
Vol.431 不動産購入は「春」と「秋」のどちらが有利か?
不動産購入のタイミングとして、「季節」は関係ある?
多くの人が「春が住宅購入シーズン」と認識していますが、実は「秋」にも購入のメリットがあります。
<春(3月~5月)が住宅購入の「定番シーズン」である理由>
春は、不動産業界では「繁忙期」と呼ばれる時期です。
- 転勤・転職シーズン:4月の新年度に合わせた転勤・転職がある
- 新学期に合わせた引越し:子どもの学校入学・入園に合わせた引越し
- 入社式前の引越し:新社会人が新しい職場の近くに住むため引越し
これらの理由から、春は「引越し需要が最も高い時期」です。
<春の購入のメリット・デメリット>
メリット
- 物件の豊富さ:売り手も「春に売ろう」という心理が働き、多くの物件が市場に出ます
- 内見が容易:天気が良く、物件の内部も見やすい
- 教育環境の確認が容易:新学期が近いため、学校周辺の環境を確認しやすい
デメリット
- 価格が高い:供給が多いため、価格競争は起こりやすいですが、同時に「買い手も多い」ため、交渉の余地が少ない
- 競争が激しい:好立地の物件は即座に売れ、交渉の時間がない
- 引越し費用が高い:春は引越し業者の需要が集中し、引越し代が20~30%高くなることも
<秋(9月~11月)が「穴場」である理由>
一方、秋は不動産市場では「閑散期」と呼ばれることもあります。
ただし、「穴場」として購入メリットもあるのです。
- 価格交渉の余地がある:買い手が少ないため、売り手が価格交渉に応じやすい
- 引越し費用が安い:10月~11月は引越し業者の需要が低く、引越し代が30~40%安くなることもある
- 物件をじっくり選べる:競争が少ないため、複数の物件を検討する時間がある
<春と秋の「購入価格差」のシミュレーション>
3,000万円の物件を、春と秋で購入する場合の比較として、
【春での購入】
- 物件価格:3,000万円(交渉不可)
- 引越し代:15万円(高い)
- 仲介手数料:100万円程度
- 合計:約3,115万円
【秋での購入】
- 物件価格:2,950万円(50万円値引き交渉成功)
- 引越し代:10万円(安い)
- 仲介手数料:100万円程度
- 合計:約3,060万円
差分:秋の購入で約55万円のメリット!
<個人のライフイベント重視が最優先>
ただし、季節よりも重要なのは、個人のライフイベントです。
- 子どもの新学期に合わせて引越したい:春が有利
- 親からの資金援助が秋に決まっている:秋が最適
- 転勤が夏に決まった:夏以降の購入が現実的
季節的なメリット・デメリットよりも、ご自身の人生設計に合わせた時期を優先することが重要です。
<春・秋以外の季節の購入メリット>
冬(12月~2月)
- 年末年始のセール:売り手が「年内に売却したい」という心理から、値引き交渉に応じやすい
- ローン控除の節税効果が最大:1月に購入すれば、その年の税金計算に組み入れられる
夏(6月~8月)
- 物件内部の環境が見やすい:日中の日当たり、通風などが確認しやすい
- 雨漏りなどの問題が顕在化しやすい:梅雨期に雨漏りがあれば、その時期に発見できる
【結論:「季節」よりも「ライフプラン」を優先】
不動産購入では、春が「定番シーズン」と言われていますが、秋などのオフシーズンにも購入メリットがあります。
重要なのは、季節的なメリット・デメリットよりも、ご自身のライフイベントに合わせたタイミングです。
物件やエリアにもよりますが、春や秋に合わせて仕上げてくる不動産も多く、それらの情報そのものは夏や冬に多く登場します。
お得になる時季に向けて、先に情報を手に入れられれば、、、一番賢いとも言えるのかもしれません。
記:ファイナンシャルプランナー 菊池
横浜市の不動産会社 津田商会