中東の原油輸送の要所
・世界のエネルギー供給の重要ルート
として知られています。
日本はエネルギーの多くを輸入に頼っているため、この海峡の状況は非常に重要です。
つまり、ここが止まると日本経済全体に影響が出るという構図になります。
【直接的な影響は「原油価格の高騰」】
ホルムズ海峡の封鎖や緊張が高まると、まず起きるのが原油価格の上昇です。
これにより、
・ガソリン価格上昇
・電気代上昇
・物流費上昇
が連鎖的に起こります。
【建築資材への影響】
ここから不動産に関係してきます。
建築には多くの資材が使われています。
・鉄
・アルミ
・樹脂製品
・断熱材
・塗料
これらの多くは、石油製品やエネルギーコストに依存しています。
そのため、原油価格が上がると、建築資材価格も上昇します。
2.資材価格の高騰
特に影響を受けたのは、
・断熱材
・防水材
・塗料
・配管材料
・外装材
です。
これらは石油由来の材料が多く、短期間で価格が上がる傾向があります。
3.設備供給の停滞
さらなる問題、設備機器の供給停止です。
例えば、
・給湯器
・エアコン
・換気設備
・システムキッチン
これらは、海外部品に依存している部品も多く、
輸入されなかったり、物流の混乱が起きると納期が遅れるという事態になります。
4.建築現場で起きること
資材不足や設備不足が起きると、現場では次のようなことが発生します。
・工事が止まる
・引き渡しが遅れる
・契約変更が必要になる
特に新築住宅では、完成時期の遅延という大きな問題になります。
5.不動産価格への影響
建築コストが上がると、当然ですが、販売価格も上昇します。
理由はシンプル。
・材料費アップ
・人件費アップ
・物流費アップ
これらがすべて住宅価格に反映されるためです。
【新築だけでなく中古市場にも影響】
興味深いのは、新築価格が上がると、中古住宅の価格も上がるという点です。
「新築が高いなら中古でもいい」という需要が増えるもの。
ゆくゆく、やっぱり新築に買い替えようと言う動きが出るのも、
過去の経験から見えてしまう悲しい性…。
【投資用不動産への影響】
投資物件にも影響があります。
・建築費上昇 → 利回り悪化
・開発計画の延期
・供給減少
結果として、既存物件の価値が上がるケースもあります。
6.実際の市場の反応
現場では、こうした世界情勢の変化に対し、
・建築会社が見積り期限を短縮
・資材価格の変動条項を追加
・引き渡し時期の柔軟化
といった対応が取られます。
【購入検討者への影響】
・価格上昇への不安
・完成時期の遅れ
・住宅ローン実行のタイミング
【売主にとっての影響】
・供給減少
・価格上昇
というプラス要因になることもあります。
特に、すでに完成している物件は、相対的に価値が上がる傾向があります。
【不動産会社としての対応】
こうした状況では、
・資材動向の確認
・建築スケジュールの精査
・価格変動リスクの説明
が重要になります。
言うても、我々レべルではどうにもならない問題。。。
ホルムズ海峡の封鎖や緊張が、
・原油価格上昇
・建築資材の高騰
・設備供給の遅延
・住宅価格の上昇
という形で、日本の不動産市場に影響を与えてきました。
遠い国のニュースが、
・住宅価格
・建築費
・購入タイミング
にまで関係してくるのです。
不動産会社としては、こうした外部要因も含めて、
総合的に判断することが重要だと考えています。
「今は買うべきか?」
「様子を見るべきか?」
その判断には、こうした世界の動きもヒントになります。
不動産は単なる建物ではなく、経済と直結した資産です。
だからこそ、広い視野で市場を見ることが、将来の安心につながっていきます。
マイホームでは、納期が遅れたり価格が高くなったりしているので、
合わせて金利も上がっている昨今、何やっちゃってくれてんすかね。
まったく、、、
記:宅地建物取引士 原田